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衆院総選挙/自民惨敗 これからの為替動向と株価(新NISAは要注意)、週明け窓開け予測


▶自民惨敗で為替と株はどうなっていくのか?

衆院総選挙。
この記事を執筆している23:59時点で自民惨敗はほぼ確定
これは週明け色々警戒すべき結果です。
メディアでは開票速報ばかり流れていますが、じゃあ自民惨敗なら「為替」「株」はどうなるのか?

爺が解説と予測を出していきます。

現時点での速報では以下の通り(Yahoo速報より)

23:59現在

▶株価は?

為替よりも先に株を解説した方が為替をより解説しやすくなるので、先に株価を解説、株価予測を書きます

爺の予測

政治の中心は「立憲民主党」になってきます。
立憲民主党は日本銀行の金融政策正常化を支持しています。

つまり、日銀にとっては「利上げ」しやすい環境になる訳です。
石破君は当初、自民党総裁選前は「利上げ容認派」。ところが
10/2の日銀植田総裁と会見後、

「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」

と発言

これが総裁になった途端の手のひら返しでのサプライズで、利上げしないと市場は受け止める事に。これが俗に言う

「石破ショック」

つまり、米国金利も下げにくい、日本金利も利下げしにくい。
要は日米金利差「縮小しない」
で、今の円安基調が石破ショック以降続いている訳です。

先週終値で、152.270付近まで

※米国の利下げも強い米国指標でインフレ再燃の気配。
(爺が2024年1月でライブで話した通りの展開に)
散々メディアが利下げだ利下げだと言っている中、結局利下げはやっと1回

https://youtube.com/live/w-gOHFIrjjA

さて自民党が惨敗という事は、立憲民主党の政治方向性が意識されます。
つまり「日銀・利上げしやすくなる」という見方です。
こうなると、米国が利下げをしにくい状況もあるので、微小なりとも日米金利差は縮小。つまりは「円高要因」です。

何故
日米金利差が縮小すると円高要因になるのか?
今日ここでは詳しく解説しませんが、簡単に言えば、

おカネは金利が高い所に寄って行くんです。

※日米金利差という話が出る時、通常は金融政策の動向に敏感な2年債の利回りや、長期金利の指標となる10年債の利回りなどの差を指します。

米国10年債利回り
日本10年債利回り

//////////////////////////////////////////////////////////////////
国債の10年債利回りの日米金利差は

4.23%ー0.93%=3.3%
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米国2年債利回り
日本2年債利回り

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国債の2年債利回りの日米金利差は

4.10%ー0.44%=3.66%
//////////////////////////////////////////////////////////////////

投資をする上で「国債」を買うとします。
米国10年債を買えば、年間で4.1%の利息が付く。
100万円分買えば、104万円に

日本10年債を買えば、年間で0.9%の利息が付く。
100万円分買えば、100万9000円に

米国債を買えば4万円増える所、日本債を買えば9000円。
日本債を買えば3万1000円も少ない。。。。
誰が日本の国債を買う?という話ですよね(笑

つまり、

日本人が米国債を買うならば、円では買えません。
円を売って、ドルを買う(買うというより換金と思えばわかりやすい)
※要は米国旅行に行くのに、円を米国に持って行ってもモノは買えないので、円をドルに換金するでしょ。それと同じ

ドルに換金した上で、「米国債」を買う訳です。

この行動。

確かにあなた自身は米国債の4%の利息を受け取るメリットはあります。
ですが!!
円を売ったんです!!!

分かりますか?
円を売っているんだから、円安になっているんです。
新NISAで米国株を買ったり、債券を買ったり、米国に投資した時点で間接的に円を売って、ドルを買って、米国へ投資しているんです。
日本が新NISAを推進してきましたが、日本なんか将来性もないという事でみんな米国へ投資していますが、それが今の「円安」を招いている大きな要因と思って間違いない。

個人個人は「投資」という気持ちで米国投資商品を新NISAで選択しているだけかもしれませんが、日本人のもともと眠っていた預貯金1500兆円が切り崩され始めて、持っていた円を売ってドル資産を保有しています。

つまり、

今の円安は、新NISAで米国投資をしている人が大きな要因なわけです。

円安は生活を苦しくする(輸入原料の高騰を招き、物価高へ)と文句を言っていますが、そもそも新NISAで円売りしている人が円安を招いている。
しかも政府主導で新NISAなんか始めた訳だから、日本政府が音頭を取って、円をドルに換金させているようなものです。

本来は眠っている日本人の預貯金1500兆円が投資に回れば、当然日本株などを自国民なんだから買うだろうと思っていた政府。
しかし米国投資が儲かるみたいな事をメディアが散々書くので、更に米国投資に拍車がかかる。
つまりは円売りがドンドン進む。

みんな自分の利益しか考えていないので、儲けようと儲かる米国に投資しているのですが、その事自体が止まらぬ「円安」を招いている訳です。

更にもっと怖い事を書いておきます。

何故か、これから書く内容はメディア記事などでは見ない。
なので、しっかり覚えておいた方がいい

皆さんが米国投資をして儲かったとします。

米国の個別株だろうが、インデックスだろうが、債券だろうが、何でもいいです。

円を売ってドルを買い、米国で投資をする

ここから先を誰も考えていない気がするんです。
これはとても怖い事です。

例えば、米国の個別株で話題の「エヌビディア株」を買ったとしましょう。
エヌビディア株が爆上げして儲かった!と喜ぶのはまだ早い

あなたが儲かったのは「ドル」で儲かっているんです。
株価が上がって、1000ドル儲かったとしましょう

利益はドルで利益が上がっているです。

儲かったから、じゃあ売ろう!と売ります

次に何が起きるか?

ドルで利益を出した訳ですが、手元にドルが来ても日本で使えません。当たり前ですが。
なので、円に換金をしなければなりません。

米国に旅行に行って、余ったドルを円に日本に帰ってきたら換金するのと同じです。ドルが手元にあっても日本では何も買えません

つまり、米国投資でドルで儲かった分、1000ドルを円に換金しなければ、生活でこの儲かった10万円は使えません。

で!!

この時のドル円のレートが重要になります。

例えば、1ドル160円で100万円をドルに換金すると、

100万円÷160=6,250ドルです。
これで1000ドル儲かったとします。

1000ドル=160円✕1000=16万円

では換金する時に、円高が進んでいて1ドル140円だったとします。

1000ドルを1ドル140円で換金すると、日本円では14万円

利益が減ってしまいます。
1ドルが160円の時に米国投資した人と、1ドル140円で米国に投資した人、この時点で為替損益が違うんです。

これは儲かった事例だから16万円が14万円くらいならええわ。なんて思うかもしれませんが、これが損失を出した時の話になると、ドルを円に戻す時に円高だったら、更に損失に加えて、為替損益で更に元金が減る。

みんなドルで運用して利益が出たら、円に戻す。
円に戻す時に為替損益をあまり考えていない人が多い。

海外へ投資をする際に、自国内で投資をするなら勝った負けたで終わる話が、海外となると、「為替損益」を考えなければならない。

考えてますか?

円に換金するタイミングを間違うと、損なのです。
逆に言えば、タイミングを間違わなければ、円安の時に換金して利益は増える。

適当に利益確定したいときに決済して、円に戻すと予定より多かったり少なかったりとなります。
これが海外投資の怖い所です。

そこを忘れないでください。
話はそれたのですが、何故こんな話をしたかというと、

解散総選挙で、自民党「惨敗」という結果になりそうです。

立憲民主党が日銀の「利上げ」容認派です。
つまり、ゆくゆく日米金利差が狭まる。金融市場はそう見ると思います。
米国もいずれインフレが収まってくれば(そう簡単に収まらないですが)利下げに転じる。
そうなると、更に日米金利差が縮小。円高圧力がかかりやすくなります。

また日本株価ですが長らく続いた自民党政治が変わる訳で、政治不安から

日本株価は下落

と爺は見ます。過去の歴史を紐解けば、政治不安は「株安」を助長します。
なので、明日自民党惨敗の結果を受けて、

日本株価は大幅に下落すると見ます。

そして、ドル円も日米金利差縮小の目線から金融市場では「円高圧力」がかかりやすくなってくると見ます。

これは数日続く傾向だと予測しています。

ただ、日本政局なんてどうでもええんです。

問題は11/5の

米国大統領選です。

天王山はここです。
大統領選までは、日本株安、円高圧力ですが、11/5の米国大統領選の結果で、大きく金融業界は動きます。

日本の政局なんかは、地震で言えば「余震」程度。

本震は「米国大統領選挙」11/5に来ます。
しかも巨大地震です。そう見ておくべき。

金融業界は、決まった大統領の政策に合わせて、数年先の運用における運用方針を決めてきます。
トランプ君なのか、ハリスちゃんなのか。

全く動きは変わる。特にトランプ君ならば、激震。

今後の運用に向けて、大統領選前までにバイデン政策での運用してきたポジションを調整し、一旦リセットしています。
なので、新規での売買が大統領決定後から、ドカンドカンと入ります。

当然、株も為替も為替もドカンドカン動きます

特に今回は異例。大統領選というのは大抵は1か月前くらいにはある程度目線が出ているのが通常なのですが、今回は本当に「拮抗」

どちらが大統領なのか、全く予測できません。
それくらい拮抗しています。
つまり、金融市場も、どっちがなっても、決まった瞬間にヨーイドン!
で、運用方針を決める訳ですから、0スタートみたいなものです。

とんでもないレベルで動く可能性はあります。

そういう流れです。

▶為替は?(ドル円)

日本の政局の話なので、基本的にはドル円がメインで大きく動くと見るべきです。

株で話をした通り、立憲民主党の現時点での目線は「日銀利上げ容認」

つまり、大統領選の11/5までは、日銀利上げ=円高圧力ぎみに動くと見ています。

ただ、これも影響は大統領選まで

11月に入れば、この円高傾向も落ち着いてきます。

この円高というのは新規でドル円ショートをする訳ではありません。

爺コミュニティーでもずっと解説していますが、10月の雇用統計以降、ヘッジファンド勢(投機筋)が円売りしたドル円ロングのポジションを解消するいい機会になるのが、この衆院総選挙。

大統領選へ向けて、不要なポジションを解消するような動きが出るとみます。大統領選へ向けては、不要なポジションは解消しにくる。
そう見ます。

いずれにせよ、明日から円高基調が10月末、10/31までは続く

と見ています

▶ドル円の変動について

ここからは具体的な数値を出していきたいと思います

ヘッジ勢が10月に円売りした起点は10/4の雇用統計です

雇用統計を迎える直前レートは

146.554

です。
ここからが先週までの円売りの起点となっています。

では自民党惨敗で明日からの円高圧力でどこまで戻すか?
爺の予測です

爺のヘッジのAIを使って、計算をしました。
ディスコードで毎日書いてきていますので、新NISA組の影響などについてはここは省略します

具体的にどこまで円高が進むか?
10/31までに最大値で進むレートとして見てください。

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