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小学校の先生もたいへんだね(第4学年水泳指導計画)

小学校教師には好きだったり、専門だったりする教科がある。

子どもたちの発達段階や環境に合わせて指導計画を立てる。

計画を立てるのは教師の授業参観でもある「研究授業」の時だけではない。
特に若かりし頃は、単元、時間ごとの計画を立てて授業にのぞむ。毎日毎日、次の日の6時間分の計画を綿密に立て、実際に授業を行い、そしてだいたいは失敗する。

こういうことを続ける教師が磨かれ、一人前の教師になっていく。先生も大変だね。

 以下に紹介するのは、20年ほど前に計画、記録した体育の授業計画。
今はこのような授業を仕組むことはないが、自身の礎となっていることは間違いない。

(この時の学校にはプールがなく、町営プールにバスで移動して
1日に2~3時間程度指導していた)


第4学年水泳指導計画


ねらい

個々の目標を教師が設定し、その目標を達成できるようにさせる。
(教師側の目標としては、平泳ぎで25m泳げるようにさせる)
プール使用の決まりを守り、楽しく学習させる。

ねらいを達成させるために

個々の目標を教師が設定し,その目標を達成できるようにさせる。
(教師側の目標としては、平泳ぎで25m泳げるようにさせる)
→個々の目標設定(第1回目の様子から教師が設定、教師側の目標としては、
あくまでも25m泳げる子を育てる)
→毎時間教師も児童も達成率を把握できるような学習の流れ,環境を設定す

教師→個別評定により、児童の実態,達成を把握(実態把握の項目は以
下に掲載)
児童→学習カードにより、児童の実態,達成を把握(学習カードは、別
ファイルに掲載)

※実態把握の項目について(下位レベルから)

・シャワーを浴びることができる
・入水できる
・サイドから離れて立てる
・歩いたり、走ったりできる
・首まで浸かれる(サイドにつかまり可)
・まで(サイドにつかまり可)
・鼻まで(サイドにつかまり可)
・目まで(サイドにつかまり可)
・おでこまで(サイドにつかまり可)
・頭の天辺まで(サイドにつかまり可)
・水に潜って「5」以上数えきれる(サイドにつかまり可)
・水中ジャンケンをできる(サイドにつかまり可)
・浮けるサイドにつかまり可)
・プール中央で人の手につかまって浮ける
・一人で浮くことができる
・伏し浮きができる
・だるま浮きができる
・け伸びができる。
・2m泳げる(泳ぎ方は自由)
・5m泳げる(泳ぎ方は自由)
・10m(泳ぎ方は自由)
・15m (泳ぎ方は自由)
・20m (泳ぎ方は自由)
・25m (泳ぎ方は自由)
・25m以上泳げる(泳ぎ方は自由)

以上、25級。

→泳ぎを1つに絞って指導する(ポンキックからの平泳ぎ)
 また,変化のある繰り返しで、指導する

〇プール使用の決まりを守り、楽しく学習させる。
→プール使用の決まりとは,,,
・入水,出水の仕方を徹底
・プールサイドは走らない
・シャワーの浴び方を徹底させる準備,整理運動)


学習計画

①プールしようの決まりを知らせる,水慣れ、け伸びの指導,実態把握
②水慣れ、け伸びからポンキックへ、挑戦タイム
③水慣れ、け伸びからポンキックへ、挑戦タイム
④水慣れ、け伸びからポンキック、平泳ぎへ、挑戦タイム


学習計画の詳細

【変化のある繰り返し(け伸びからポンキック、平泳ぎまでの指導)】

○指導の概要
け伸びから平泳ぎまでをスモールステップで指導していく。また、習得
率を高めるために、個別評定を行いながら指導していく。
(ブールを半分に分ける。全員を半分に位置させ、指導,評定を行う。
合格した者は,片側半分へ移動。)

○指導の内容(け伸びの指導の場合)
①け伸びのやり方を細分化して指導する
②何回か練習させる
③個別評定をする(各クラス2名ずつ)
④合格した者は、逆のプールサイド(もう一人の教師が指導する)
⑤合格していない者は、再度挑戦。
※上記のように評定を行い、全員が合格したら、更にステップを上げた内容を指導していく。

【け伸びの指導】
①両手を挙げる(挙げた両手で頭をはさむ)
②頭まで全て水に浸かる
③両足をプールサイドへ
④職る
※評定のポイントは、
・頭が水から出ていない
・体がしっかり伸びている(へそを見ている)

【ポンキックの指導】
①け伸びをする。
②止まりかけたところで、手で水をおさえおさえると同時に頭を上げ
1回ブレス。
③(1度頭を上げたので、水に深く頭が沈む)頭が上がってくるまで待つ
④頭が上がってきたら、ポンキックを2回

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