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韓国における戒厳令発動弾劾
11月23日深夜、大韓民国(韓国)にて尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が非常戒厳令を宣言した。
発出された戒厳令布告は、あらゆる議会と政党を禁止・解散させ、メディアと出版物を統制し、ストライキや集会デモを禁止したうえで反対者を令状なしでの逮捕を拘束可能とするという極反動的なものだ。
低下した支持率と退陣・弾劾を求める大衆運動に追い詰められた尹政権は、でまかせの「自由と民主主義の守護」を叫びながら「共産主義の脅威」をでっちあげ、軍幹部と結託して軍事独裁という歴史を巻き戻す道を選択しようとした。80年5・17非常戒厳令拡大措置などの再演を許すことはできない。
戒厳司令部のもと武装した軍や警察部隊は、市街や国会周辺等の制圧を試み展開するも反対する数千を超える非武装の市民らの抵抗によって膠着。国会封鎖を突破して議場に参集した与野党議員によって戒厳令解除の要求決議が可決(190/0)されるも尹大統領は戒厳司令部を即座に解散せず戒厳体制の継続を試みようとしていた。明け方に戒厳令解除と軍部隊の撤退の決断が行われたものの、44年ぶりの戒厳令とセルフクーデターの試みという事実は衝撃である。
再びの軍事独裁を拒絶して自由と民主主義を求める韓国民衆の闘いを支持するとともに、日本において歴史修正主義や差別排外主義との闘いを足元から進めよう。
2024年12月4日
全国学生行動連絡会国際連帯局