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"それでも尚、未来に媚びる"を観に行った話。

大阪、「それでも尚、未来に媚びる」

今、一番好きなバンドだ。
否、この数年間で
「燃やした命をぶつけられた」
と強く、かつ唯一、実感したバンド。

彼らは誰よりも"バンドマン"で、
誰よりも"存在"をしていた。

厚木サンダースネイクのステージ、
そんなに狭い舞台なんかじゃない。

されど全員が"主役"の5人編成、
誰を見たらいいかわからなかった。
視覚、聴覚への情報量が多すぎた。

27年間、
沢山の音楽を聴いてきた。
沢山の映画を観た。
沢山の本を読んだ。
沢山の人に触れた。
沢山の言葉を伝えた。
そして、沢山のライブを観てきた。

なのに彼らは舞台は
脳が処理しきれない。

MCでボーカルのがーこさんが、

「必要とされるならば、
何処へだって駆けつける。
配信や音源じゃない。
画面越しじゃなくて、
同じ空気を同じ温度を、
同じ言葉を同じ時間を、
"この空間"で過ごす事が
大事だと思ってる」

と話していた。本当に頷いた。
彼は誰よりも人間だと思った。

激しいライブパフォーマンスの中でも
常々、しっかりと人の目を見ていた。
都度、「ありがとう」と伝えていた。

マイクを使わないと伝えられない言葉は、
マイクを使わなくても伝えられない。
でも彼の言葉にマイクなんて必要無いと思った。

がーこさん含めメンバーの方々と
写真を撮ってもらおうと思ったが、
そりゃただのファンだと思ってやめた。

いつかあの場所に帰って、
いつか同じ舞台に立って、
いつか対バンしたら、お願いしてみよう。

生きなきゃな。

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