楽しむから、楽しくなる。|応援をつなぐ人 武藤美麗さん
誰かが怒るわけでも、誰かが道を示すわけでもない。
大学という自由を得てから、「私は、どうしたらいいんだろう」と思い悩むことがあったという武藤 美麗さん。でも、自由な環境を自分らしく過ごしたい。
そんな武藤さんの参考になったのは、 まわりで楽しく活動する「先輩の姿」でした。
YELL FORプロジェクトに「楽しそう!」と参加を決めてくれた武藤さんに、参加の経緯やアルバイト内容、これからについてお話を聞きました。
【プロフィール】
・名前:武藤 美麗
・所属:鳥取大学農学部4年生
・趣味:詩を書くこと
Q.YELLFORではどんなことをしているんですか?
鳥取県のいいところをPRする動画を作ったり、オンラインイベントのレポート記事を書いたりしています。例えば、梨を作っている農家さんの梨を使ったレシピ動画を作ったり、OOE VALLEY STAYのオンライン宿泊のイベントレポートを作成しました。
Q.はじめたきっかけはなんでしたか?
Facebookを見ていたら、YELLFORのアルバイト募集の情報が流れてきました。文章を書くのがすごく好きで、個人的にも記事を書いていました。「それが仕事になるなら楽しそう!」と思って応募しました。
もともと他のアルバイトも探していたのですが、シフトにあまり入れなかったり、就活の関係で県外移動もあると、隔離期間があってバイトに入れないこともあります。コロナの影響もあって、店舗に立って働くアルバイトは厳しいのかなあと思っていたところでした。
趣味は詩を書くこと。詩の朗読を上野恩賜公園にて。
Q.印象に残っている出来ことはなんですか?
PR動画の撮影で、撮影場所となるレンタルキッチンの下見や予約などの準備段階を経験できたことです。依頼して下さった方に迷惑が無いように納品までのスケジュール管理をしたり、完成イメージのすり合わせや必要な備品の準備など、いろんなところに気を配らなきゃいけないということが分かりました。
他には照明と影の関係など、実際にその場に行かないと分からないことも見えてきて、すごく勉強になりました。「撮影」の瞬間だけではなく、いいものをつくるためには、手前の準備がとても大切だということを学べたのは、今後の生活にも役立つのかなって思います。
Q.苦労したことは?
苦労したこと...はあんまり無いです。ほんとうに。私はけっこう全部、楽しくやっています。
自分が楽しくないと、見てる人も楽しくないと思うんです。だから、自分が楽しむ姿勢は大切に考えてやっています。
自分の思い通りにいくことばかりではなくて、動画作成でも「ここは、こうして欲しい」と修正依頼があっても、それはよりよいものを作るために必要なことだから、別に苦労するとかネガティブな印象も無いんです。どうしたら伝わるかを自分でも考えて、一緒につくりあげていくこの仕事が好きで、この仕事でご飯食べたいぐらいですね(笑)
Q.やりはじめて自分の中で変わったことは?
動画や記事を制作の参考に見たりするんですけど、作り手側のことをよく考られるようになったと思います。「こういう画角で撮ってるってことは、こういうことを伝えたいのかな」とか「この言い回しは、こういうことを伝えたいのかな」って。作る側の視点で見ることができるようになりました。それもまた楽しいなって思います。
娯楽としてYouTubeを見る時も、視聴者側の視点だけじゃなくて、作る側の視点も一緒に持てたら、「二度美味しい」みたいな。より濃厚にその動画を見ることができるようになりました。
それから、取捨選択がバッサリできるようになりました。動画編集って、40分の動画を2分とか3分にしたりするんですよ。作り手の自分の気持ちだけだと「あ、ここも入れたい。ここも入れたい」って全然削れないんです。すっごく時間もかかりますし。
でも、「見てる人がどうすればリズムよく見れるか」とか、「あ、ここちょっと長すぎるな」とか。作り手目線と読み手目線を切換えて、自分が初見だったらどう思うか?と考えることができるようになったと思います。
Q.これから楽しみなこと、やってみたいこと
SNSがあるから意見を言ったり、誰かの意見を知りやすくなったと思うんですけど、なかなか深い話をする環境が無い気がするんです。「深い話がうざい」みたいな風潮を感じていて。でも私は、他の人が何を考えているのか知りたいし、自分も言いたいことを言いたいって思うんです。
今、政治に興味がある友達とジェンダーの発信をしています。でも、私は政治について詳しくなくて、意見を求められた時に答えられないことがあるんです。それがすごく情けなくて。
けれど、私と同じような人はたくさんいると思うんですよ。「若者は政治に興味が無いから」とか言われちゃいますが、政治に詳しくない私が何かを発信することで、「あ、完璧じゃなくても意見を言っていいんだ」と思える。
深い話だけど分かりやすく、重くないように伝えたり、もっと意見交換ができるような発信をしたいなと思ってます。
「楽しんでやる」から楽しくなる
高校生ぐらいまでは怒られるからやるみたいな感じだったんです。それが、大学に入って自由に活動できるようになると、まわりに誰も怒る人がいないじゃないですか。「え、私は何を基準に行動したらいいんだろう」と悩んでしまったんです。
そのときに、先輩が楽しんでやっている姿をみて「楽しんでやれば、楽しいことが伝わるのかな」と思ってやってみたら、本当にそうでした。
「楽しむこと」を教えてくれた先輩と、カフェ営業をしたときの一枚。
これから活動に参加するみんなには、学生生活やアルバイトも楽しむ姿勢で。楽しんでやってもらえたらいいなと思います。
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「応援をつなぐ人」は、少し先を歩いたYELL FORメンバーの等身大の記録が、新しいことを始めたり、一歩踏み出す勇気や応援になる。そう願って、お話を聞かせてもらいました。
YELL FORプロジェクトでは、新型コロナウイルス感染症により経済的影響を受ける方を対象に、リモートワークも可能なアルバイトを提供しています。詳しくは、こちらのページをぜひ読んでみてください。
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