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だから私は答えを知らない

私は、彼の日とあの人に囚われている。
それは目を伏せてしまう帰依のような、
とても綺麗で何よりも惨めな物である。

涙と膵液が言葉より先に滴下して
少しずつ、命を否定していくのだ。

何歩足りなかっただろうか。
指を折れば数え切れたのか。
都度考えては悔恨に溺れる。

祈り、芽生え、驕り、慈しみ、
晴れては流れ、紐解くは自殺。

だから私は、答えを知らない。

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