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ぶっちゃけ、挑戦することは怖いし辛い【エッセイ】
僕は臆病な人間だと思う。
そのせいか分からないが挑戦することに対していつもビビってしまう。
本当にこの挑戦が必要なのかを何度も何度も頭の中で問い続け何とか逃げ道を探していたりもする。仮に見つけてしまうとその道へ一直線で逃走してしまう。
自分でも情けない話だと思う。
しかし大抵の場合は逃げ道なんて見つからない。
だから毎日のように挑戦することへの意義を問い続ける。当たり前だがそんなことを繰り返すとどんどん憂鬱になる。良くない循環が回り始める。
だが意外とこの循環は続かない。
挑戦し始めた頃にはそれはもうグルングルン回る。1日に何回転するのかと自分で呆れてしまうほどだ。
しかし、しばらくするとそんなことは忘れてしまう。では悩みは解消されたのかというとそうでもない。
なぜ上手くいかないのか?どうやったらもっと上手くいくのか?などの挑戦自体ではなく、挑戦の中身に対する循環が回り始める。
そりゃあもうグルングルンと。
では、改めて考えてみると何が怖いのだろうか?
よく挙げられるのは「失敗への不安」や「自分の限界を知る恐れ」だと思う。
実際このような感情がないわけではないが、自慢じゃないが僕は自己評価が低い人間だ。だから今更こんなことで不安や恐れを感じたりはしない。
限界まで磨き上げたネガティブメンタルを舐めないでほしい。
では何が怖いのか。
自分に対する負の感情ではないのだとすると、考えられるのは挑戦すること自体に直接関わること。挑戦の本質的な部分に恐れているのではないだろうか?
そう考えてみると1つ思い浮かぶものがある。それは未知に触れてしまうことだ。
挑戦するとどうしても今まで経験したことがない状況や予測できない結果に直面することがある。そのことが本当に怖いのだ。
これは人間に限った話ではなく、すべての生物に共通することだろう。
自分の周りの全てに警戒し、ビビり、過剰に反応する。実に本能的だ。
だからきっとこの臆病風は病むことはないのだろう。
挑戦自体は怖い。
しかも当初考えていたような結果が得られない。
コスパだけで考えたら最悪である。
だが今まで挑戦したことを後悔したことはない。
何だかんだ得るものはあったりする。経験だったり、視野が広がったり、失敗への耐性だったり。
でもすぐに効果を発揮したりはしない。
自分でも忘れていた頃に突然やってきて自分を守ってくれる。
まるで守護霊のように。
だからどんなに怖くても何度失敗しても挑戦を続けてしまうんだろうな。