ドラマ『ブラッシュアップライフ』を観て発狂するほどゾクッとしてバカリズムさんの天才具合を感じた話【ドラマ鑑賞】
『ブラッシュアップライフ』(2023年/脚本:バカリズム)を観ました。
あまりにも良すぎて興奮したので、見所を踏まえて心が震えたポイントを紹介していきます。
ネタバレを含むため、まだ観ていない方はぜひ観終わった後に感想を共有できたらと思います。
全体を通して一言言わせて欲しい
「この話考えた人、天才だわ〜」
と一緒に観ていた夫に何気なく言ったら
「確かこれ、バカリズムが脚本」と返ってきた。
「え?え??嘘!凄すぎ!」と私は興奮。
「バカリズムがあんな感じで登場するときは大体そうだと…」
と第1話から知っていた感じで言われたが、この話をしたのはもう最終話。
気になるのが遅すぎたが、
「バカリズムさん、あなた天才です」
人生ってドラマだよね
ブラッシュアップライフを観ながらふと思った。
そもそも人それぞれの人生はドラマみたいで、波乱万丈の人もいれば、穏やかに過ごしていく人もいる。
ドラマの主人公である安藤サクラさん演じる近藤麻美はドラマの前半頃までは後者のタイプの登場人物と思っていた。
(冷静に考えたらそもそも人生やり直す時点で穏やかではないが)
それが最後には大どんでん返し。凄いなぁ。
アラサー女子の会話のテンポに飽きない
第1話から繰り広げられる他愛もない、主人公とその同級生たちのアラサー女子トーク。
ゆるっとしすぎて、生産性皆無なのでは…と思いつつも何だかんだ飽きずに聞いていられた。
多分、私と同世代だからということもあったかもしれないが、それを除いてもゆるさがたまらなかった。
そしてそれが伏線まみれで、後ほど回収に回収をされるとは思ってもみなかった。
これから観る方は一言一句聞き逃さないで欲しい。
安藤サクラさんに再び惚れた
過去作品でも安藤サクラさんの演技にベタ惚れだったのですが、今回もすごく素敵だった。
人生3周目のときに「あれ?痩せた?」と思ったら本当にストーリーの中でも「痩せたんじゃない?」というような話の下りがあって、「やっぱり!役づくり凄すぎ!」とはしゃいでしまった。
これから好きな役者さんは?と聞かれたら真っ先に安藤サクラさんと答える。
結局人生って一度きり
最終話で主人公たちが「これが最後と思うと…」と、とにかくやったれ!という勢いを見せる。
何度も人生をやり直しているからこそ言えるセリフだが、本来現実では人生は一度きりで、最初で最後。
つまりは色んな角度で人生を経験して、「これが最後ですよ」と言われないと、なかなか実感が湧かないものということなんだと思う。
私も口では「人生一度きり!」とか言っているが、本当のところのその重みはまだ分かっていないのかもしれない。
歳をとるほど1年が短く感じるのは相対的な長さが短くなっている
この「相対的な長さがー」のフレーズは要所要所で出てくる。
これがミソ。そう思っている。
ドラマの回が進む度に主人公の人生のテンポが早くなっているように感じる。
更に会話の内容でも体感速度がおかしくなっている節を感じられた。
このフレーズはドラマのテンポのキーになっているのではないかと勝手に推測している。
そしてこのテンポの良さがとても心地いいのですごく好きなポイント。
バカリズムさん、ありがとう
このnoteを書くにあたって、夫にこう話した。
「ブラッシュアップライフの感想を書こうと思うんや。
感動って言うんかな…うわぁあぁぁって泣く感動じゃなくて、(胸の辺りを掻きむしる仕草をしながら)こぉぉぉおぉおぉぉぉ!ってなる…
こういうのを感銘を受けたって言うんかな?」
このセリフでお察しいただければと思うのですが、とても心を動かされました。
続編さえも懇願してしまっています。
物語を通して「私は人生一回目。否、これが最初で最後。めいいっぱい楽しまなくちゃ!」と意気込みました。
それと同時に「精一杯生きれば結果さえ感じ方が変わってくる」と思ったのでした。