Pi 3 Model BのリプレースにRaspberryPi5を比較検討する。
Raspberry Pi 5(メインメモリ2GB版)とRaspberry Pi 3 Model Bの比較をしてみました。
結論としては「予算と用途を天秤にかけてみましょう。」
色々比較してみた
CPUとパフォーマンス
Raspberry Pi 5:
CPU: Quad-core Arm Cortex-A76(2.4 GHz)
パフォーマンス: Raspberry Pi 4に対して2〜3倍の速度向上があり、全体的に非常に高いパフォーマンスを提供します。
Raspberry Pi 3 Model B:
CPU: Quad-core Arm Cortex-A53(1.2 GHz)
パフォーマンス: Raspberry Pi 5に比べてかなり劣りますが、軽量なプロジェクトには適しています。
単純にダブルスコア負けている。
メモリ
Raspberry Pi 5:
メモリ: 2GB、4GB、または8GBのLPDDR4X RAMを選択可能。
Raspberry Pi 3 Model B:
メモリ: 1GBのLPDDR2 RAM。
メモリ容量は単純にダブルスコアの負け。
LPDDR2⇒LPDDR4はざっくり4倍の性能差。
グラフィックス
Raspberry Pi 5:
GPU: VideoCore VII(1 GHz)
ディスプレイ出力: 最大4K解像度でのデュアルディスプレイサポート。
Raspberry Pi 3 Model B:
GPU: VideoCore IV
ディスプレイ出力: 最大1080p解像度。
4Kは1080pの約4倍の解像度を持ちますので4倍の差
接続性
Raspberry Pi 5:
USBポート: USB 3.0ポートを含む複数のUSBポート、PCIeサポートあり。
ネットワーク: Gigabit Ethernet、Wi-Fi 5(802.11ac)。
Raspberry Pi 3 Model B:
USBポート: USB 2.0ポートが4つ。
ネットワーク: 100 Mbps Ethernet、Wi-Fi 4(802.11n)。
USB 3.0は、USB 2.0に比べて理論値で約10倍、実効値で2〜4倍高速。
Wifi4は300MbpsぐらいだがWifi5はその倍ぐらい出る。
結論
2024年に発売されたRaspberry Pi 5は、CPU、メモリ、グラフィックス、接続性の全てにおいてRaspberry Pi 3 Model Bを大きく上回っており、特にデュアル4KディスプレイのサポートやUSB 3.0の導入により、より高性能な用途に対応可能。
一方で、6年前に発売されたRaspberry Pi 3 Model Bは、今では軽量なプロジェクトや教育用途に適しており、コストパフォーマンスに優れています。
またH.264のハードウェアエンコードができるのでエンコードだけ見ればこっちが省電力かつ優位。
Pi5(2GB)が9980円、Pi3Bが7800円ぐらいなので+2000円で約400%~1000%overの性能アップが望めます。
また追加で2000円出せば4GBになります。
ただしあまりお金をかけすぎると競合(上位互換)のIntelN100のMiniPCと同じ値段となります。
2万出せるならintel(のミニPC)にした方が汎用性が跳ね上がります。
1万未満:Rasberry pi 3B(勉強系)
1万程度:Rasspbery Pi4(動画系の処理をする)
1万程度:Rasspbery Pi5(そのほかの用途)
2万程度:Intel n100のミニPC(ボードコンピュータよりはでかい)
注意点
つまりPi5はH.264のエンコーディングはソフトウェアで行う必要があり、
Pi 3と比較してもパフォーマンスは劣ります。
具体的には、Pi 5のソフトウェアエンコーディングのフレームレートは22fps程度で、
Pi 3のh.264ハードウェアエンコーダによる58fpsには及びませんとのこと。
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