その願いはいつ叶う?
ㅤ人生の最終目標ってなんですか?
ㅤ「うち、最終的には作詞家になりたい」
ㅤ大学の友人たちと飲んでいるとき1人が言い出した。ひと通り盛り上がったあとのふと静まりかえった瞬間だった。
ㅤ唐突でおどろいたがそれよりも小さな違和感をおぼえてわたしは「最終的に?」と口にした。彼女はうなずき、だから今はインプットの期間なの、と答えた。
ㅤ大学4年のわたしたちは来年の春には就職する。彼女は内定をもらった飲食店に決めたと言っていた。だから作詞家には今すぐではなくいつか、なりたいということなのだろう。
ㅤいや待てよ?その“いつか”っていつだ?
2とりあえず、いつか
ㅤいつか叶えたい夢はわたしにもある。だれかの宝物になるようなエッセイ本を出したい、とか眠たくなるほど落ち着くカフェを作りたい、というものからお腹のぶよぶよ肉をとりたい、というものまで。挙げればきりがない。
ㅤでもこれ、なんで今じゃだめなんだっけ…?作詞家になりたいと言った彼女に感じていた違和感は自分に向けられていた。
ㅤエッセイ本を出すのもカフェを作るのも、今の自分には実現する力がないと見切りをつけ“とりあえずいつか”と先延ばしにしていただけでは?
ㅤ実際にまだ何かを実現する力がないとしても、本気で叶えたいなら全力でそこにむかって走っていかなければならないのでは?
ㅤ準備期間だとかインプットだとかいう前に、いま走りださなければその“いつか”はきっと来ない。
ㅤそこでふと「トライ&エラー」の話を思い出した。ホリエモン著の「多動力」に書かれていたものだ。
ㅤたとえば普通の会社員AさんとBさんがいたとする。2人はそれぞれ、近所の神社でパンまつりを開こうと考える。
ㅤAさんはまず準備を始める。人気のパン屋を探してパン屋の職人たちと関係作りをしてほかのパンまつりを偵察して。1年かけやっと開催した。
ㅤ一方Bさんはすぐに開催した。集まったパン屋も来場者もAさんよりすくなかった。めちゃくちゃなパンまつりだったがたったの1ヶ月で開催にいたった。
ㅤこのときBさん主催のパンまつりはAさんのものよりクオリティは低いだろう。しかしBさんがそのペースで改良と開催を重ねていけば、1年たつころにはAさんのものよりずっとクオリティの高いものができるはずだ。
ㅤ2人がパンまつりを開きたいと思ってから同じ1年後、2人が作るものには雲泥の差がある。
つまりは万全な準備よりトライ&エラーを繰り返すことが大切だという話だった。
3何者でもない私達が持っているもの
ㅤ就活を終えたわたしたちはいま、おそらく人生で一番自由な時間をもっている。仕事はない、家庭ももってない、学校は週1回。それでいて親のおかげで衣食住は保障されている。ㅤ
ㅤトライ&エラーを繰り返すには絶好のチャンスでは?それが今回の気づきだ。
ㅤ「いつかの目標」をどうやって今とつなげるか。それを現実的に考えなければその目標はただの夢物語にすぎない。
ㅤインプットは大切だ。しかし万全の準備をしてから1を生み出すより、失敗しても初心者丸出しでも100を生み出すほうが得るものはきっと大きい。
ㅤはじめるなら今だ。誰かが0の状態で準備をしているあいだに1を生み出しましょ。