#29 虎に翼より〜石を投げたいお年頃①〜
声を上げた女にこの社会は容赦なく石を投げてくる
原爆裁判の当事者尋問に出廷するために上京した吉田ミキが、法廷に立つか立つまいか揺れて弱気になる様をみて、弁護士・山田よねが言った。
よねは、よねの地獄を生き抜いてきた。
親に虐待されるという、スタートから地獄。
そんなよねだからこその言葉。
石って今も投げられるよね。
私も昭和の時代にクソな親戚に散々投げられたけど、
21世紀に突入して
平成も半ばから終わりに差し掛かった時に
三度ほど投げられた。
声をあげたつもりもないが
なぜか投げてくるヤツがいる。
Case1 リサーチ不足と妄想の結果、暴投。
彼はどうやら、私が気に喰わないようだった。
何かを指摘したとか、恥をかかせたわけではないが、言いたいことをハッキリ言う、YES NOもハッキリ言う私は、
普段風呂敷を拡げるだけ広げて面倒なことを女性社員に振ってイキっていた彼にとっては目の上のタンコブ。
いつか恥をかかせてやろうとアラを探して画策していたようだった。
その空気感は伝わっていたがスルーしていた。
とある年末
全体会議の場で
「あおばさんは、ミドリさん(仮名)に仕事を押し付けている」と私の糾弾を始めた。
ここでくるかー笑
私は年度末で異動することが決まっていた。
ミドリちゃんは私の相棒だが、経験年数が浅く、私が近くにいると、どうしても頼ってしまうし、私もつい口を出してしまう。
次年度を見据えて二人で相談して
メインとサブを交代して別々に仕事をしていたのだ。
私は淡々と全員にその意図と経緯を説明し、
両者合意のもとに行っていること、
朝と夕方に進捗状況を確認し、サポートをしながら春からみどりちゃんが独り立ちできるように考えていることを説明した。
誰も異論はない。
終了。
面白かったのは、
会議の後、ミドリちゃんが
「なんなの?あの人」と怒っていたこと。
ミドリちゃん
彼(既婚)はあなたが若くていつも目をクリクリさせて自分の話を聞いてくれるから、私が許せなかったんだよ。
私のことを若手女子をいじめるお局様にして全体の場で吊し上げたかったんだよ
そしてついでにミドリちゃんの救世主になりたかったんだよ。
…とは言わなかったけど。
人を陥れて晒すにはリサーチ不足だし、
もう少し外堀埋めて同調する人増やさないと
というのが正直な感想。
如何に感情だけの行動か。
私がホントにミドリちゃんを虐げていたら
即クビ切れるしね。
てか、ミドリちゃんに確認ぐらいしとけよ。
ちなみに
みどりちゃんは正社員
私は年上だったけど、パート。
ま、ベテランのパートほど、
鬱陶しい存在はないかもなー
戦っでもいないんだが?
そんな偉そうにしてたかな?
ま、いいや誰も気にしてないし。
後日、私より年上の社員さんが
あの人の奥さんさー
7つ年上で、
頭が上がらないらしいのよ。
そのせいか、
自分より年上の女の人に対して
ミョーに態度が変わるのよねー
と教えてくれた。
ナルホド。
年賀状に写った家族写真、
奥さん強そうだった…。
その石
投げる相手が違うだろー
それでも彼は
諦めずに
再度石を投げてきた。
つづく。
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