都会の自然を発掘せよ〜とうとうサメに手を出した #3〜
伊豆大島でサメを釣りたいと思って空振り。
東京湾のドチザメが割と簡単に釣れそうなので手を出したら苦戦中。
ドチザメを探してお台場、ふれーゆ裏、東扇島と渡り歩き、狙い定めたのは東京湾で有名な大きな橋の下。
#3は「ついに最終決戦だ!」ということになる。
これまでの奮闘記はこちらの記事で。
大きな橋の下で
東扇島からの場所移動の意思を固めはしたものの、次の場所は自分で見つけるしかない。一見、ふりだしに戻ったようだが、ある意味、ここからが本番だ。
大学時代を過ごした四国から東京に戻ってきたのは20年前。まだ未開であった関東の川バス釣り場を開拓した勇者の一人が私である(つもりでいる)。そんな若き頃の冒険心を再燃させ、釣り場やネットで集めた情報を整理する。
肝心の場所選びには、今までやってきた”ふれーゆ裏”と”東扇島”の共通点を参考にする。
これが私なりのドチザメポイントの結論である。
①砂地とか岩礁帯とかはあまり関係がない。
②深さがあることは必須条件。
③大きな河川の河口が絡むエリアであること。
④立ち入りができること。
⑤餌となるアジなどが回遊してくる。
Google Earthと湾内の釣り場案内を片手に、ついに一つの場所を見つけた。
降り立ったのは湾内で最も有名な大きな橋の下であった。アジやコノシロ、サバが回遊してくる釣り場だ。水底ではハゼが釣れるようだから砂地なのだろう。
ちょうどこの日は満月と火星が接近する日ということもあり、夜景と天体ショーを楽しむ方もいた。そんな雰囲気のある場所であった。
釣りを始めて間もなく、釣竿に反応あり。
2022の初エイである。独特な重いだけの引きも、久しぶりならば楽しめた。
ここに魚はいる。竿を出してまだ1時間も経っていない。いい流れを感じた。イケるかも…なのだ。
すると、程なくして、その時はやってきた。
ついにドチザメ現る
ついにドチザメが掛かった。やり取りは初めてだが、今まで感じたことのない手応えだ。エラ洗いもしない!ネットですくって無事に水揚げ。
サイズは124cm。ドチザメにしてはきっと普通だが、何より、これまでの苦労が報われる。
その後、欲を出してみたら大型135cmを追加。笑いが止まらない。これ、続ければまだまだ釣れるだろう。
写真を撮って貰いたいが、近くには夜景を見に来た?通りすがりのビジネスマン系アジア人しかいないようだ。
“Hey. Please take a picture!”
“Oh,Thank you! Thank you!!”
“Another take OK?”
に適当な英語で声をかけてしまったが、快く引き受けて下さった。
サメの沼に浸かりはじめたようだ
伊豆大島でちょっと手を出すつもりだったはずが、オオゴトになってしまった私のサメ釣りはようやくドチザメに辿り着くことになった。釣り上げた軟骨魚類の眼差しが、いつもの魚と違っていた。とても魅力的だったことが印象深い。
そして先日、amazonで2冊のサメ本を購入した。
新しい生き物とのつながりは、生物との繋がりを深めてくれる。
魚釣りから一歩先に!
また楽しみが増えたのであった。
以上、ドチザメ探訪記ならぬドチザメクエストの物語でした。
ご一読、ありがとございました!