あなたたちは何をやってるんですか !
2007年にテレビドラマ化された真山仁原作の経済小説『ハゲタカ 』
そのドラマの中で、報道記者役の栗山千明が言ったセリフだ。
企業の横領の事実とその証拠を突き付けるが、そんな事実はなかったと揉み消しを図る銀行幹部に迫るシーン。
私は理不尽な場面に遭遇すると、必ずこのセリフを思い出す。
いい大人が何をしているのか。
つい最近、自分達のエゴやメンツのためだけに、ある若者の人生を振り回しているという場面に遭遇した。
夢も希望もある若者に無理やりの条件を押し付け、借金を追わせ、そのまま放置しようとしているのだ。
その若者の生活にはなんの補償もない。
ただただ辛い仕事をし、金銭的に不安定な生活を強いられることになるのは目に見えているのだ。
どうして誰も助けないのか、手を差し伸べる人がなぜいないのか。
周りは自分たちの保身しか考えていない。
その大人たちに言いたいのだ。
「あなたたちは何をやってるんですか !」
たとえ、それを言ったとしても、彼らはなにも変わらない。
私に出来ることはなにか。
それが馬鹿げた試みであることを周りに知らせること。
若者がそんな力に流されないように、間違った情報を正すこと。
そんなことくらいだ。
愚かな大人に翻弄される前に救わねば。
善に見せかけた悪。
どこにでも転がっている。
その若者がそんな悪から早く開放されて、自分の人生を踏み出せますように。