リールのギアを”理科”してみた
新型リールが熱い!
先日、3年ぶりのリアル開催ということで釣りフェスティバルがみなとみらいで開催され、SNS でもYoutubeでも関連動画が盛り上がっている。
注目は誰がなんと言おうと二大釣り具メーカーのダイワとシマノの新製品だろう。それぞれのメーカーから話題の新機種が発表され、私も釘付けである。
特にシマノのカルカッタコンクエストMDやアンタレスDCMD、ダイワのIMZが激アツだが、値段も激アツである。別次元…。
ギアの授業をやってしまおう!
リールは釣り人にとって、最も身近な「機体」である。何より”ギア内蔵”というメカ感がそそるのは私だけであろうか。少年時代、6段変速の自転車で駆け回っていた少年は、今はシマノのスコーピオンMD300XG(エクストラハイギア)モデルを手にビッグベイトをぶん投げている。
このギア好きが高じてついに、理科の冬期講習でギアを作って回すことにしてみた。裏目的はリールのローギアとハイギアの効果を自作したいだけであるが、ノリの良いメカ好き生徒達30名が受講してくれた。これで公私混合とは言わせない。
ダンボールでギアを作るぜ
さてギアを作りはどうしたものか。しかし、調べれば面白いもので、段ボールを使ったギア製作が紹介されていたのでまるまる採用した。
作り方は下のHPを参考にして欲しい。
というわけで、下の写真が今回の講習で作られた装置の”一部”である。色々な大きさのギアを製作し、それらを組み合わせるだけで非常に面白い。ただつなげただけだが、連動して動く様子はなかなか見応えがある。
何よりギア比を変えると、回転数が変わっていくことに気づいていく生徒達から「おー!」を引き出すことに成功した。
「家に持ち帰って色々と試してみます!」
といった生徒の表情が忘れられない。
「何かの役に立つ装置」ではなく、単純に「色々なギアをつなげる」だけの偽装置だが、様々なものが出来上がった。
「ギアはつなげて回るだけで面白い」という原点に気づかせてもらったのが最大の収穫であろう。
え!理科ではない…。
としたところで、よく調べたらギアの勉強は「理科」ではなく「技術」分野だった…というのは内緒にしておいて欲しい。ギア大きさと力の関係は、滑車の大きさと力にも通ずるものがあるので「セーフ!」ということで。
リールの原理を知るには、まずはギア作りがオススメです。