人生の過ごし方⑬ 閑話休題
おはようございます。note13日目です。
人生の過ごし方 なんてたいそうな表題で書き続けていますが、要は48歳で新卒以来25年勤めていた会社を辞めたオジサンが、退職前に目指した司書の勉強の日々、退職後の日々を綴っている、備忘録のような?日記のような?記事です。
毎日何かを綴っていくのはなかなかいいものですね。過去のいろんなことを思い出したり、整理したり、文章を書くことに慣れたり、いいことしかなくって悪いことはひとつもありません。どこまで続くかわかりませんが笑。
(David SchwarzenbergによるPixabayからの画像)
さて、本日は閑話休題ということで、ちょっと毛色の違うことを綴ってみます。
例の感染症で、総理大臣の緊急事態宣言発出に日本が揺れたころ、覚えていますか?約1年半ぐらいでしたね。TVが一斉に当時の総理大臣の宣言発出を生中継して、日本も遂にかと思いつつもこれからどうなっていくのか不安や興味がないまぜになったことを思い出します。
その後この東京でも「StayHome」を合言葉に大規模な巣ごもり生活が始まりました。私はそのころからAmazonのPrime videoを利用し始めます。今に至るまでどれぐらいの映像作品を見たかわかりませんが、それ自体の話はまた別の機会です。
数日前にこのPrime videoで「プラチナタウン」という作品が目に飛び込んできました。大泉洋さん主演でwowowにて2012年にドラマ放映された作品です。
原作は2008年の出版で、著者が楡周平さんです。何を隠そう私のお気に入りの作家さんのおひとりです。知ってる人は知っていると思いますが「朝倉恭介」「川瀬雅彦」シリーズで有名で、且つ、同じくらい経済小説の小説家としても有名です。(私は「川瀬雅彦」シリーズの「クーデター」から入ったクチです・・・・)
「プラチナタウン」は経済小説のジャンルのほうで、「超高齢化社会」「地方再生」といったキーワードで書かれた作品と言っていいのでしょうか。(訂正ある方がいらっしゃればぜひお願いします!)
原作を読んでいたので、「おー懐かしい、映像化されていたんだ」と全5話で放映されたものを見始めました。まだ最終話は観ていませんが、その中で主人公の両親が主人公にかける言葉にぐっときました。
一流総合商社のエリート商社マンだった主人公は、会社を辞め、莫大な負債を抱える故郷の町長になります。その父親は古くからの酒造を営み、自ら杜氏として酒造りをしていますが、病気に倒れてしまったことと高齢を理由に杜氏を引退、酒造も廃業することを考えています。主人公は町を再生させるべくある起死回生の事業を思い立ち奔走しますが、順調に進むと思われたその事業はあと一歩のところで行き詰ってしまいました。失意の中、病院へ父親を見舞いに行き、そこで事業が行き詰ってしまったことを父親と母親へ伝えるのです。
母親は「あんたの考えたことは素人の私でもうまくいくのがわかる。くじけずにがんばりなさい。」と優しい言葉をかけます。いつでも母親は子を思い優しく包み込んでくれる存在です。
対して父親はなんと言ったでしょうか。「俺は先代から酒造りを継いだ時に先代より旨い酒造りができる自信があった。だから一人で旨い酒ができると思ったができた酒はそりゃーひどいもんだったよ。お前もそうじゃないのか?自分の一流の商社で働いた経験だけで「完璧な事業だ」と思ってやってなかったか?お前ひとりの力なんてたかがしれてるんだ。だからもっと周りの仲間、頼ってみたらどうだい。」と語りかけ肩をぽんっと叩いて病室に戻っていくのです。
(mspark0によるPixabayからの画像)
母親が子を優しく抱擁し、父親が子を叱咤激励する、といったシーンでした。優しい言葉をかけられるより叱咤がなによりの激励になることも多々あります。
そして仲間は主人公を慰めるために集まり激励します。加えて主人公の進める事業を助けるために、自分たちがほんの小さいことですがいままでしていなかったことを始めるようになっていることを伝えるのです。主人公はそんな周りの助けを得ながら再度事業を達成するために立ち上がる、と続いていきます。
(Joseph Redfield NinoによるPixabayからの画像 )
人間は一人では生きていけないものと思っていますし、この父親が言うように一人でできることはたかがしれています。私は特に感染症が蔓延するこのご時世でその思いを強く感じます。
子どもや学生のころ、学級閉鎖や試験で学校に行かなくていいことがどれだけうれしかったか、そんな経験無いですか?でもいまは違います。逆になりましたよね。
「自粛」や「巣ごもり」で一人っきりになる人が増えました。学校へ行ってみんなと一緒に勉強したい、会社へ行ってみんなと仕事がしたい、そういう声が多くなってきています。それができずに心にダメージを受けてしまう人もでてきているようです。
(mohamed HassanによるPixabayからの画像)
私は傍らに妻がいてくれるので一人っきりではないですが、それでも退職して無職の日々が続いてくると同じような気持ちになることもあります。社会との関わり合いが少なくなってくると一種の疎外感のような気持ちが湧き上がってくるのかもしれません。
私はそんななかこのnoteに出会いました。自分の思いを書くこと、人の思いを読むこと、そんなことを通じながら自分は一人じゃないことを感じています。
自分の周りには誰もいなくて一人だと思っている人に「そうはいっても誰かいるでしょ」と語りかけることは簡単です。でもホントに一人っきりになってしまっている人(そう感じてしまっている人)もたくさんいると思います。もし、これを読んでいただいている方の中にそんな思いを抱えている方がいらっしゃるのであれば、とにかくいろんな人の記事、いろんなテーマの記事、を読んでほしいと思います。
誰が読んでくれるかわからない記事かもしれませんが、自分の思いを書くことで、誰かの思いを読むことで、少しずつ自分は一人ではないことを感じることができるのではないかと思います。
(Jose Antonio AlbaによるPixabayからの画像)
私にできることなんてたかがしれています。どれだけの人に読んでいただけるのかもわかりません。でももしかしたら私の記事を読むことで、「こんなオッサンもいるんだ。自分のほうが全然マシだな。」と思ってくれる人が一人でもいるといいな、と思いつつ・・・「48歳で新卒以来25年勤めていた会社を辞めたオジサンが、退職前に目指した司書の勉強の日々、退職後の日々を綴っている、備忘録のような?日記のような?記事」をこれからも綴っていこうと思っています。
長くなってしまいました・・・また別の機会でこういう記事も書いてみたいな、と思います。
最後まで読んでいただいたあなた様!ありがとうございました!
難しいご時世ですが、肩の力を少し抜いてほんわかと頑張りましょう!
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