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仮令

身重な野良猫が踞るように、
毎回、同じ所で手が止まる。
愚かな行為だと解りながら、
解ってる、と口にするだけ。

一番嫌悪を抱いている人種に似てきた。

"窓辺にて 温い露霜 宙を舞う"

孤独に勝てるなら本当は貴方なんて要らない。
孤独に慣れる夜を本当は探してた。気がする。

涙も日常もいつまでも流れてくれ。
止まるのはあの日の僕だけでいい。
夕焼の中で笑っていた貴方の鼻歌。

遠鳴は耳鳴に変わり、
耳鳴は幻聴へ変わる。

醜い僕だから存在の確認なんて、
水溜りに映る形で構わなかった。
潰れた声はまだ聞こえなかった。

"夢の続きは 手紙の裏に"

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