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家庭教師が宿題を考えた

 お越しいただきありがとうございます。

 受験コーディネーターの廣川です。

 45回目の投稿です。

 今回は、「読書と計算で入試に挑む」という考え方に至った経緯について書いていこうと思います。


宿題を考えた

 基本的に、家庭教師の依頼は、大苦戦している生徒からの依頼がほとんどなので、勉強する習慣が無い場合が多く、課題もなかなかやれなかったりします。それで、自分の授業の無い日に何も出来ないと、やはり成績は変わらないので、なんとかやりやすくて、続けられる宿題を考えなくてはいけないと思いました。

 受験の対策で、数学と英語は、成績が伸びるまでに時間がかかります。だから、その二科目を重点的に授業していかなくてはいけません。そして、授業のない日にひとりでやってもらうには何がよいのだろう。

単語練習

 そこで始めたのが、単語テストです。英語を勉強するのに、単語がわからなくては何も始まらないので、教科書を使って進出単語を中心に覚えてもらいます。ではどうやっておぼえてもらうかですが、自分が中学生のときにやっていた単語帳はどうか、思い出すと単語帳は書いてある単語の順番で覚えてしまいます。それでは定期テストでは通用しますが、英文に対応するのには時間のロスが出てきます。それで、カードにするようにしたのですが、英文の対応は良かったのですが、カードの作成にとにかく時間がかかります。大事な授業時間を使ってやるには、授業回数も必要になります。今でもカードを使って授業をしている生徒はいますが、中学三年生になってから始めるには時間効率が悪すぎますので、受験対策用の単語集を使い、中学英単語を一回分が約64問で20回のテストとして覚えてもらいます。全部で1400単語なので、受験には実際は少し足りないのですが、十分に戦える数になります。

 英単語の練習のやり方は、日本語の意味を読んで、英単語を書きます。正解すればOKで、不正解の場合は覚えようと思いを込めて3回書きます。それ以上は書いてはいけません。それ以上書くと書くことが主になり、覚えることでは無くなり、結果的に覚えるまでに時間がかかります。それなので、生徒には「3回で覚えてやるという強い思いを持って書いて」と伝えています。

計算練習の始まり

 そして、数学では、解説を読んで理解するなんてことは、宿題でさせられないので、ひとりでもやれる計算を学校の家庭学習としてやってもらおうと考えました。当初はプリントを用意して、それをノートにやっていましたが、既製品の計算問題集を探しまくって、ある出版社の計算ドリルを選び、愛用していました。問題が受験の入試問題寄りで、いつの間にか入試問題に慣れてしまうことを狙っていました。入試問題レベルがあるので、説明が必要になる問題もありますが、授業で説明出来るので、生徒の計算レベルも上がっていきました。

 ところが、この問題集がひとりでやるには少し難しいからでしょうね、出版社が倒産してしまい、もう手に入らなくなりました。ストックしていたものを、繰り返し歴代の生徒に使用していました。実は、次に使った問題集は出版社に電話をかけて、いくつか質問、提案をさせてもらいました。そのせいでは無いと信じていますが、こちらも倒産してしまいました。するとなかなか良いものが見つからず、知人には「自分で作れば」と言われてしまいました。それも検討しましたが、そのときに教材出版社の文理さんに相談すると、「うちの計算力トレーニングはどうですか?」と勧められて利用するようになりました。若干の問題編成に偏りがありますが、自分が狙いとする「いつの間にか入試問題に慣れる」を同時に満たしてくれるものとしては使い勝手が良いのです。

 このように、生徒がわからないから出来ないとならない宿題を出すために、主要二科目の宿題を考えて出し始めました。まだ計算力の本当の力を知らない、いや気付いていなかった頃の話です。



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