右は左から、左は右から
つたえふみさんという方の記事を興味深く読ませていただいています。左利きのつたえふみさんが、小学校で習う漢字を右手で練習なさっている様子を記事にしてくださっています。
その中で、漢字の筆順についても言及されているのですが、筆順ってほんとに覚えるしかないですよね。私も書をしているくせに、筆順間違っていることがよくあってお恥ずかしい限りです。
1.右は左払いから書く
「右」という字、ついつい横画から先に書いてしまいがちですが、左払いが一画目なんですよね。通常、縦画と横画が交わっている場合、横画を先に書きます。「十」「土」「七」とかそうですよね。
同様に横画と左払いが交わっていても横画が先です。「大」「夫」とかそうです。
ところがこの原則と違うのが「右」。なんでだよ!と思います。
しかし、この「右」の字は、もともとの字形は上の図の通り。右手の形に口の形が加えられてできています。なるほど、これを書こうと思ったら最初は「⊃」の部分になります。だから左払いが先でつぎが横画なのですね。
2.左は横画から書く
同様に「左」という字の元々の字形を見ると
「⊂」の部分を先に書くことになりますので、横画、左払いの順なんですね。左手の形に呪具の形を組み合わせた形だそうです。
3.筆順に正解はない
そもそも筆順とは、全体の字形を整った形に書くために整理されてきたものだそうです。ですので、書家の間でも一般的にも数種類の筆順が使われている実情もあり、綺麗に書ければいいということも言えます。
それでも、学校教育ではできるだけ統一した方が良いということで、漢字教育の中で決められてきた経緯があるようです。学校で習う筆順と違ったとしても、一概に間違いということはできないということでしょう。