進化する揚げ物業界!①電子レンジとフライヤーのハイブリットで今までの3倍早く揚げるフライヤー!②国内シェア7割!日本中の冷凍食品を支える「巨大揚げ物プール」③レアなまぐろ天丼を作る冷たいフライヤー!秘密は、40℃の油?
今回のがっちりマンデー!!は…
「儲かるフライヤー2024」
唐揚げ・コロッケ・トンカツ・フライドポテト…
揚げ物って、おいしいですよね?
というか、どんどんおいしくなってるような…
進化を続けるニッポン揚げ物業界!
その影に、絶対に欠かせない「あるマシン」がある!
それが…「フライヤー」
アツアツの油で、カラッと揚げるマストアイテム!
おいしい揚げ物には、おいしくする「フライヤー」が!
儲かってるお店には、儲けさせる「フライヤー」があるはず!
…ということで、最新「フライヤー」事情を調べてみたら、
めちゃめちゃ進化してた!
ありそうでなかった、
お刺身を揚げる「フライヤー」が誕生!
ポイントは、揚げ物なのに「冷やす」…
とは、どういうこと!?
日本中の冷凍食品を支える
巨大な揚げ物プールが石川に!
7分間で500個が揚がる
驚異の全自動システムがスゴかった!
今回は、アッツアツの儲かり情報満載です!
※以下、10月13日放送の書き起こしです。
電子レンジとフライヤーのハイブリットで今までの3倍早く揚げるフライヤー!ポイントは丸い形!?
儲かる「フライヤー」を求めて、
まずやってきたのは、品川区にある…
「タニコー」という会社。
広報の中澤恵美さん、こちらフライヤーで儲かってると伺ったのですが…?
中澤さん:「フライヤー」だけで150機種作ってます。
スタッフ:150!?
中澤さん:唐揚げ用、天ぷら用など、様々な機種を作っております。
そう、「タニコー」さんは、お店や工場などで使う業務用のフライヤーをとにかくいろいろ作ってます!中でも儲かってるのが…
中澤さん:こちらになります。「CVSフライヤー」でございます。
こちらが「タニコー」さんの稼ぎ頭。「CVSフライヤー」1台約50万円!これ、みなさんもみたことある、あのお店で使われてます!
中澤さん:セブンイレブンさんなどに入れさせいただいております。
確かに、ありますよね!コンビニのレジの奥で、唐揚げとかアメリカンドックとかを揚げてる、あのマシン!
中澤さん:今までに5万台販売しております。
これは儲かってる!
そんな「CVSフライヤー」、一番のウリは…自動のアップダウン機能!
普通のフライヤーだと、揚げている間も、つきっきりになっちゃうけど…
この「CVSフライヤー」なら、カゴの中に揚げたい食材を入れて、
ボタンをピッと押すだけ!
自動でカゴが下がって、油の中に入っていき…
設定した時間通りに揚げ終わったら、またまた自動で油からカゴがあがるので、ずっと見ている必要がない!簡単に揚げ物が作れる!というわけ。
さて、そんな「タニコー」さんが最近、業界の常識を覆す、革命的なフライヤーを作ったらしい…
中澤さん:こちらが昨年発売したばかりの「オンデマンドフライヤー」になります。
パッと見、フライヤーというよりは、冷蔵庫みたいですけど、中澤さん、この「オンデマンドフライヤー」は何がスゴいんですか?
中澤さん:こちら実は、揚げ時間が最大3分の1に短縮される「フライヤー」となっております。
なんと、揚げ時間が3分の1?
ちなみに、普通のフライヤーで冷凍のコロッケを揚げると…
出来上がるまでにかかった時間は…4分40秒。
続いて、同じコロッケをこちらの「オンデマンドフライヤー」で揚げていただくことに。
カゴの中にコロッケを入れてフタを閉めて…
スイッチオン!
外からは見えないですが、「オンデマンドフライヤー」のここ、下の部分に油が入っていて食材を揚げてる。しばらくすると…
おー!綺麗に揚がってます!かかった時間は…
なんと2分15秒!普通のフライヤーの半分以下の時間で揚がっちゃった!
しかも…
スタッフ:うん!全然違います!まじで違う!サックサク!
「タニコー」商品開発部の和中清人さんに話を伺いました。
和中さん:油に浸かっている時間が単純に短くなるので、油の吸収量が少なくなりますので、コロッケだとカラッと揚がりますし、芋の食感を楽しめたり、甘みがより、わかりやすくなります。
実際に、「オンデマンドフライヤー」を導入している石川県、金沢駅構内にある…
「カフェぶどうの森」さんの小松稔季さんに聞いてみると…
小松さん:駅だと、みなさん急いでますし、回転が求められるので、とんかつの揚げ時間が6〜7分だったのが、3分くらいに。回転率も上がったし、今年のお盆などの繁忙期は、過去最高の売り上げが取れました。
早く揚がることでお店の回転率も上がる。結果、売上げも増えた!というからスゴい。
しかし気になるのは、「オンデマンドフライヤー」は、なんで、揚げ時間を3倍も早くできるのか?ということ。和中さん、機械の中は、どうなってるんですか?教えて下さい!
和中さん:「フライヤー」の機能に、電子レンジの機能を足した「フライヤー」になってます。
スタッフ:電子レンジ?
和中さん:フライを揚げながら電子レンジをかけることによって、中からも外からも、両方で加熱をする「フライヤー」になってます。
そう、この「オンデマンドフライヤー」は、「フライヤー」に電子レンジの機能もつけちゃった!
油で食材の外側から揚げながら、上から電子レンジのマイクロ波を出して、中からも温める!
外から中から、同時に加熱するから、
普通の「フライヤー」より、早く揚がるというわけ。
でもやっぱり、「フライヤー」と電子レンジを一体化させるのは結構大変だったそうで…
和中さん:電子レンジの中にアルミホイルを入れると、火災が起きるとかあると思うんですけど、なので、金属っていうものがあまり使えなくなるんですね。
電子レンジはマイクロ波という電波で温めるのですが、これは、中に金属のものが入っていると、反射して、バチバチっと火花が出て、燃えちゃう危険も。
でも、「フライヤー」となると、食材を入れるアミやカゴなどが、どうしても金属製。では「タニコー」さん、どうしたかというと…
和中さん:金属は角がスパークしやすいので、全て丸いような角をとった形にしています。
「フライヤー」で使う金属の角をとにかく丸くした!
鍋底の穴も…上蓋も…
こんな感じに!細かい…
「オンデマンドフライヤー」で…がっちり!
いくといいですね!
国内シェア7割!日本中の冷凍食品を支える「巨大揚げ物プール」!7分間で500個コロッケを美味しく揚げる自動マシン!
さらに儲かってる「フライヤー」を求めて、やってきたのは、
石川県白山市にある…
「アサヒ装設」という会社。
山本康太社長、「フライヤー」で、儲かってますか?
山本社長:今売り上げが、会社全体で、大体37億円になります。
スタッフ:37億円!?
「アサヒ装設」さん、この道70年の老舗企業。中でも「フライヤー」が儲けの大黒柱らしいのですが、こちらで作っているのは、飲食店やコンビニのレジ奥で見るような普通の「フライヤー」とは全然違うらしい!
山本社長:こちらが弊社の「フライヤー」になります!
スタッフ:え?これ全部「フライヤー」ですか?
山本社長:これがコンベアが動いてまして、入れるとそのまま出口から揚げあがったものが出てくる機械になってます。
そう、「アサヒ装設」さんが作っているのは、巨大な「連続式フライヤー」
およそ60年前に開発!しかも…
山本社長:当社がトップシェア、大体70%ぐらいです。
日本中の「連続式フライヤー」の7割がここ!というからスゴい!
そのお値段は、1台およそ1400万円!となかなかですが、一体どんな場所で使われているのかというと…
山本社長:学校の給食センターさんとか。大体800箇所とか…
スタッフ:800箇所!?
えー、1400万円×800ということは…スゴい!!
早速、その実力をみせていただきましょう!
山本社長:お願いします!
山本社長:これで終わりです!
スタッフ:これでちゃんとあがるのかって心配ですけど…
山本社長:入れると、コンベアとコンベアの間に挟まれていきます。そうすることによって通常ですと裏っ返したりとかすることがあるんですけども…
山本社長:そういった手間もなく綺麗にあげることができます。7分間で500個くらい揚げちゃいます。
コロッケをここから投入すれば…
ベルトコンベヤで油の中を移動し、
出てくる時には、ちょうど揚がってるという仕組み!
これが普通のお鍋型の「フライヤー」だと、たくさん揚げるのは超大変だし、どのタイミングで引き上げるか、とかも難しい。でも、「連続式フライヤー」なら…
山本社長:職人さんじゃないとできないものが、誰でも揚げ物を入れさえすればできてしまう。
スタッフ:本当ですか?
そう、この巨大なマシーンの中には、揚げ物を美味しく揚げるための細かい仕掛けがいろいろ!
ポイント1つめは、コンベヤの、この「上から押さえるアミ」!
これがあることで、揚げ物がうまく挟まれて、あっちこっち行かずに、一定のスピードで移動する!揚げ物によって速度を調整すれば、ひっくり返したり様子を見たりしなくても、全てがベストの揚げ上がりに!
ポイントふたつめは…
「油の温度差」
パッと見は全体がグツグツなってるようですが、
実は、入り口付近、真ん中、出口付近で、温度が違う!!
そうすることで、
最初は、180℃の高温で表面をカラッと揚げ…
途中はほんのちょっと低めの温度でじっくり中に熱を通し、
最後にまた高温で、衣のサクサク食感を作るという、まさに職人のような揚げ方が可能になってます!
スタッフ:アッツ!アッツいけど、外はカリカリだけど中も揚げ過ぎてるとかなくて、おいしい!
山本社長:おいしいですか?よかったです!
「アサヒ装設」の「フライヤー」を使ってスナック菓子を作っている「井桁屋製菓」さんの丹村光孝さんに、お話を聞いてみると…
丹村さん:導入前の「フライヤー」は、ここにお菓子が出てきた段階で揚げムラが結構出てきてまして、ところがこの「フライヤー」を導入することによってほとんどムラがない。売り上げが、120%ぐらいには上がっていると思います。
まさに、日本中の揚げ物づくりを支える「アサヒ装設」ですが、さらに、揚げ物づくりには欠かせない、こんなものも造ってた!
山本社長:バッターを作る機械とか、パン粉を作る機械なんかも造ってます!
そう、揚げるだけじゃなく、その手前のオプションも充実!
こちらは全自動「バッター付けマシン」
まずは、豚肉を投入!
すると、小麦粉を水で解いたバッターの池に数秒潜らせることで衣のベースがつき、
次にやってくるのが「全自動パン粉つけマシーン」
ふかふかのパン粉の上に載るやいなや上からもパン粉のシャワーが!
結果、衣のスタンバイは万全に!
他にも、ナゲットなどを作る成型機や…
ミンチ用のミキサーなど、いろいろあって…
これらを組み合わせることで、ありとあらゆる揚げ物を、全自動で、大量に作ることができちゃう!ということで、これからも、いろんな揚げ物を大量に作って…がっちり!
レアなまぐろ天丼を作る冷た〜いフライヤー!?刺身を入れても油が跳ねない秘密は、40℃の油?
さらなる儲かり「フライヤー」がある、とのことでやってきたのは、東京・銀座。
何やら「三よし」というお店の前に、結構な行列が。
お客さん:福岡から千葉に出張に来て、せっかくだから美味しいものを食べようと思って、検索したら出てきた。
お客さん:ネットで調べてヒットした。美味しそうだったので並んで食べにきました。
お客さんによると、こちらに他ではなかなか食べられない、独特の揚げ物があり、これが大人気らしい。
一体、どんなものなのか?お客さんの前にでてきたのは…
ん?天丼??
いや、よく見るとなんかどっか違うような…
お客さん:お刺身だけど周りは天ぷらみたいな。レア天丼。
そう、「三よし」さんで出しているのは、マグロやホタテなどのお刺身を、天ぷらにしてご飯の上にのせた、その名も「レア天丼」。
確かに、断面は生のお刺身のまんま…値段は、1杯3520円!
「お刺身の天ぷら」というと、ありそうでなかった気もしますが、そのお味は?
お客さん:めちゃくちゃ美味しいです。初めて食べる感覚というか。
お客さん:お刺身のような天ぷらのような、良いとこどり。初めて食べた味です。
とにかく今までにない美味しさ!とのことで口コミで広がり、今や、10席しかないお店はずっと満席、フル回転!
店主の佐藤龍男さんに、美味しさの秘密を聞いてみると…
佐藤さん:魚って生でも美味しいけど、ちょっと火を加えたことでより旨みが増す。お寿司屋で炙ってもらったら香りが良いじゃない。それをうちの場合は、てんぷらで、衣で包んで周りだけ揚げる。
そう、お刺身をほんの数十秒揚げることで…
水分がほど良く飛んで、お魚の旨みが凝縮されるんだとか。
でも、この「お刺身を揚げる」というのがかなり大変らしく…
高温の油の中に、お刺身のような水分の多い食材をいれると、水と油が一瞬ではじけて、メチャメチャ危ない。だからこれまで、お刺身の天ぷらはなかったんだそう。
しかし!「三よし」さん、ある方法で、不可能を可能にしちゃった!そこには、ある「秘密兵器」が!
佐藤さん:それはこのフライヤーのおかげです。
こちらの一見ごく普通のフライヤーに見えるのが、フライヤー業界の革命!「クールフライヤー」!!
試しに、マグロのお刺身に衣をつけて…フライヤーに入れてみましょう。
水がはねて…あぶな…あれ??
何事もなかったかのように、美味しくあがっちゃった!切ってみると…
あら、美味しそう。中はしっとりお刺身で、外側はサクサクの衣。
まさに、レア天ぷら状態!
しかし、なんでこんなことができるのでしょうか?佐藤店長によると、これを開発したスゴい会社がある!とのことで、教えてもらったところに行ってみると…
そこは、横浜市の…とある住宅街。
お出迎えくださったのは山田光二会長。なんと、20年前に脱サラ、そこからずっとこのおうちで、「フライヤー」を開発しているらしい。
山田会長:これが「クールフライヤー」です。
「三よし」さんでも使われていた「クールフライヤー」。お値段は、1台約60万円。
早速ですが山田会長、何で「クールフライヤー」では、お刺身を揚げても油がはねないのか教えてください!
山田会長:油が上の方は熱くて調理する。下の方は冷たい温度に保って水滴が存在できるようにする。
会長いわく、このフライヤー、結構、深めの構造になっていて、上のほうの油は180℃のアツアツだけど、底のほうの油が、結構ぬるめの40℃。どういうことかというと…
山田会長:後ろに水を注入する入り口がありまして、周辺部が水で満たされています。
そう、横から水を入れて、下の方を冷やしてる。これで何が変わるか、分かりますか?
普通の「フライヤー」だと、鍋の油全体の温度が、全部180度なので、お刺身を入れると、食材から出た水分が一気に100度になり、蒸発、爆発して油がはねてしまう。
ところが、鍋の下の方の油がぬるめの「クールフライヤー」なら、食材からでた水分が、油より重いので下に落ちていき、40度のとこにきて、結果、蒸発も爆発もしない、というわけ。なるほど!
山田会長、目指すは世界!とのことで、まだまだ…がっちり!いきそうですね!
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