2. 火事だ、火事だ マーズヴォルタ
学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。
ある店の担当者に会いに行ったが、「帰りました」と。時間は午後2時半ぐらい。そんなことあんの? 最近の書店さんはイレギュラーな勤務形態を取っている人が多くなった。
で、訪問した時、近くにあるホテルで火災。すでに鎮火していたが消防車が20台ほど集結していた。
そのことを近くにいた店員さんに伝えたら、「帰りに見てみます」と。「消防車がたくさん集まっている光景なんて、そう見られるもんじゃない。見に行った方がいいですよ。帰る時だったら消防車はいなくなってますよ。」と野次馬することを薦めた。
昨今の書店さんはまじめでクールだ。一方、ある書店さんを訪問した時は、交通事故で車がクラッシュしているところを見に行ったりしたのけど。
MARS VOLTA(THE)/ FRACES THE MUTE(2005)
ヴォルテージは上げられる時には上げた方がいいと僕は思う。
冷静さは大切だけどヴォルテージを上げることだってそれと同等に大切だ。クールさを大切にしている人にマーズヴォルタのこの「フランシス・ザ・ミュート」を聴いてもらいたい。これでヴォルテージが上がらなかったら、あなたはクールを大切に生きるのが正解だ。
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書店に風は吹いているか
「この20年で変らなかったのは、本への思い入れを読者に伝えようとし続けた書店員たちの存在である。彼ら、彼女たちがこれからも書店を支え続けるのである。・・・」 学芸出版社営業部の名物社員・藤原がお送りする、本と書店をめぐる四方山話。
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