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川上村の「家庭の味」を守り伝える(ガイドインタビュー:ぱくぱく館の皆様)
道の駅「杉の湯川上」で人気のお土産をご存じでしょうか。食べ出したら止まらない「かきもち」や、数量限定、出会えたらラッキーな幻の「火打餅」など、素朴ながらも美味しいお菓子があります。これらは、川上村高原(たかはら)にある「ぱくぱく館」で作られています。
ぱくぱく館の歴史は、ホテル杉の湯開業に合わせ村が観光に力を入れ始めた頃から。婦人会が中心となり村の特産品づくりに尽力されてきました。
「どんなものが川上村らしいかなと考えて、(高原の)氏神さんの火打石をモデルにした『火打餅』、家庭の味だった『かきもち』を商品化することになった」とのこと。
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二年間、試行錯誤を重ねて作られた火打餅。「たくさんはできへんけどな。杵と臼で搗くから、やわらかくて、おいしくなるんや」と、早朝から餅つきをされているのだとか。餡がたっぷり入った「火打餅」は、子どもも大人も大好きな味。見つけたら是非、食べていただきたい逸品です。
「かきもち」は一年分をまとめて寒い時期に搗きます。「今も全部手作り。だいたいこの日にやろか、とみんなで決めて集まってる」とのこと。気心知れた仲間で作られる「かきもち」は、どこかあたたかくてやさしい味がして、いつまでも食べ続けたくなります。
日本遺産にもなっている「でんがら」もぱくぱく館のみなさんが守り伝えるものの一つ。「昔は家にぎょうさん吊っててんで。しばらく置いて蒸して食べるんや」。朴の葉の香りがだんごに馴染み、独特の風味となります。「でんがら」は端午の節句の行事食ですが、川上村でも作る地域が限られています。そのため、この季節になると「でんがら」を求めて、村内外からの注文が殺到するそうです。
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最近では移住者を中心にバラエティに富んだ新しい特産品も増えてきています。昔馴染みの「家庭の味」も、新たな特産品もすべて、「川上村で育ったもの」。常に最前線で村のお土産をひっぱってきたぱくぱく館のお姉さま方。これからも変わらず元気に川上村の味を伝えていただきたいです。
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(文=スタッフH)
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