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12月を知るための単語禄

● 事始(ことはじめ)

12月13日から、お正月の準備を少しずつ始めることです。
京都では花街の師走行事の一つともされており、本家やお得意さん、お師匠さんなどへあいさつ回りをします。
芸妓さんや舞妓さんが揃って舞の師匠のところへ挨拶に行かれる様子は何とも華やかです。

● わくわく

楽しみすぎて、その日がより楽しくなるように私たちは準備をしたり、その日にわくわくしたりします。心躍ることには準備が付き物なようです。
しかし、準備が不足していると、心がついていかないのか、投げやりになったり、どうでもいいフリをしてしまいます。
季節に浮かれてわくわくすること、忘れたくないですね。

● ポインセチア(トウダイグサ科)

クリスマスの花としてあまりにも有名なポインセチアは、実は雪を知りません。
原産国はメキシコ。年間を通して気温が25度を超える熱帯雨林に生きる木なのです。
17世紀にやってきた修道会の僧たちが赤と緑の星形の葉を発見して以来、クリスマスの花として世界に広まりました。
雪は、窓越しに見せてあげてください。
メリークリスマス!



執筆:西村良子 京都木屋町の花屋「西村花店」店主、華道家。1988年京都府生まれ。2010年関西大学卒業。 先斗町まちづくり協議会事務局兼まちづくりアドバイザー。 2017年に花店を開店し、現代の日本での花と四季の楽しみ方を発信し続けている。


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