【BOJ/FOMC終え、株式為替相場を考察】2024年vol.12 3月18日週振り返りと3月15日週シナリオ戦略
今週は、日銀金融政策決定会合BOJでは17年ぶりの利上げ、FOMCでは注目のドットチャート発表に加え、パウエル議長のハト発言もありました。金融政策ですとスイスのサプライズ利下げ、EUやイギリスでも利下げの声が出てきています。日米株式市場も好調ですので、利下げの年を実感していることと思います。
今週振り返りではBOJやFOMCを中心に取り上げ、月末週を踏まえた株式市場や為替市場について展望をお伝えしようと思います。
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先週振り返りもご参考ください。
米国経済
FOMC
今回は政策金利が据え置きであるのに関心はなく、注目はドットチャートでした。12月ドットチャートでは利下げ見込みが中央値で3回であったが、最近のインフレや消費の底堅さから、今回3月ドットチャートは2回寄りになるのではないか?と市場がタカ的を想定していました。
今回ドットチャート中央値は、12月と変わらず年内利下げ3回(4.625%)を見込む結果となりました。しかし2025年中央値は前回3.625%から3.875%(3回利下げ)、2026年中央値は前回2.875%→3.125%(3回利下げ)と2025年以降の金利水準が上方修正となりました。
また、2024年のGDP見通しは1.4%→2.1%、コアPCEインフレは2.4%→2.6%と経済やインフレ期待も年内見通しも上方修正されました。
FRBパウエル議長のコメントでは、「依然としてインフレ率は高い」「高インフレ・高金利は消費者にとって苦痛である」と引き締め状態を認識させたうえで、「早い段階で量的な引き締めを縮小させていくべきだ」「年内利下げは妥当」とQTを少しずつ緩和していくハト的なスタンスを取りました。
今回パウエル氏はQTをやめるわけでなく、QTのレベルを一段階下げることを支持したまでで、「インフルデータに確信があるまでは利下げしない」と、利下げに伴うインフレ再燃リスクにも釘を打っていました。
また、「しばらく米金利はこれまでの低水準には戻らないだろう」とインフレや消費の底堅さから、米金利の底堅さを想定している考えも見受けられました。
市場の反応は、年内利下げ2回観測のリバウンドや、年内利下げ3回期待から金利安に触れています。しかし、今後のインフレや労働市場データの弱さを確認しないと更なる金利安は織り込めないかと思います。
ちなみに、FedWatchをみると6月利下げ75%と先週より10ポイント以上上昇し、7月には約9割の利下げを織り込んでいます。
FOMCをまとめますと、FRBのハト的なスタンスを好感する一方、現状のインフレや労働市場からは疑いの声もあると思われます。よって金利は下げ渋るものの、引き締めペースは緩くなりますので、株式市場は好調です。インフレや労働市場の弱さが確認できるまでは、底堅い米金利と株式相場が続くことを想定します。
米PMI
製造業PMIは52.5、サービス業PMIは51.7と、製造業は1年9か月ぶりの高水準となった一方で、サービスは前回52.3から低下する結果となりました。しかし、いずれも50を超える水準であることから、金利安の手がかりとはなりませんでした。
米金利
FOMCでは年内利下げを3回と想定する動きがコンセンサスになると思われますが、それぞれの金利高値からの下げ幅を見てみると、米2年債は5.25⇒4.6、米10年債は5.0⇒4.2、米30年債は5.15⇒4.38と、3回程度までは織り込んでいる水準ともとれます。市場はもう少し織り込む性質がありますので、もう少し下をみても良いかと思いますが、最近のインフレや消費の底堅さが米金利を下げ渋らせていると思われます。
もしインフレ低下が見込める指標が示唆された際は、短期的には米金利安に振れやすいことが想定されますが、現在の金利水準は年内利下げ回数に対しては高くはないこと、単月のデータではインフレ鈍化には確信が持てないことを考慮すると、しばらくは米金利底堅く推移すると思います。例えば、米10年債が4.0%を割ってきても、それより下を積極的に掘る材料であるか?は精査しないと、リバウンドで方向性を見誤ってしまう可能性があります。今がどれくらいの織り込み具合かを、米金利の位置だけでなく値幅や、FedWatchを併せて判断すると良いでしょう。
米国株
米国株は米金利の底堅さの恐れ知らず、堅調な推移を続けています。といっても、この相関にもだいぶ慣れたのではないでしょうか。特に今週FOMCでは、利下げ3回想定やQTの緩和が株式相場をポジティブにさせました。ダウ平均株価は4万ドルにも迫る勢いで上昇し、今月渋っていた分を巻き上げて高値更新しています。
割愛しますが、その他の株指数(ナスダック・S&P500など)も好調に高値更新しています。
日本経済
今週は日銀金融政策会合発表BOJで2016年より続けてきたマイナス金利を解除し、17年ぶりの利上げに踏み切りました。BOJやその後の経済への影響などに関しては、以下記事をご覧ください。
日銀は基調的な2%インフレの見込みが立ったこと、金融システムの安定化の観点から、マイナス金利解除に踏み切りました。しかし、事実上の利上げではあるものの、緩和的状況は続くと明言しています。発言やリーク情報などによって、今回の利上げを適度に織り込ませることで、継続した株高と円安を誘導することができています。日経平均株価は米経済の好調アシストもあり、調整も浅く、4万円以上をキープすることができています。日銀流石だと思います。
ドル円
ドル円にとっては、BOJとFOMCで大忙しでした。結果的には、BOJ通過後は円安に触れましたが、FOMCでは米金利安ドル安になったことから、ドル円は152円を超えることなく今週引けています。
とはいえ金曜に151.850まではチャレンジしており、底堅く151.500付近で引けています。これ以上の円高材料には欠け、米金利安でもこの推移であることから、いつ152円を抜けてもおかしくはない状況です。
林内閣官房長官は「高い緊張感を持って為替市場を注視している」と口先介入のレベル2程度(MAX5)の発言をしており、3月4月に為替介入があるかもしれません。(グースは156-158円での介入を想定しています)
来週は月末期末、日本は年度末になりますので、円高調整が強く出る可能性も考慮したうえで、立ち回る必要があるでしょう。週明け25日は月末ゴトー日で投機的なドル高円安になると、薄い相場で上に飛ぶ可能性があるので、注意が必要でしょう。
3月25日週シナリオ戦略
3月25日週の米指標で注目されるのは、GDPdeflatorやPCEになります。FOMC後の利下げ期待もあるので、消費の弱さは金利安株高となるでしょう。たとえPCEが上振れたとしても、大きな乖離でなければそこまで米金利が上昇する可能性は低いと考えられます。
今週が月末期末でなければ楽観的な相場を想定できましたが、3ヶ月連続の陽線分の調整が来るのか、中期的なQT緩和より調整も限定的かは蓋を開けてみないと分からないでしょう。調整があったとしても買い場になると思いますし、ファンダメンタルズ的に株は下落する可能性は低く、アノマリーとしても1.2月に陽線を付けた年の3月パフォーマンスは良いです。
為替市場に関しては、ドル円だけに限らず、欧州では利下げ期待が高まりつつあるので、相対的にドルが強い相場となっております。月末期末は一般的にドル安や自国通貨買い(円高など)ですので、週足でみると明確なトレンドにはなりづらいことも想定されます。FXトレーダーとしては、値幅には拘らずデイトレで細かい利確も必要かと思います。
では今週もお疲れさまでした。
来週も宜しく御願い申し上げます。
今回もご精読頂き
誠に有難う御座いました😄
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