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わたしの美しい庭
本棚
本の感想です。最近はゆったり読書を進めていましたが、今日は集中力が持続して一気に読み進められました。
作品はこちら
わたしの美しい庭/凪良ゆう
こちらはいただいた本です。
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冬限定のカバーで、本来の表紙と異なり季節が冬。
このカバーを見た時になんてプレゼントがうまい方なんだろう!!!って思いました。特別感もあるし、内容もすてきでまさに贈り物って感じ。
本の内容としてはさまざまな登場人物ごとの観点からその人の悩みや生活を垣間見ていく感じです。
統理さんの誠実さが素敵だと思ったのと、主人公の女の子の小学生ながらのまっすぐでピュアな感じに心洗われました。
題材としては、家族を失った人、性的マイノリティな恋愛で失敗したり何か心ないことを言われた人、鬱になってしまった人、などちょっと人生一度歩みを止めてゆったりしてみようといったタイミングのお話が詰まっています。みんな結局なにか心のリフレッシュや切り替えにたどり着けているのを見ると、安心できました。
どの話も当人になったような感じで大きく感情移入してしまったのは、心の些細な動きや変化を細微に表すことができているからかも知れません。かといって必ずしも毎回自分をはっきり言語化できるわけではないという曖昧な心情も感じられて、人間味が温かくでている本だと思います。
人には人の悩みがあって、必ずしもみんなが同じ方向を向いているわけではないので、そこを理解し合って尊重できる人との関わりを大事にしたいなと改めて自分の価値観を見直しました。そして当人同士でそれがわかり合えているなら、関係の無い人に無理に目を向ける必要が無いなと思います。
個人的に考えたこととして、すごく仲の良いひとが昔に親を亡くしていて、その人のことが浮かびました。
全部話してもらえるようになることがゴールだと思っていたけれど、無理に聞かずゆったり時間を歩いて行ければ良いなと思いました。この本の中だけでも人によって考え方は多種多様で、そこに正解も間違いも無いので自分は自分なりに相手と向き合ってその結果にあるものを大事にしようと思えました。
あと!すごくタイトルがなんか好き!わたしの美しい庭っていう表現が本にあっている・・・。自分の中だけの世界を美しいって思えるってすごく良い。