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056 他者から始まる
人生とは変化に適応すること
哲学的に言えば「他者」とは自分以外のすべて
人も、社会も、時代も
そういう他者にどう適応するかが、ひとりひとりの本質的な課題だと思っている
他者とは?
自己同一性を表す同一者や,統一を表す一者に対立する概念であるが,差異や相違が知的な操作の観念を表すのに比べて,他者はいっそう倫理的である。 G.-P.サルトルは人間存在を対他存在としてとらえ,自己と他者の根本的関係を羞恥 (しゅうち) ,愛,サド-マゾヒズム,憎悪などの葛藤 (かっとう) あるいは相克と考えた
おはようございます!
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) February 7, 2023
組織は波風があって普通
誰かに何かが起こる→周りに波及する→誰かにしわ寄せがいく→誰かのストレスが高まる→再び何かが起こる
こんな波風が絶えることなく続いている
言うなれば、ヨットマンにとっての波風と変わらない#世の中は循環構造
適応したければ外に目を向けよう
なぜ「他者(相手、社会、時代など)」に適応できなきゃいけないのかと言えば、「他者」を無視したら生きていけないからだ
その際、大きな障壁になるのは「自分は正しい」という思いこみ(認知バイアス)である
それはたいがい無自覚で、得てして誰かとの衝突を招き、へたしたらケンカに発展することもある
いや、ケンカで済めばいいけど、極端な場合、戦争にまで発展することもある
だから思い込みは、意識して客観視し、ときどき科学的に検証し、常に更新し続けなきゃならない
そうしないと他者から共感されず、商売にもならず、ひいては生きるか死ぬかの問題もなってしまう
おはようございます!
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) March 18, 2023
論破するくらいなら論破された方がぜんぜん良い
論破された方が多様な視点を持てるからね
それだけじゃなく、対立理由がなくなるので論破した側も冷静になり、こちらの意見を吟味する余裕が出てくる
結果、お互い次の段階に進むことができる#人生の群像劇を楽しむ
すべては「相手のある話」
「自分は正しい」という思い込みは、得てして「相手は間違っている」という思い込みに発展する
相手の半生・状況、興味・関心、知識・能力、可能性など、見えない部分(潜在性)を自分の思い込みで判断するとそうなる
これが「他者」に対する普通の反応かも知れない
そうならないために私は、世の中すべて「相手のある話」だと思うことにしている
少なくとも対話相手に対しては、彼の潜在性を何とか感じ取ろうと努力している
おはようございます!
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) February 28, 2023
言葉づかいにその人の歴史が刻まれている
どんな歴史があったのか
どんなコミュニティに属していたのか
もしかしたら自分にとって違和感のある言葉かも知れないけれど、そこにその人らしさが現れている#人生の群像劇を楽しむ
相手の心に響くのはけっきょく目的や理由
さて、対話相手の潜在性を感じ取ることが大切と書いたけど、それはこちらが一方的に努力すればいいのだろうか?
もちろん相手もこちらの潜在性を配慮してくれた方がよい
その際、簡単な方法として、こちら側の目的や理由をしっかり語ることが良いだろう
表面的な「事柄」しか語らないと、相手もこちらをヒトとしてではなく、「事柄」として扱ってしまう
でも、こちらから「目的」や「理由」を語るなど、人間臭い部分を見せれば、相手もヒトとして扱ってくれる可能性がある
私の内面にある「潜在的な可能性」などを感じ取ってくれれば、そこから人と人との関係が築かれるに違いない
おはようございます!
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) February 14, 2023
人にお願いするときは目的や理由を添えなきゃね
けっきょく相手の心に響くのは目的や理由
目的や理由を伝えずに相手に動いてもらおうなんて都合が良すぎる#誰もが真剣に生きている
傾聴とは聴くことではなく返すこと
「目的や理由を語るとよい」と書いたけど、注意点がある
それをするのは対話が始まってからだ
対話にもなっていないのに、いきなり目的や理由を語っても、厚かましい押し付けでしかない
そうならないためには、まず対話に入る必要がある
具体的には、相槌、うなずき、伝え返し、そして開かれた質問で相手の話を深掘りする
それを「傾聴」という
そして相手と目的が共有できそうだと感じた時、こちら側の目的や理由との接点を模索したらよい
お互いの共通目的が見つかったら、そこからが対話の本番である
おはようございます!
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) February 8, 2023
傾聴とは、ひたすら黙って身動きせず相手の話をジーっと聞くことじゃない
相槌、うなずき、アイコンタクト、手の動き
相手がどんどん語れるように、これらリアクションをするのが傾聴と言ってよい#誰もが真剣に生きている
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