ワクチンの予約、おにぎりの中身。外国籍が日本の生活で感じるリアルな不合理
こんにちは。SmartHRのグループ会社のAIR VISAでCEOをしているジャファーです。
AIR VISAは「外国籍労働者を非合理から、解放する。」をミッションに掲げているのですが、皆さんは日本で生活する外国籍の人や非日本語話者の人たちがどんな不合理に悩まされているか、想像つきますか?
今日はそんな話をしようと思います。
自分自身が元外国人。帰化の際には約70枚の書類を集めて準備に半年
その前にまず、僕のことを少し話しておきます。
僕は今は帰化して日本国籍を取得していますが、26歳まではスーダン国籍の外国人でした。(とはいえ生まれも育ちも日本です)
父親が外交官だったので最初は公用から始まり、留学→技人国とVISAを変更して、最終的に帰化という変遷を辿っています。
新卒で入った会社では会社にVISAに詳しい担当の方がいなかったので、自分で調べて手続きのお願いをしていたのをよく覚えています。
更に帰化申請の時は準備だけで半年もかかって、約70枚もの書類を用意して行政書士の先生と何十往復もやり取りをしたのはトラウマ級の思い出です。
VISAは外国人にとって命綱なのに、手続きはとにかく分かりにくい
僕自身がVISAを必要とする立場だったので当時は入管にも何度も足を運んで手続きをしていました。
自分の手続きが完了してホッとしていると、僕のパスポートの色を見てアラブ人だと分かったのか、知らない人にアラビア語で話しかけられて「申請書を書いてほしい」とお願いされるのです。
一人を助けると次から次へと人が寄ってきて、あっと言う間にまるで無料の代書屋かの如く、人だかりになってしまいます。中には家族連れで来ている人たちもいました。
僕は手続き自体に面倒さを感じながらも、日本語話者なので書類の作成は問題なく出来ました。
しかし日本にいる外国籍の方の中には日本語ができない人も大勢います。彼らにとってみれば申請書類の作成はまるで意味不明なはずだなと、当時の経験は強烈な原体験として残っています。
ワクチンの予約、おにぎりの中身。日常生活は不便の連続
日本で生活する外国籍の人や非日本語話者が遭遇する不便は、VISA以外にもたくさんあります。
僕のLINEやWhatsAppにはいつも沢山の連絡が来るのですが、例えばよくあるのは子供の連絡帳の写しが送られてきて「大事なことが書いてあるみたいなので、読んでほしい」とか、おにぎりの裏面の写真とともに「豚肉が入ってないか確認してほしい」等、挙げ始めたらキリがありません。
時事的なものだと新型コロナワクチンの接種券の写真と共に「何をどうしたら良いか教えてほしい」と言われて自分の親はもちろん、親以外のアラブ人のワクチンの予約をしてあげたこともあります。
自治体のワクチン予約は電話越しに接種券番号とIDを聞かれるのですが、窓口の方はゆっくり綺麗な日本語を話してくれるわけではないので、非ネイティブの人にとっては非常にハードルが高いです。
AIR VISAにとってVISAは第一ステップに過ぎない
AIR VISAは今はVISAのオンライン申請や管理に特化したプロダクト作りをしていますが、VISAはあくまで最初に解決する最も大きな課題の一つという位置づけです。
将来的には日本で生活する外国人の不便さを少しでも多く解消するサービスにしていきたいと思っています。
そのためにはまず第一ステップのVISA申請管理を確実に世の中に広めたいと思っているのですが、全く人手が足りません!
親会社のSmartHR経由で多くの顧客と商談しており、需要の大きさを痛感しています。(詳しくは以下の記事で)
特にRubyエンジニアの方!!更に開発のスピードを上げていかないといけないので、ちょっとでも興味を持っていただけましたら、お話させて下さい!ご連絡お待ちしています!
日本語ラップコーナー:AIR VISAリミックス
今日はAKTION - Still Neva Enuff feat. ZEEBRAを紹介します!AIR VISAもフロアロックオンした流行じゃないサービスにするぞい!!!
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