食品添加物に表記されているビタミンはビタミンではない!?
こんにちは。
前回は、減塩食品の裏側について解説しました。
今回は、減塩食品によく入っているビタミンB1、V、B1、チアミン、サイアミンなどについて解説したいと思います。
化学合成添加物と天然添加物
世の中の添加物には、天然添加物と化学合成添加物があります。
天然添加物
天然添加物は、自然界にあるものをそのまま使用したものを言います。
例として、
着色料のクチナシ黄色素や増粘多糖類のペクチンなどがあります。
また、食品扱いもできるが添加物として使用しているものもあります。
例として、アルコールがその分類にあたります。
化学合成添加物
化学合成添加物には大きく分けて2種類あります。
ひとつは、自然界に存在しないものを、化学合成して作り出したものです。
例として、
甘味料のサッカリンNaや保存料のソルビン酸があります。
ふたつ目は、自然界にあるものを化学合成して作り出したものです。
例として、
酸化防止剤のビタミンCや着色料のβカロテンがあります。
ビタミンB1、V、B1、チアミン、サイアミンの正体
以下の画像のように、減塩食品にはよく
「ビタミンB1、V、B1、チアミン、サイアミン」
などが入っています。
これらの添加物は、化学合成添加物になります。
そのため自然界に存在するビタミンとは別物になります。
表記はビタミンだが全くの別物である
表記上は、「ビタミンB1、V、B1、チアミン、サイアミン」ですが、
ビタミンB1とは、全くの別物になります。
自然界に存在するビタミンB1は卵や豚肉によく含まれており、
人間の代謝によく関わっています。
自然界のビタミンB1には抗菌作用はない!
減塩食品によく使われるビタミンB1は、
別名「ビタミンB1ラウリル硫酸塩」と呼ばれるものになります。
これは減塩で塩が多く使えないため、塩の代わりの保存料の役割があります。
「ビタミンB1ラウリル硫酸塩」には、かなり強い抗菌作用があるため、保存料として優れています。
しかし、自然界に存在するビタミンB1には抗菌作用は全くありません!
すなわち表記上の名前は同じですが、全くの別物が使われていることになります。
ビタミンB1ラウリル硫酸塩が使われている理由
昔は保存料としてソルビン酸がよく使われていました。
しかし、最近では消費者が賢くなっており、原材料表示にソルビン酸と表示されていると売上が挙げられなくなってきました。
しかし、裏表記に「ビタミンB1、V、B1、チアミン、サイアミン」とあっても、ビタミンと勘違いして購入消費者が出るため、このような表記にされています。
まとめ
表記は、ビタミンなど健康そうに見える表示でも
中身は全く別物の添加物が世の中にはたくさん存在しています。
そのため、むやみに鵜呑みせずにしっかりと情報を集めることが大切です。