【SS】草食系男子に教えられたこと 〜星に願いを〜
丘の上で、車内のフロントガラス越しに、二人で夜空を眺めている。
冬の澄みきった夜空に、満天の星が煌めいていた。
「あっ、流れ星。見て、優」
「ああ、綺麗だね。蒼」
蒼は三回目のデートでも、手も握らない優の横顔を見つめている。
「今度、流れ星を見たら一緒にお願いしようね」
「ああ、約束しよう」
六甲の山奥までドライブして、夜になっても全く何もないことに、蒼は少し寂しさを感じていた。
このまま、青いままで枯れていくなんて......
「あっ!また流れた。
優といつまでも仲良く、一緒にいられますように!」と、蒼は手を合わせた。
優も同時に手を合わせて願った。
「ヨガのインストラクターで、とんでもない方向に足が上がる人っているでしょ。
その人が真っ裸でヨガしてるところを、どうか一度で良いから拝ませてください!」
蒼が叫んだ。
「今すぐ別れましょう!」
蒼の声が六甲の山々に、リフレインのように木霊した。
「今すぐ別れましょう!」
「今すぐ別れましょう!」
(ぱひゅん)410文字
BGM
こちらの企画に参加させていただきます。
また今度!
#毎週ショートショートnote
#リフレインは文字数調整
#2023年のいっぽん
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