コミュニティの「入口」と「出口」
昨日のお題は「僕が『幹事力』をおすそわけしたい訳」。
幹事とは「旗」を掲げ、「仲間」を集い、「事」を成す、そのきっかけと環境を作る存在のこと。「自分の『人生』の幹事は、自分!」であることを意識し、動き続けているうちに仲間が集まって来ます。そうした場所を同調圧力に負けずにいくつも作り、何かに頼らずに生きていける楽しさを手にするために、幹事力をお勧めしています。
今日のお題は「コミュニティの『入口』と『出口』」。
コミュラボ第1回オフ会のゲストであるNewsPicksアカデミアマネージャーであり、オンラインサロン「風呂敷畳み人サロン」の共同運営者である野村高文さんとの会話から、お裾分けします。
野村高文さんとは
NewsPicksアカデミア マネージャー/音声事業 プロデューサー
PHP研究所、ボストンコンサルティンググループを経て、2015年NewsPicksにジョイン。学びのコミュニティ事業を運営したり、経済・ビジネス分野の記事執筆や書籍の構成をしたり、ラジオで話をされたりしています。旅とプロ野球と柴犬が好き。
野村さんは幻冬舎の設楽悠介さんと「風呂敷畳み人サロン」というオンラインサロンを運営。「サロン」は普段の活動はFacebookグループなどでの購入を通じて「畳み人」としての知見を共有したり、ビジネス相談などを受けているそうです。また、同じ名前でVoicyでラジオを放送されています。ここがメンバーにとっての「待ち合わせ場所」であり、同じラジオを聴くことを通じた「コミュニティ」的効果を高めることにつながっています。
ビジネスにおいて、世の中の人材は2種類に分けられる。風呂敷の「広げ人」と「畳み人」だ。突飛なアイデアを次々に発信し、世間を沸かせるのが「広げ人」だとすれば、そのアイデアを実行可能な状態に落とし込み、実行していくのが「畳み人」だ。一見地味だが、実はとても重要な「畳み人」の仕事術を、幻冬舎・NewsPicksで、ビジネスを実行に移してきた2人が語る。
そうした「風呂敷畳み人サロン」と「NewsPicksアカデミア」のゼミ運営からの知見をご共有いただきます。
始める時の適正規模
「畳み人サロン」は「顔が見える規模」からはじめ、その空気を維持しているそうです。『NewsPicksアカデミア」はいきなり全体で1,000人に増えて大きくなりすぎたため、「ゼミ」として30人程度のグループに分けたそうです。
畳み人サロンは始めた時から今まで平均50人くらい。顔が見える規模。
NewsPicksアカデミアは最初から500人もの人を集めてすぐに1,000人に急成長しました。ビジネスとしては良いのだけどコミュニティとしては多すぎです。30人程度のゼミに再編してます。
始め方
ご自身のコミュニティ運営からの気づき。
ちょっと違うなと思う人がいた場合、直接言える人数から始めた方が良い。
そのためにも、コミュニティの最初の集め方は大切です。
入口
集めた後の入口の話です。
コミュニティの入口は狭い方がいい。
広さを取るより、深さを。その方が、長く続く人が集まる。
ちなみにコミュラボ は、お入りいただく前に、長文のアンケートのやり取りなどを通じて、熱量を確認しつつ高めました。最初に何度もやり取りすることで、エンゲージメントを高める効果があります。
そして最初は、幹事と同じくらいの熱量の人を集めることをお勧めします。
その際に大事なことは、熱量の向く先です。「旗」に対するもの、「仲間」に対するもの、そして「活動」や「役割」に対するもの。この向く先によって、役割分担や活動への参加の促し方が違ってきます。
(ラジオコミュニティを作るなら)MCを電波以外でフォローしている人から集めてくるのが良いと思います。TwitterなどでMCの人間性まで知っているような人から集めると、メンバーの方向性がそろうはず。
出口
コミュニティのメンバーの目的は、居続けてもらうことではなく、目的が変わったり熱量が下がった場合は学校のように「卒業」もあり。
コミュニティに居続けてもらうのは目的ではない。卒業してもらっても良いと思っている。そういう点で学校は良くできた仕組み。自分のフェーズに合わせて梯子をのぼっていける。コミュニティにはそんな面があっても良い。
そして、卒業したらおしまい、ではなく、続くように「待ち合わせできる場所」があると良いかも。そのために①「現役」時代が楽しいこと、②振り返れる「宿題」を共有すること、の2つの工夫が必要です。
ゼミの跡地が残っているのは大切。同窓会的に交流ができるのが良いと思う
まとめ
入口は熱量高く、狭めに意見を言えるくらいの規模からスタート。出口は、卒業もありという設計が大事です。また、卒業したら終わりではなく、同窓会的に交流ができる仕組みまで用意しておくと、関係が続きます。
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