自分の「好き」の旗を立てよう
どうも、お久しぶりです。美大教員と美術館学芸員という二足のわらじで慌ただしく過ごしている今日この頃です。
今回の記事タイトルは「自分の「好き」の旗を立てよう」。なんのこっちゃ、と思いますよね。個人的にはっとした出来事があったので、その話をさせてください。
先日、美大を目指す高校生たちに向けて大学説明会を行いました。いま、大学はどこも厳しいのでリクルート活動を積極的に行っています。
それはさておき、そこで集まった高校生たち(つまり美大生の卵)を見ていて気づいたことがあります。
「わたしは○○が好きなんですけど、大学でその勉強ができますか」
「わたしは○○に興味があるので、大学でそれを学びたいです」
「わたしは将来○○の仕事につきたいんですけど、そういう卒業生はいますか」
みんな、自分の好きなこと・興味あることを他の学生たちがいる中で、堂々と表明しているのです。グイグイきます。
いやー、私は自分自身がそうだったのですが、10代、20代の頃って変に斜に構えて、ストレートに自分の気持ちを開示することなんてできないじゃないですか。照れくさかったり、自信がなかったり、という理由で。
それに比べてなんてまっすぐなんだろう、と感心しました。
自分の「好き」を隠さずに、当たり前のこととしてドンと打ち出す。これが若い内からできるって、とても強みだよなぁとも思いました。
旗を打ち立てる、と言ってもいいかもしれません。
自分の好きなものはこれなんだ、と自分色の旗を地面に突き刺すイメージですね。
自分の「好き」の旗を立てるって、とても大事なことです。
なぜならそれが自分の行動指針になるからです。
旗とは目印です。起点です。その旗のところから一歩一歩遠くへ歩いていけるのです。
逆に、旗を立てないと、つまり自分の「好き」を自分にも他人にも明確にしないと、起点が定まらないので、いつまでも「あーでもない、こーでもない」と同じところをぐるぐる歩き回ることになります。
そして、時間が経てば経つほど、余計最初の旗を立てるハードルが上がっていってしまうでしょう。
というわけなので、自分の好きなこと、興味あること、やりたいこと、なりたいもの、目指すものがあるなら、それをまずは自分自身に表明しましょう。その次は、友人や家族に話してみましょう。
このnoteに書いてみるのもありだと思います。
ちょっとだけ勇気を出して、自分の旗を一本立ててみませんか。月面に旗をグッと刺すように。きっとそこからの景色は今と少し違うはずです。
と、高校生に教えられました(笑)。
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