【米CPI結果追記/米金利高でも新年1発目の買い場となるか】2025年vol.2 1月6日週振り返りと1月13日週見通し
※いつも本記事をご精読いただき、誠にありがとうございます。この記事はいいね♡の数が、1月12日(日)23時59分時点で20を下回ると有料となりますこと、ご容赦ください。
13日(月)以降に有料になった場合でも、いいね数が20を上回ると無料公開にいたします。相場材料によっては途中で追記いたしますので、いつでも見返せるよう、皆さんでいいねお願いいたします。
米経済
米経済は雇用消費ともに良い状況ですが、それが米金利を押し上げており、米金利高・株安相場になっています。今週発表された米経済指標はこちらです。
一番注目された10日(金)雇用統計は、雇用の大きな上振れと失業率の低下によって、利下げ期待が後退し、米金利が上昇しました。これにより米国株は下落し、金曜日騰落率はNYダウー1.63%、S&P500-1.54%、ナスダックー1.63%、ラッセル2000-2.32%と大きく下落しました。これにより、ラッセルは高値から10%の下落となり、調整局面入りの基準となりました。ただし、その他の主要指数は以下のような調整率となっており、個人的にはそこまで悲観的になるような下落率になってはいないと考えています。
加えてミシガンのインフレ見通しが大きく上振れたことも、米金利高を助長させる要因になっています。雇用が堅調なのは良いことですが、インフレ懸念も伴うと、利下げがしづらい環境になりますので、株には厳しい環境になります。
米金利10年債利回り4.75%を超えており、FRBが発表した12月ドットチャートでの年内利下げ2回とは異なり、市場は年内1回の利下げ想定が優勢となっています。よって、年内に利下げが行われないんじゃないかとの観測が高めれば5%に向かって上昇する可能性もあり得ます。
しかし私は、現在の米金利は上昇しすぎている水準まで来ており、そろそろ米金利上昇も高値付近まできていると考えています。政策金利中央値(現在なら4.25-4.5%の間なので4.375%)と米10年金利の乖離を見てみると、利下げを実施して以降、プラス水準にまで上昇しています。これは長期的に見て、今のまま据え置かれて利上げが実施されることを織り込んでいる推移ですが、果たしてそのような環境でしょうか。
ドットチャートは現在のインフレ率や失業率から、将来のFFレートが上向きになるような状況ではなく、利下げ時期が後退しているので、FFレートがしばらく変化しないかもしれないとの認識が正しいと思います。
では何故米金利がここまで上昇しているかというと、堅調な米経済やトランプ次期政権への警戒など、米金利安となる材料がなく、推測的な長続きする高金利環境がタームプレミアムを上昇させていると考えています。
しかし今後、米金利の上昇は一旦落ち着くと考えており、株は再び上昇トレンドに戻っていく可能性を支持します。ただしその条件にはインフレ再燃懸念がないことが重要ですので、来週15日(水)の米消費者物価指数は注目です。
1月20日に控えたトランプ大統領の就任日ですが、トランプ大統領による過激な発言やリーク情報によって一時的に無意味なボラが発生します。トランプ相場の特徴でもありますが、どのような心持で相場に向き合うかも大切になってくるでしょう。
まずトランプ相場というのは、トランプ大統領による発言が相場に大きな影響を与え、そのタイミングも急なことから、突発的な相場の変動に備える相場だと認識しています。
アドバイスは、
①情報の内容をきちんと確認し、なるべく一次情報・原本から情報を得ること
②数字を用いた定量的な具体的な情報か
③「事実」と「推測」の区別
です。
例えば、1月6日(月)に米ワシントンポスト紙が「トランプ次期大統領が、重要な輸入品に一律の関税導入を検討している」と報じました。重要な輸入品・一律という文言から、思ったよりも優しい関税政策になるとの観測から、一時は米金利安となりました。しかし、その後トランプ氏によって直接的に「そのようなことは言っていない」と否定しました。
上記みても、情報の正確性の有無は分からないまでも、関税政策の内容(どの国にどの製品で何%か?)がどうなるかは分からないので、これを材料に相場がどう動くかの推測は難しいでしょう。
もう1つの例として、1月8日(水)に米CNNは「トランプ氏が全世界一律の輸入関税導入に向け緊急事態宣言を検討している」と報道しました。この見出しをみて、何か大きな報道があったのかと思ってはいけません。まずは、どのような内容なのかを確認しましょう。一時情報はこちら。
こちらに書かれている内容は、トランプ氏の政権移行チームが、「国際緊急経済権限法(IEEPA)」に基づく緊急事態宣言を、一律輸入関税導入の法的根拠とすることを検討していると書かれています。読み取れることは、大統領の権限で追加関税を導入することは、IEEPAをはじめとした法律も下では可能であるとのことで、最終決定には至っていないとのことです。
よって、なにも決定事項はなく、これまで言われていた関税って大統領の判断で決定できるよねとの推測が、やっぱり検討していたかとの推測改になっただけです。材料としてそこまで強くありませんので、今後の具体的な発表を持つのみです。
追加関税が本当に導入されても、中国60%のような税率になるかは分からず、あくまで国家間の貿易交渉材料になるともいわれています。今後も様々な報道が出てきますが、短期的な投機的な動きに惑わされず、その内容がトレンド材料になるか、情報の受け取り方が重要です。
①情報の内容をきちんと確認し、なるべく一次情報・原本から情報を得ること
②数字を用いた定量的な具体的な情報か
③「事実」と「推測」の区別
日本経済
1月10日(金)に11月分の家計調査が発表されました。
支出は実質的にはマイナスですが、少しずつ改善傾向を示しており、収入面は実質収入でみてもプラスで推移しています。良い傾向かと思います。
しかし、メディアの報道は印象を悪くさせるような見出しですので、これでは日銀利上げによってさらに印象が悪くなってしまいそうですね。。
日本経済は安定したインフレ、低い失業率、充実した社会保障と、かなり安定していると思います。
日本の失業率は2.5%(米国4.1%、ドイツ6%)とかなり低水準です。だからこそ人出不足、賃上げしないと優秀な人材が来ない状況。ただし、印象としてはライフワークバランス需要視する価値観の変化や従業員に有利な法制度など、企業としても賃上げを気持ちよくできない状況でもあります。それでも強制的にインフレに持っていく政府。マクロ経済的には悪くない状況ですが、国民の理解に偏りがあるように感じますね。
米株同様、日本株は下落基調となっています。米金利高株安相場で仕方ないと思いますが、将来的な日銀の利上げやトランプ政策の不透明さもあるので、元気がないです。好材料が出るか、悪材料が織り込まれるまで待つしかないですね。
ドル円
上昇し続ける米金利ドル高によってじりじりと上昇するドル円ですが、日銀による利上げ観測より、上昇率自体は落ち着いています。しかし、日銀による利上げが行われても日米金利差は4%弱であることから、どこまで下落できるかと言われると、米金利安が重なっても145円程度かなと予想しています。
日銀の利上げも1月か3月かのどちらかだろうとのことで、日本金利は上昇していますが、ドルが強すぎてドル円は上昇しています。ユーロ円やポンド円などは下落基調。
米金利の下落が始まる下落基調になると思いますが、米金利安時は株高円安も働くと思いますので、下落スピードはあまり早くないかもしれません。なので、ドル安時はユーロドルのほうが相関的には良いと考えています。
1月13日週相場見通し
※1月13日(月)は日本祝日・休場
<材料>
1月14日(火) 生産者物価指数PPI
1月15日(水) 消費者物価指数
1月16日(木) 小売売上高 予想:前月比+0.5% 前回:+0.7%
どれも米金利高が織り込まれている状況では重要な指標となります。
インフレさえ低下見込みであれば、米金利は多様マシな水準に戻るはずです。来週だと4.5%まで下がることが可能で、もしそうなれば株式も買いもどされると思います。予想の段階で少しハト的であれば、指標前に米金利安で宝くじが仕込めるかもしれませんね。
1月15日(水)米CPI後
※投稿時間2025年1月16日2時ごろ
結果はコアCPI前年比が3.2%(予想3.3%)となり、スーパーコアもこれまでより弱い結果となりました。総合値は前月より上昇していますが、エネルギー物価の影響が大きいようです。
米金利は上昇しすぎていたこともあり、指標後、米金利は低下していますが、インパクトがとてもある結果ではなく、この結果だけでは米金利安トレンドにはなりません。よって、まだドルは少し下げる程度で底堅いと思います。
この結果でインフレ懸念が少し解消されますので、高くなり過ぎた米金利が少し低下し、米金利高で押さえつけられていた株も買戻しが入りやすい環境になっています。ただし米金利が底堅いので、株買いも慎重な目線ものこるでしょう。フォロースルーデーの期待は高まりますね。
【CPIまとめ】
・コアインフレ・スーパーコアが低下し、金利安株高
・米金利はまだ底堅いことが想定される
1月16日(木)には米小売高が発表されます。米消費が強いと米金利は底堅く、ドルは強くなるでしょう。ただし株安にはあまり影響しないと思われます。
ファンダ特化型オプチャ
『FX MAIN ROOM』のご案内。
https://line.me/ti/g2/TCcti8Nor9yIdADmxJmrPIaKG0S3Wb4gjis0-A?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
相場ファンダリストのグースと申します!
普段はInstagramやオプチャを中心に
FXや株に必要な知識やスキルを配信してます!
特にファンダメンタルの質は高いです。
ファンダをどのように相場に落とし込むことには
かなり定評があります。
勝つためにスキルや知識だけではなく
マインドについても配信していきます。
オープンチャット「FX MAIN ROOM」
https://line.me/ti/g2/TCcti8Nor9yIdADmxJmrPIaKG0S3Wb4gjis0-A?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default