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「成功」したことある?

日中「成功」違い

日本語でも中国語でも「成功」は「成功」。
但しその感覚はだいぶ異なるようだ。

中国人は、花束を受け、拍手に包まれる状況を成功と捉え、
日本人は、少しずつの努力で小さな目標を達成する状況を成功と捉える
そんな意味のことをNHKステップアップ中国語で言っていた。

成功は、例えばビジネスを大きく発展させ、がっちり稼げるようになったというのが最も端的な状況だ。一方で、日本人には、小さな努力でささやかな目標を達成するのもまた、成功という感覚はある。

以前中国の友人に聞いた、功利性という言葉を思い出した。
様々な状況はあろうが、「努力の先、自分にどんな利益(金銭だけとは限らないらしい)があるのか」が極めて重要だということ。

昨年、この中国人の友人を含め3人で温泉へ行ったとき、宿泊施設で日本人従業員が我々に中国語で接客してくれた。友人が「中文说的真好」というと、その人は「哪里哪里」と応じた。「通じた」ことで、勉強した甲斐があったと思うだろうし、充実感もあったことだろう。
 
よかったね。
というハナシなのだが、中国人はそれでは済まない。勉強して、通じただけではダメなんだそうだ。それによって彼(従業員)は何を得るのか。どんな利益を得るのか。何もなければ、勉強した意味はない、と手厳しい。これが「功利性」なんだと。(中国語がお上手ですね、の先にあるもの)

功利は「それをすることによって期待できる利益を念頭におくこと」とは三省堂新明解国語辞典の説明。

チャンゴン。(成功)
自分、チャンゴンしたこと、あるかな。

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