データの信頼性を高める！Googleアナリティクスの挙動確認のプロセスとおすすめツール
みなさんこんにちは、グロースアナリティクスフォースカンパニーの河村です。
本年もよろしくお願いします！
Webサイトやアプリの成長を支援するデータ分析の中で、正確なデータ計測は欠かせません。特に、Google Tag Manager（GTM）で新しい計測タグを設定したり、UI/UX改善施策を実施したりする場合、Google Analytics（GA）などの計測ツールでデータが正確に取得されているかを確認するプロセスが非常に重要です。正確なデータが得られなければ、ユーザーの行動や改善施策の効果を正しく評価することができず、成長戦略に悪影響を及ぼします。
本記事では、計測設定後やUI/UX改善後にGAで計測の挙動を確認する重要性と、具体的な手順、さらに確認に役立つツールをご紹介します。
なぜ計測の挙動確認が重要なのか？
1. データの欠落や誤差を防ぐ
タグ設定のミスにより、特定のイベントが記録されない、あるいは意図しないデータが収集される場合があります。このような問題を早期に発見することで、データの信頼性を確保できます。
2. 施策の効果検証を正確に行うため
UI/UX改善の結果を評価するには、正しいデータが必要です。誤ったデータが混在していると、改善の効果を見誤る可能性があります。
3. ユーザー体験を損なうリスクを回避する
計測設定が原因で、サイトの読み込み速度が低下したり、ユーザーの操作感が悪化する場合があります。これらを未然に防ぐことも重要です。
計測確認ツールと確認事項
計測設定後のタグ動作を確認する
1.GTMのプレビュー機能やTag Assistantを活用
設定したタグが正しく発火しているかを確認しましょう。
特に、サイトやアプリを実際に操作し、意図したタグが発火しているか・計測したいイベントがGAに送られているかを確認します。
2.GoogleChromeのデベロッパーツールを活用
デベロッパーツールを開き「Newtwork」というタブを表示し、左側にあるFilter機能を使って「collect」とつくものだけが表示されるようにします。「collect?v=2〜〜〜」とつくものがGA4にデータを送る時に表示されるものになるので、「collect?v=2〜〜〜」を開きpayloadを確認することで、GA4に送られているデータの確認ができます。
（※「collect?v=1〜〜〜」がユニバーサルアナリティクスにデータ送信するものです）
UI/UX改善後の挙動を確認する
GA4のリアルタイムレポートを活用
GA4のリアルタイムレポートで、設定したイベントやページビューが期待通りに記録されているか確認します。特に、UI変更箇所でのユーザー行動が記録されているかをチェックします。
デバッグビューを活用
GA4の「デバッグビュー」を活用して設定したイベントが期待通りに動作・計測されているかを確認することもできます。
様々なブラウザとデバイスで挙動を確認する
PCやスマホなど異なるデバイスで挙動を確認する
SafariやChromeなどブラウザの種類を変えて挙動を確認する
ユーザーが使用する環境として考えられるケースを想定し、様々なデバイス・ブラウザで挙動を確認し計測漏れがないか確認します。
データの整合性を確認する
計測設定・施策実施の前後のデータについて、整合性を確認します。
GA4のデータを計測設定や施策実施の前後で比較し、大幅な変化がないか・計測が止まっていないるところはないか・意図した計測ができているのかを確認します。特に、セッション数・PV数・CV数に極端な減少や増加が見られる場合は、計測に問題が発生している可能性があるので確認する必要があります。
まとめ
計測設定やUI/UX改善施策を行った後に、Google Analytics（GA）の挙動や計測データを確認することは、正確なデータ分析・ユーザー行動理解のために欠かせません。計測ミスやデータの欠落を防ぎ、正しい意思決定を下すためにも、計測データのチェックを丁寧に行うことが重要です。
この記事でご紹介した手順やツールを活用することで、データの信頼性を向上させ、施策効果を正確に把握できる環境を構築しましょう。
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