〇五/六月/一〇一九
夢を見た。学校のグラウンドが見える畳の小さな部屋に、お母さんと妹、そして実家の黒猫がいた。夕焼けと快晴の昼下がりが混ざった天気で、暖かさは何故か不穏な雰囲気を漂わせていた。この場の空気を伺いながら話す私は透明なようで、会話の温度が上昇する予感すら感じられ無かった。ふと、私が一目散に退散せねばならないというような気持ちになった時、お母さんは青色と白のまだら模様のギラギラした錠剤をふたつくれた。
それを何一つ疑うことなく口に入れた後で、「きっと睡眠薬だろうな、これから帰るのに、大