見出し画像

取引手法②~MAの確認と目線の決定~

トレードをする際に最も大切にしていることは『目線』(上目線か下目線か)を固定することです。

チャート(ローソク足)は思いもよらない動きをすることがあります。
この『目線』が曖昧だと、ローソク足に振り回され、ロング・ショートを乱れ打ちし、往復ビンタを食らうことになります。

そうなるとメンタル崩壊(メンホー)してしまい、気づけば負債の山を抱えてしまいます。

しっかりと『目線』を固定することでブレがないトレードを行うことができます。

しかし、『目線』を固定する、というとガチガチに固定してしまう人がいます。
一度自分が決めた戦略を最後まで貫き通してしまう。
これもよくありません。
やはり柔軟さも必要です。

つまり
『目線』は固定はするけど固執はするな

この考え方が非常に重要になります。


ではどう『目線』を決めるのか?

私は移動平均線(MA)を使った理論である

グランビルの法則

を基本に考えています。

グランビルの法則  引用:OANDA

【買いサイン】                                                  条件
①移動平均線が下落後、横ばい、または上向きに転じたときに価格が移動平均線を下から上に突き抜けた場合
②移動平均線が上向きの時に、一旦価格は下落し移動平均線を下回るも再度上昇し移動平均線を下から上に突き抜けた場合
③移動平均線が上向きの時に、一旦価格は移動平均線の手前まで下落するも移動平均線を下抜けることなく再度価格が上昇する場合
④価格が移動平均線の下に大きく乖離した場合

【売りサイン】                                                  条件
⑤移動平均線が上昇後、横ばい、または下向きに転じたときに価格が移動平均線を上から下に抜けた場合
⑥移動平均線が下向きの時に、一旦価格が大きく下落し再度上昇し移動平均線を上抜けした場合
⑦移動平均線が下向きの時に、一旦価格が上昇するも移動平均線の手前で止まり再度下落した場合
⑧価格が移動平均線の上に大きく乖離した場合

引用:OANDA

ご存じの方も多いと思いますので、説明は割愛します。

このグランビルの法則をそのまま使うわけではありません。

ローソク足とMAの関係性で成り立っているこのグランビルの法則を、マルチタイムフレーム(MTF)のMA同士の関係で考えます。

わかりにくいと思います。

MTF(複数足)のMA とは
自分のトレード足(基準足)とその一つ長期足、そのまた長期足の
3本のMAを使った考え方になります。

複数足の概念は人それぞれで構わないと思います。
しかし、その間隔は同じようにしたいので私は
15M、1H、4H、日足、週足
このような間隔にしています。

肝心なMAの期間設定ですが、21期間を使用しています。
理由はフィボナッチ数列であり且つ適正な期間間隔であるためです。

また、SMAかEMAという問題は、どちらでも構わないと思います。
私はSMAを使用しています。

つまり
一つのチャート画面に
基準足の21期間SMA、その上位足21期間SMA、もう一つ上位足(最上位足)21期間SMA
の3本を表示しているということです。

イメージはこのようになります。

MA3本表示

基準足が上位足を上抜けする場面、ここまでが下目線です。

そして上位足が水平から上昇を見せて、基準足が次の上昇を見せた場面、ここからが上目線です。

最上位足をどちらも勢いよく抜けていく場面、強気上目線です。


このMA画面にローソク足と目線エリアを追加します。

目線エリア

1H足を基準としたチャートになります。

様子見エリアとは
基準足が上位足を上抜けても、すぐさまトレンド継続でまた下に潜ってくることが多々あります。
ダマシなのかを見極めるエリアです。

お試しロングエリアとは
本来ならばロングエリアでいいのですが、このチャートは最上位足のMAがすぐ上に控えています。
そのためにまだ強気ではいけないエリアとなります。


いかがでしょうか。

機械的に行う部分と裁量によって判断する部分
両方が必要なため、少し難しく思えますが
『目線』を固定する材料としてはよいツールだと思います。


そして、冒頭に申し上げた
『固執』しないことについては

『目線』を固定しつつも反対のシナリオを常に考えておくこと
が必要になります。
それはまた次の段階の話になります。



いいなと思ったら応援しよう!