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【崖っぷち】慶應出たのにニートになって、色々あったけどこの半年で女子プロボクサーになりました🥊

皆さんは、プロボクサーって何歳までなれるか知っていますか?
正解は、34歳まで。

で、私は35歳。

年齢ギリギリで受かった崖っぷち女子プロボクサーです。いや年齢過ぎとるやないかい!って感じですね後述します。

2020年12月念願のプロボクサーになりました

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2020年8月、私は35歳になりました。本来プロテストの受験資格は34歳までなのですが、コロナ禍によるプロテストの延期に次ぐ延期で、待ってる間に35歳になっちゃったんです。ジムに入って、テスト受けるまで約半年。この半年で私は人生一回やり直しました。

コロナ禍の決断

時間が無いことを理由に遠ざかっていたボクシング。いつか、いつか、の“いつか”はなかなか来なかったけれど、4月に突然仕事がほとんどなくなって時間ができました。人生三度目のニート状態。あ、もしかして今しか無いんじゃ、と思いました。というわけで、久しぶりに知り合いのボクシングトレーナーに連絡したところから始まったのです。

ヒーローになりたかった

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小さい頃からヒーローに憧れていました。ウルトラマンになれると思っていました。いや、今もなりたいと思ってます。でもどちらかと言えばインドアですし、運動神経も悪いですし、アスリートとは対極な人間でした。でも、だけど、挑戦してみたかった。プロボクサーになるってことに、挑戦してみたかった。ウルトラヒーローみたく強くなりたかった。その夢を酒の肴にして笑って流す、そんな自分にはなりたくなかったのです。

きっかけは「小鳥」での出会い

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飲んだくれ時代によく行っていた「小鳥」。新宿ゴールデン街、元ボクサーのマスターがやっている小さな居酒屋です。いつものように一人で飲んでいた時のこと。隣で飲んでいたのが今のジムのトレーナーでした。「私もボクシングやってて、プロ目指したかったんですけど、年齢でもうだめなんですよね」なんて言ったら、

「何歳?いや、まだ間に合うで」

え、まだ間に合うの?っていう衝撃。この時、私は33歳。ギリギリの年齢でした。

事故物件、ジムに入会する

よしいっちょやってやるぞ!と思ってから随分時間がたってしまいましたが、やっと本当にジムに入会。時はコロナ禍。私はすでに34歳。しかも自粛太りで体重は70kgまで増加(身長166cm)。運動神経も悪い。でもプロになりたい。この完全なる事故物件を拾ってくれたのは、一人の女性トレーナーでした。おそらく、誰も私が合格できるなんて思ってなかった。

人生初の本気減量。マイナス10キロへの道

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本当に痩せなかった。嘘でしょ?ってくらい痩せなかった。週6でジムに行って汗だくになって、食事も減らして、なんでだよ!!!って感じで喚きながら、それでも続けたら、半年後に10キロ減ってました。ピークだと14キロくらい。

チャンスは一回しかなかった

普通、受かるまで何度でもテストは受けられるのですが、私の場合年齢の都合で、最初で最後、一度きりしかチャンスがありませんでした。ほぼ望みもない、センスも無い。頑張ったからって受かる訳じゃないけど頑張るしかない。たっくさんの人に手伝ってもらって、これで落ちたら人生ごと負けだなと思ってました。絶対受かりたいという気持ちと、落ちたらどうしようという恐怖。でも泣いてる暇があるなら練習しろそれしかないんだ、という感じの日々でした。

いざプロテスト。泣いても笑っても1度きり

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緊張するよ、緊張するよと言われていたけど本当に緊張しました。場所は後楽園ホール。憧れの地。テスト内容は筆記試験とスパーリング2R。2ラウンドしかやってないのに息が上がりまくりました。「リングに入ったらまず屈伸する習慣を作れ。それが無意識にできてるうちは大丈夫、できてないときは緊張している証拠」。そう言われていたのでリングに上がってまず屈伸。

・・・・・・したつもりだったんですけど、してなかったそうです。

おかしい、私の記憶の中だとしてたのに。でもよく思い出すと確かにしてなかったかもしれません。緊張って怖い!!!

合格発表、想像の10倍すぐ来た

結果が出るまで生きた心地がしねえ。と思いながらとぼとぼ歩いていたら、トレーナーに呼び出されました。え、私また忘れ物?(←常習犯)と思って走って会場付近にいるトレーナーの元へ。やばいやばいまた怒られる!(←常習犯)

「受かったぞ」

駆け寄った私にトレーナーが一言、そう言いました。

わーーーーーーん😭

って声に出してその場で泣いた。35歳だけど泣いた。そのまま泣きながら歩いていたら「泣きながら歩くな!」ってトレーナーに怒られました。

でも泣きました。今まで積み重ねてきたこと、押し込めてたこと、練習してて起こったありとあらゆること、教えてもらったたくさんのこと、全部が込み上げてきて泣きました。泣くなって言いながら、隣を歩いてくれているこのトレーナーに出会えて本当に良かった。この人がいなかったら、この日の私は居ませんでした。

半年食べてないラーメンの味は最高だった

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減量で半年ほど食べてなかったラーメンを、その日の夜は思いっきり食べました。びっくりするほど美味しかった。なんなら調子に乗ってビールと餃子も頼み、お腹が痛くなって前屈みで歩いて帰りました。

支えてくれたすべての人へ

これは、本当に、本当に、本当に、感謝しかないです。感謝しかないんです。2回言う。いや、100回言いたい。だって、70kgで運動神経悪くて素人で年齢もギリギリで、そんな事故物件がどうしてたった半年で一度しか受けられないテストで合格できたかって、半年間私を支えてくれた、叱咤激励してくれた、トレーナー、先輩、チームの皆のおかげでしかないんですよ。これは100%断言できるのですが、

一人じゃ無理でした。

あの時もあの時もあの時も、一人だったらくじけてた。心が折れていた。諦めていた。そんな瞬間は数えきれないくらいありました。泣いたって合格しないって言われて隠れて泣いて、過呼吸になって、でも一人じゃなかったから、なにくそって立ち上がれて、くじけて、立ち上がって、くじけて、立ち上がって、そして、テストの後に笑うことができました。

誰の顔を思い出しても泣けてきます。でも一番泣いたのは、トレーナーの誕生日に、「プレゼントありがとう、あとはお前が受かってくれたらもっと嬉しいな」、と言われたときだと思う。受かりたいの、私だけじゃないんだって渋谷の街を歩きながら泣いたっけ。あれ?私割と泣いてばっかですな。笑

本当はやってみたかったことがある人へ

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「一生懸命頑張ってるやつは報われるんだなって思いました」とは先輩の言葉ですが、合格の報告をした際にそう言ってもらいました。必死に本気でやりきったら、何かは起こります。その代わり本当に必死に全力で、ですけど。こんなギリッギリの状況からでも挑戦したら乗り越えられました。もし何か燻ってる人がいるならば、思い切ってやってみたら良いと思います。本当はやってみたかったんだけどね、って言いながら酒を飲んで自分で自分を笑うより、たぶんやってみた方がいいです、それ。

生きてる感じが、きっとするはず。私は今、とても生きています。

ガチコ35歳、やっとスタートライン

やっとスタートできます。そう、ここからがスタートです。次の目標は試合をすること、そしてその試合で勝つこと。何倍も何倍も厳しい道のりになりますが、やり切ります。

よかったら、この崖っぷち女子ボクサーがどうなるのか、見守ってやってください。リングに立った私が、どうなるのか、それは今日からの私次第。いつか試合が決まったその日には、是非試合を観に来てください!!!

明日どうなるかわからない、そんな誰もが不安で一杯の世の中になってしまいましたが、だからこそ、、、、

明日に向かって、打つべし!打つべし!!打つべし!!!

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35歳でプロボクサーになったガチコ
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