見出し画像

自己理解を先祖の代から考えた話。

㈱ヒューマンリソースマネジメント研究所
なつカウンセリングルーム 代表
土肥なつみです。
「人生を彩る居場所をつくる」を企業理念とし、
起業研修・カウンセリング・人材育成コンサルティング等を行っています。
私の自己紹介はこちらのマガジンをご覧ください。

先日祖母の三回忌があり、仏壇のある松原市(叔父の家)まで行ってきました。

今回の法事は母から
「あんたも仕事あるやろから、無理して行かんでええよ」
とは言われていたんですが、それでも私は参列することを決めていました。

今から3年前に亡くなった祖母。
祖父も私が17歳の時に亡くなっていて、二人が住んでいた家も引き払っています。
あんなに可愛がってもらったのに、何一つ返すことが出来なかった。

祖母は私を宝塚歌劇団に入れたがってたし、大人になってからはミスコンの案内が出る度に
「なっちゃんも出ぇへんの?出て欲しいわぁ~」
って言ってくれてたのに仕事が忙しいのを言い訳に何にもエントリーしなかった。
(芸能事務所を命からがら抜け出したので、そういうのとはもう関わりたくない気持ちも大きかった)
今思えば、地元のちっちゃいコンテストくらいエントリーして、写真を見せたりすることだってできたのになぁ。

後悔しても遅いから、今から出来ることをするしかないと思って法事や墓参りにはちゃんと行く。
そして、祖父や祖母のことを今からもっと知ろう。と言う気持ちが何故がふっと芽生えてきて、参列しました。
あんなにたくさん話をしたのに、私は祖父母のことを殆ど知らなかったんです。

法事に参列したのは大叔母(おばあちゃんの姉妹)、叔父と叔母、私の両親と姉。
叔父の家でこじんまり執り行われました。

法事が終わって皆でご飯を食べている時に私は叔父に色々と尋ねると、
なんと叔父は家系図が入ったクリアファイルを出してくれました!
家系図の他には、先代の戸籍謄本も入っていました。


古いのは手書き。すごい。

代々引き継がれているもので、長男が亡くなると次の代にそのファイルを手渡すんだとか。

そこで私は、自分が生まれる前祖父母がどんなことをしていたのか聞くことができました。

先祖代々仕事人間

祖父は関西でアイスクリームや冷凍食品を製造している会社の経営者。
その会社は今でも残っていて、関連会社は多分みんなも聞いたことのある大手企業。

祖母は大阪市内の自宅でクリーニング取次店と駄菓子屋を経営していたそうです。
クリーニング取次店までは知ってたけど、駄菓子屋さんもやってたのは初耳。
そしてその駄菓子の仕入れは、同居していた曾祖父が行っていたんだとか。

で、その曾祖父は元々寿司職人で、大阪市内で3~4店舗ほど飲食店を経営していたそうです。
そう、先祖さんはゴリゴリの、大阪の商人

これは葬儀の時に知ったことなんだけど、クリーニング取次店はFCオーナーだったおばあちゃん。
足の悪いお客様には自転車で配達したり引き取りに行き、とにかく走り回っていた。
売上トップにもなって、表彰もされていたそうです。
繁忙期は店舗にお客様の洋服が入りきらなくて、家の中までずらっと並んでたんだとか。

経営者になる人って親も経営者なことが多いけど、
私の父は公務員だったし(仕事人間って感じでもない)、母は長らく専業主婦。
だからこの話を聞いてすごく腑に落ちた感じがあったし、すごく嬉しかった。

キャリア理論の一つであるホランドの六角形理論に当てはめると、
祖父母も曾祖父も

“S”社会的タイプ(Social) 
→ 対人関係を大切にし、教育、人の援助などの仕事を好む。社会的な活動にも積極的。

“E”企業的タイプ(Enterprising) 
→ リーダーシップを取り、目標達成を好む。説得を得意とし、野心的な活動を好む。

が高かったんだろうなぁと。
私も全く同じです。
ホランドの六角形については過去に記事にしています。↓↓

私がこんなに仕事が大好きで、仕事人間なのはきっと祖父母から受け継いだものなんだ。
そして曾祖父がやっていた商売は“飲食店”。
私が今、会社を経営していることも、
そしてそのきっかけとなった飲食のアルバイトを選んだことも、そして今も飲食業界が大好きなことも、ただの偶然じゃないかもしれない。

そう思うと、すっごくすっごく嬉しかった。
こんなこと言うとすごくスピっぽいけど、
私が今こうしているのは、導びかれたものかもしれないって、割と本気で思ってます。

自分の職業やキャリアを考えるプロセスの一番最初に「自己理解」というのがあります。
読んで字のごとく、まずは自分を知る。
何に興味があって、学生時代はどんなことを学び、今までどんな仕事をしてきたのか。何が好きで何が嫌いか。

自己理解と言うと、
“過去の自分”をベースに考えてるけど、
両親はどんな仕事してるのかとか、更にその親は何してたのかとかを知ることも、自己理解に繋がるんじゃないかなと思ったんです。

命は、自分一つでは完結しない。
人は、先祖から始まった長い歴史の中の一部分を生きている。
そしてそれは全て繋がっている。

今日を一生懸命生きる理由

この話を聞いて私は、自分の職業パーソナリティは先祖から託されたものなんだと思いました。
きっと祖父母も曾祖父も仕事が大好きだったから、もっともっと働きたかったと思うしやりたいこともたくさんあったと思う。
その続きを、私にやれと言われている気がして。

そして“飲食店”の仕事にめぐり合わせてくれて、それがきっかけでカウンセラー・講師という仕事に出会い、今の会社設立に至るまでの全てのストーリーが用意されたもののような気がして。
(もしよかったら私のキャリアストーリー読んでね↓↓)

だからそんな私がやるべきことは、めちゃめちゃ月並みな言葉だけど
「与えられた今日を一生懸命生きること」。

人の命には限りがあるから、その子供や孫である自分はきちんとバトンを受け取り、先祖の分まで一生懸命生き、自分を使い切ること。

命を大切にしなさいとか、毎日を一生懸命生きなさいとか言われるのは多分こういうことなんやと思う。

これからも講師・カウンセラーとしてしっかりと研鑽を積んで
少しでも良いセッションや研修を提供出来るように頑張ろう。

そして私の大好きな飲食業界に貢献する
人材コンサルティングができるようになろう。

私は今日も“自分”を使い切ります!!

そんじゃーね!


最後までお読みいただきありがとうございました。
弊社ではコミュニケーションを中心とした企業研修、人材育成コンサルティング、社内相談窓口代行を行っております。
詳細・お申込みは弊社HPからお問い合わせください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?