【FOMC終え、今後ドル円はどうなる?】12月11日週振り返りと12月18日週シナリオ戦略①
お世話になります。
FXファンダリストのグースGOOSEと申します。
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↓ #025 新NISAについて
振り返り含めてご覧いただけると
分かりやすいと思います。
米消費者物価指数CPI
まずは結果から、
CPI 前年比3.1%(予測3.1%)前回3.2%
コア 前年比4.0%(予想4.0%)前回4.0%
詳細はこちら。
サプライズなく、FOMC前ということもあり、
動きとしてはあまりなかったですが、
最近のオイル安をカバーするように
消費の強さが若干金利高となりました。
ただし推移としては、
消費も弱くなってきていますので、
インフレ再燃リスクとまではいきませんね。
そして翌日がFOMCでした。
FOMC
今回12月FOMCで材料となったのは、
ドットチャートとパウエル発言です。
まずドットチャートから。
現在の政策金利は5.25-5.50%なので
2024年末での中央値は4.50-4.75となります。
よって利下げを3回予想していることになります。
正直サプライズ的な数値ではなく、
ある程度予想していた通りの水準ですが、
金利安を折り込むには、十分な水準でありました。
そして今回意外だったのは、
パウエル議長が利下げに言及し、
ハト的な発言をけん制したことです。
パウエル発言を一部ピックアップします。
「インフレは落ち着いてきてはいるが、依然として高い」
「引き締めはいまだ十分ではない可能性」
「雇用市場は低迷が継続すると予想」
「適切であれば追加利上げを行う」
「政策金利水準はピークかそれに近い」
「本日の会合で利下げのタイミングについて協議した」
「FOMCは高金利維持のリスクを認識している」
流石、適切な発言内容だと思います。
発言内容を私なりにかみ砕くと、
インフレはいまだ高いが、
今後は賃金や雇用市場は低迷が予測される。
油断はならないが、現状が続けば
さらなる利上げの必要はなく、
利下げを考えられるところまできた。
出来れば高金利によるリスクは回避したい。
といったところでしょうか。
今回私が気になるのは、パウエル氏は
利下げについて協議したとのコメントありましたが、
利下げ織り込みすぎには注意ということです。
実際に利下げとなるのは思ったよりも
先になることは想定しておく必要があります。
これはFed Watchによる金利参考ですが、
3月FOMCでは6割が利下げを織り込んでいます。
2024年末には6回の利下げ、、
これだと3.75-4.00の水準になります。
今のところ2025年末の中央値でも
3.6なので楽観的すぎる金利安水準です。
私がお伝えしたいのは、
来週からドル高再燃に警戒
というわけでもありません。
実際には、この基準や債券利回り、
物価指数や賃金、雇用市場などを
複合的に考えています。
今後は金利安トレンドが意識されますが、
短期的には金利安の折り込みによって
一時・デイトレ目線ではドル高になる相場にも
気を付けなければいけません。
単に指標の下振れで金利安ドル安で
トレードしていると火傷する相場もあるので
織り込み判別が身につくとトレードは楽になります。
どれだけの時間軸で細かく見るかは人それぞれですが
守りにも武器にもなると思いますので、
是非共有できればと思います。
・
ちなみにGDPや失業率見ても
ソフトランディング想定ですね。
今後経済がどうなるか?は
年末の相場まとめ記事で詳細取り上げます。
さて、今週のその他材料も確認しておきましょう。
今週その他材料
日銀12月BOJでの政策について
先週植田総裁のチャレンジング発言で
YCC撤廃やマイナス金利解除が囁かれていますが、
それを否定するような記事が出ました。
12月11日(月)報道で一時は円安戻していますが、
年末ともあってか円売りも限定的となっています。
来週のBOJと植田総裁発言で確かめたい思惑もありますが
今後さらに米との金利差が開く観測は鈍く、
新規での買いが入るタイミングではないでしょう。
NY連銀ウィリアムズ発言
ウィリアムズ氏は、CNBCインタビューに際に、
「利下げについて話し合っていない」とし、
FOMCでのパウエル氏発言と
異なる発言をしてきました。
個人的にはトレンドを変える力はなく、
ドル安すぎる市場のコントロール程度に捉えています。
市場の織り込みに警戒と言ったまででしょうか。「
米金利/株
金利
10年債利は4%の壁を守っていましたが、
ドットチャートとパウエルハト発言により
4%以下で推移しています。
今後は金利低下による金利低下もありますが、
リセッション警戒もあるので、
国債買いも復活しております。
10年債だけでみても、
3.2%くらいまでの金利低下は見ています。
実際は3.5%程度とは思いますが、
(12が16日時点 3.9150%)
株
金利安に伴い、株価は強く
FOMCの後押しもあり、
ダウは過去最高値も更新しました。
これで年末調整による
株手仕舞いもあまりなさそうと想定します。
ざっくりとしたイメージだと、
金利安を織り込むまでは
楽観的な相場が続きそうです。
短期的に金利安が折り込んだとしても
リセッションに対しては利下げという武器があるので
大きなドローダウンはないと想定します。
暴落するとすれば、
金利安でも対応できない相場です。
来年の後半くらいかな?
ドル円
ドル円レンジ 141.950-146.600
終値 142.100付近
一時は12月日銀政策金利変更なしとの報道で
円安に触れましたが、ドル円下落トレンドに変わりなく
FOMCドル安もあり、4.5円の下落となりました。
下降トレンドラインにも支持され、
年末にかけてどこまで下がるかが
気になる展開かと存じます。
今後暫くは米金利差が開くことはなく、
ある程度の円安具合で落ち着くでしょう。
それを考えると年末時期でもありますので
新規の買いは入りにくい展開が続きます。
年末までは137円付近までの下落は想定しています。
来週植田総裁発言にもよりますが、
年足フィボ50-61.8くらいに落ち着くと思っております。
(その他根拠は値幅など)
・
ファンダ理解ある方は当然と存じますが、
ドル円の推移は、ドルで動いているのか
円で動いているのかの区別は必須です。
今回FOMCは米金利に関する内容なので
ドルベースで動きました。
先週植田総裁発言や来週BOJは
円ベースで考えましょう。
ドルスト(ユロドルなど)
ユロドルなどのドルストに関しては、
最近あまり取り上げていませんでした。
私自身もトレード回数を減らしており、
その理由は方向性が出にくい想定だからです。
金利安リスクオン相場ですと、
ユロドルは上昇しやすいのですが、
今後欧州も利下げが視野に入ってきます。
14日会見でラガルドさんは
「利下げについてに協議していない」
と若干タカ的な姿勢を示しましたが、
その他のコメントでは、
インフレや経済に弱気なコメントも垣間見えました。
今後米金利安リスクオン時には
ユロドル上昇の相関は継続でしょうが、
スイングで持てるポジは減りそうです。
安定的なレンジ推移を想定しています。
経済の強さはアメリカのほうが強いので、
リセッション時はドルのほうが強いと思います。
これらの相関を念頭に
長期足のテクニカル中心に
デイトレレベルのトレードで立ち回ります。
振り返りまとめ
CPIはサプライズはなかった
CPIより消費の底堅さを再認識
FOMCを終え、金利安展開
この米金利安はしばらく続く可能性
金利安に伴い株は好調
ドル円ポジ解消により下落基調
ドルストは方向性不明
年末なので新規ポジは限定的
文字数多くなりましたので、次の記事にて
来週のシナリオや戦略とします。
今回もご精読頂き
誠に有難う御座いました😄
シナリオを元に
細かな相場感等は
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