附属小学校からの受験事情~外部受験~

今日は附属B小学校の受験事情をご紹介します。

以前にもご紹介しましたが、国立大附属B小学校を卒業後、色々な選択肢があります。

①国立大附属B中学校に進学する
②他の国立、私立中学校に進学する
③地元の公立中学校に進学する

この中で、附属B小学校に通わせていて②他の国立、私立中学校を受験するのは、相当の覚悟がいります。

毎年、優秀な上位10~20%の子どもが、いわゆる外部受験をします。

附属B中学校も偏差値だけでいえば65以上の上位校になりますで、外部受験を目指されるご家庭のほとんどがそれ以上の偏差値の中学校を目指すことになります。(もちろん、附属の教育が合わないなど、偏差値以外の要因もあるかとは思いますが)
そして、偏差値65以上の最難関、難関中学校を目指すには、やはり塾通いが王道となります。

そして、低学年から外部受験を目指して塾通いを頑張っていたとしても、成績が伸び悩みやっぱり内部進学で①附属B中学校に上がろう、という子どもも一定数出てきます。

そして外部受験を目指されるご家庭は、6年生の内部試験ギリギリまで判断を保留にし、外部と内部の両方の可能性を残しておくご家庭がほとんどです。
つまり、外部受験が出来る成績なら外部、ダメなら内部と保険をかけているのです。

そうなると、子どもにかなりの負荷がかかります。

内部進学の可能性も残しながらというと、当然、学校の授業を疎かには出来ません。
学校の授業に臨むために、かなりの量の準備が求められます。
それに加えて、進学塾で最難関、難関中学校を目指しているわけですから、相当な宿題をこなしていくわけです。
このように子どもにハードな日々を強いることになることを考えておかなければなりません。

ここからは私の個人的な意見ですが、開成や灘などの超最難関を目指すには、附属小学校の授業はあまりにも時間がとられ過ぎるので向きません。

その少し下の最難関中学校でさえ、附属小学校の授業と同時にこなすのはよほどの天才児でないと難しいと思います。(開成、灘の受験生は最難関中学校も併願しているので、かなり難易度が高いからです)

難関中学校でも、偏差値65以上の学校となるとかなり勉強しないと合格出来ないと思います。あくまでも個人的な意見ですが、偏差値だけで言えば、附属B中学校も偏差値65以上は余裕で越える学校なので、偏差値70くらいの学校でないと敢えて外部受験をしなくても良いのかなあとも思います(しかし、これはあくまでも入学時の偏差値の話です。附属B中学校についてはまたこれからご紹介していきますね)

実際には、頑張って受験勉強をして偏差値70以上の最難関中学校へ合格できるのは学年で5人もいません。1~3人いるくらいです。ほとんどが偏差値的には附属B中学校と同じかそれよりも下の学校に行くことになります。

私が思うには、やっぱり外部受験をするには附属小学校の授業のために費やす時間があまりにも負担になっていると結論付けるしかないのです。

従って、私立中学校の受験を視野にいれているならば、公立小学校で放課後の時間を確保しつつ塾に通うというのが最適であると私は考えます。


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