インターン生インタビューvol

「目的」に立ち返り、取り組み方が変わった。インターンシップ学生インタビューvol.1第一部 檜垣薫

私たち学生人材バンクは、インターン生を受け入れる「地域の受け皿」としても活動を行なっております。

この学生人材バンクインターン学生が、インターン期間中にどのような活動をして、どのような思いを持っているのかー
「学生プロジェクトインタビュー」に続き、学生の挑戦にスポットを当てた、インタビュー企画ver.2を始めました。

そんな「インターンシップ学生インタビュー」第一弾は、檜垣薫くん。
愛媛県の松山大学に通う、4年生です。
就活も終わり、次のステップへ進むために、弊社でのインターンへ参加してくれました。

次の進路を選ぶに至った思いや、インターン中の苦悩まで、本音で話してくれました。
檜垣くんは常に目的を意識して、「考える」ことを大切にしている学生です。
今後就活を行う学生から、仕事に励む社会人まで、仕事のあり方を問い直す1つの機会になるのではないでしょうか。
今回は二部構成の第一部です。

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【今回のインタビュー相手】

▼氏名:檜垣薫(ひがきかおる)
▼愛称:ひがきくん、かおるちゃん
▼性別:男性
▼年齢:23歳
▼大学・学部:松山大学経済学部経済学科 4年生

【この記事の目次】
<1>僕には内定者研修がなかった。だからインターンを通して、擬似的に研修を作りたかったんです。
<2>人に物事を伝えて、その人の思いを引き出すことが楽しいんです。
<3>無理だったら帰ったらいい。それくらい、「とりあえずやってみよう」という気持ちでした。
<4>インターンする「目的」を問い直すことで、やることの意義を見出せました。

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(2018年12月6日(木) 鳥取シゴト記者クラブ@ヤマタホールディングス株式会社)

僕には内定者研修がなかった。
だからインターンを通して、
擬似的に研修を作りたかったんです。

ーー今日はよろしくお願いします。さっそくだけど、インターンに入る前は、学校生活でどんな活動をしていたの?

檜垣:
僕は学生団体に所属していました。「en-courage」という団体です。

ーー具体的にどういう団体だったのか教えてもらってもいい?

檜垣:
具体的にいうと、就職支援を行なっている団体です。学生に「納得する就活をしてもらう」ということをコンセプトに、活動しています。

ーーその団体の中で、檜垣くんはどういう役割を任されていた?

檜垣:
僕は、面談と広報をメインに任されていました。面談については、10人の大学生を担当していて、1人1時間ずつ面談を行いました。広報に関しては、Facebook・Twitterを使って、イベント前後の情報発信を行ないました。

ーーそれぞれの役割で工夫したことってある?

檜垣:
はい、あります。面談に関しては、まず相手目線に立つことを意識しました。
「自分がこう思っているから」と主観で話をするのではなく、「しっかり相手の意見を引き出す」ことを大切にしました。また広報に関しては、読み手の気持ちを考えるようにしていました。自分が伝えたいことに加えて、「自分の文章を読み手がどう感じるのか?」は常に意識するようにしました。

<en-courage愛媛支部>

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(2018年12月6日(木) 鳥取シゴト記者クラブ@ヤマタホールディングス株式会社)

ーーインターンに参加しようと思った動機について、教えてもらってもいい?

檜垣:
就職する前に「研修を兼ねて、現場での社会勉強をしたい」と思い、インターンに行くことを決めました。

ーーすごくいいね!なんでそれを学びたいと思ったの?

檜垣:
何もしないよりかは、やった方がいいと思ったからです。自分の周りにいる学生は、都会に出る人が多いです。そういった人達は「内定者研修」が当たり前。ただ僕の場合はそれがなかったんです。だからインターンを通して、研修を擬似的に作ろうと考えました。

ーー素晴らしい考えだね。当初はインターンを通して、「ここを勉強したい!」というものはあった?

檜垣:
ありました!一番は、経営者の話を聞いて見たかったのが大きいです。「仕事をする中で、どういうことを考えているのか」「学生に対しての考え、思い」といったものを聞いてみたかった。ただそれ以上に、単純な好奇心が大きいです(笑)。

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(2018年12月6日(木) 鳥取シゴト記者クラブ@ヤマタホールディングス株式会社)

人に物事を伝えて、
その人の思いを引き出すことが楽しいんです。

ーーインターンを探す中で、学生人材バンクを知ったきっかけについて、教えてもらってもいい?
檜垣:
僕は、Wantedlyで学生人材バンクの存在を知りました。

<学生人材バンクWantedly>


ーーどういう基準で、インターン先を探していたの?

檜垣:
「人材か広告業界」を軸に置いた上で、移動距離を考えました。そこで中四国、関西に候補を絞りました。その中で色々見た結果、「広告と人材」両方の選択肢があるんだったら、人材をやりたいと思いました。

ーー人材をやりたいと思った理由は何かある?

檜垣:
昔、教師を志望していたこともあり、元々人材業界に興味はありました。そんな中、en-courageの活動を通して、「人に物事を伝えて、その人の思いを引き出すことが楽しい」と感じるようになりました。この経験から、「人材業界でインターンしよう」と考えるようになりました。

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(作業に打ち込む檜垣くん)

無理だったら帰ったらいい。
それくらい、「とりあえずやってみよう」
という気持ちでした。

ーー学生人材バンクへのインターン参加を後押しした、決め手はなんだったの?

檜垣:学生人材バンク代表の玄洋さん(弊社代表理事:中川玄洋)
と連絡を取る中で、色々と気にかけていただいたことが大きいです。
これだけやってくれたんだから、ドタキャンはダメ。とりあえず「おいで」と言ってくれたから行ってみよう。無理だったら帰ったらいい(笑)。それくらい、とりあえずやってみよう!という気持ちでした。だから、そこまで深くは考えていないです(笑)。

<中川玄洋>


ーーインターンでの具体的な活動内容について、教えてもらってもいい?

檜垣:
僕が担当していたのは主に①名刺管理、②インタービュー記事まとめ、③学生面談、④勉強会企画です。業務内容の簡単な概要は以下の通りです。

【名刺管理】
Wantedly Peopleを使って、社員の名刺情報を登録。文字化けなどを修正しながら、Googleスプレッドシートに情報を落とし込む。レイアウトも簡単にいじりながら、常に最新の情報が載るようにアップデート。

【インタビュー記事まとめ】
鳥取シゴト記者クラブにおける取材議事録を取り、文字起こしを行う。(途中、データが飛んで心折れました、、(笑))
その後、写真や文章の書き方も工夫し、WEBに反映させました。
この時、「読み手にどう見せるのか」を意識しました。

【学生面談】
学生人材バンク職員松梨さんの面談に同行。
最近の学生の現状を確認する為に、「とりあえず話してみようか」と面談を開始。
面談内容の例としては、「現在の悩み事」「活動の振り返り」など。
基本的には、相手の考えを引き出した上で、自分の思ったことを伝えるようにしていました。

【勉強会企画】
当時、インターンをする中で「社内での仕事のコミュニケーションが少ない」ことが課題だと感じていました。
したがって、「仕事に対するコミュニケーションが取れたら、もっと円滑に業務が動くのではないか」と考えました。
そこで、社内の自主勉強会を企画しました。
ex)「学生面談を行う上でのノウハウ共有」

<Wantedly People>

<鳥取シゴト記者クラブ>

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(2018年11月28日(水)鳥取シゴト記者クラブ@有限会社ウエルド)

インターンする「目的」を問い直すことで、
やることの意義を見出せました。


ーーインターンを通して、一番大変だったことって何だった?

檜垣:
一番はモチベーションの維持ですね(笑)。

ーー何に対するモチベーションの維持が一番大変だった?

檜垣:
思ってたことと、やってることが違いすぎるという疑問です(笑)。当初、鳥取シゴト記者クラブに関しても、学生が取材に行くという話でした。ただ蓋を開けてみたら、実際は議事録と文字起こしがメインの業務。インタビューのほとんどは玄洋さんが行なっていました。それにそもそも名刺管理なんて聞いてないと思いました(笑)。この辺りのモヤモヤで、気持ちが沈む時期がありました。

ーー僕たちとしても組織とインターン生がWIN-WINとなれる方法を常に模索していました。ただ組織として日々新しい選択を迫られる中、色々と変更点が出てしまって本当にごめんね。そんな大変な状況の中でも、インターンを続けてくれた原動力について、よかったら聞かせてもらってもいい?

檜垣:
今は納得しているので、全然大丈夫ですよ(笑)。原動力については、「目的回帰」したことが大きいですね。まず、鳥取シゴト記者クラブの場合、今思い返すと「あの形の方が質が高いな」と感じています。本来の目的は取材相手の「思い」を引き出すこと。そう考えると、学生が聞くよりも経営者が聞く方が、圧倒的に深掘りできるじゃないですか。だから今となっては、すごく腑に落ちています。

ーーありがとう。インターン自体についてはどうだった?

檜垣:インターンの業務に関してですが、僕の元々のインターン目的は「社会勉強」です。社会に出たら、雑務もやらないといけない。やりたいことがいきなりできるわけでもない。ここを自分自身の体験として学べたことで、やることの意義を見出せました。それに鳥取に来るときには元々、「ダメだったら帰ればいい」と思っていました。本当に生活できなくなったら帰ろう。ダメになるまでは頑張ろう、と思えるようになりました。

ーーそういう強い思いでインターンしてくれたことは嬉しいし、僕たちとしてもたくさん助けられました、本当にありがとう。目的回帰することで、自分自身何か変わったことはあった?

檜垣:
大丈夫です、焼肉でいいですよ(笑)。
それは冗談で、目的回帰することで気持ち的に楽になりました。落ち着いたし、「地に足つけて頑張ろう」という気持ちになれました。目的達成の為に、「もうちょっと頑張ろう」と思えましたね。

ーー任せてください(笑)。他に何かモチベーション維持で工夫したことある?

檜垣:
(笑)。本をめちゃめちゃ読むようになりましたね。愛媛にいた時は月に10冊程度だったのですが、鳥取に来てから月に20・30冊は読むようになりました。
給料少ないのは、自分が価値を生んでないから。だから「勉強しないといけない、していこう」という意識でした。ただその前に、「こっちいても暇だから本を読もう」というのが始まりです。純粋にストレス発散です(笑)。

(学生人材バンク事務所にて、業務に取り組む檜垣くん)


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最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
ここまではインターンシップ参加のきっかけ、具体的な活動内容について振り返っていきました。
第二部では「インターンシップを通した、檜垣くん自身の変化」について、焦点を当てたインタビュー記事をお届けします。
引き続き、読んでいただけると嬉しいです。

<第二部へ続く>

(インタビュアー・文責:原田昂拓)
取材日:2019年1月16日

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