「雨の日は振り返るな」の反省と作成工程の振り返り
■ 前書き
サムネイルはみんなのフォトギャラリーより、いぬけんぴ様の写真をお借りしました。
先日、カクヨムとnoteに投稿した「雨の日は振り返るな」の反省をします。
自分のためだけに纏めておいても良いのですが、自戒の意味を込めて目につく場所に置くことにしました。
ついでに自分の小説の書き方も点検し、次回に活かせればという目論見です。
日記じみた内容ですので、他人様の役に立つ優良記事ではないとご了承ください。
■ 「雨の日は振り返るな」の反省点
文章面だけでなく、構成に関しても練り足りない。
主人公の心情をストレートに表記しすぎている。読者が共感できるように段階を踏み、感情や感覚を共有できるようにした方がホラーとして面白いのではないか。
「何が怖いのか」がはっきりと読み取れない。
分量配分を見誤り、1400文字ほどオーバーした。そのためシーンをまるまる一つ削った。
何よりも誤字脱チェック以外の添削していない。
初稿で応募する羽目にならないよう、スケジュール調整をしていない。
以上が「雨の日は振り返るな」のざっくばらんな反省点です。
読んで頂けた方には、「いや、もっとあるだろ」と言われそうですが、現時点で私が挙げられる修正に関する方向性はこのあたりでしょうか。
■ 「雨の日は振り返るな」の作成時間
ネタ出しからプロット作成、本文作成は概算で一週間程度でした。
これは諸々を記録している手帳を確認したので、大まかですが以後の指針になりそうです。
ただし、これは連続した日数ではなく、合計した日数であって作業時間にもバラつきがあることに注意が必要でしょう。
カクヨムでの募集を知ったのは一カ月以上前でしたが、忙しさにかまけて放置していたため、締め切り前にてんやわんやしました。
つまり計画的にネタ出しからプロット作成、本文作成を行っていれば、もっと余裕があったはずなのです。
結果として締め切りの30分ほど前に投稿するという、とんでもないことになりました。
つまり、添削する時間が全くなかったということです。
今回は自分でもあまりにも酷い行いをしたので、noteにも添削をしていない文章を投稿しました。
「雨の日は振り返るな」を読んだ方は、完全に私の起こした事故に巻き込まれた格好で申し訳ない限りです。
■ ネタ出しの工程
「雨の日は振り返るな」は幾つかの工程を経て書かれています。
その最初の工程がネタ出しです。
コンテスト応募作ですので、テーマが決められており、文字数も制限があります。
そういった制限の中で自分が書きたいものを決定するのが私にとってのネタ出しです。
ホラー、通学路、3000文字から6000文字。
通学路だから学生にしよう。そういえば前にこんなことがあったな……と、イメージを広げて、
・通学路にある不法投棄された冷蔵庫。
・腐った水の匂い。
・ある日、開いた冷蔵庫の扉。
・熱に浮かされてみた夢。
四つのイメージが出てきたようです。
ネタ出しのメモにあったので、数日前の私が書いたのでしょう。
それを出来事にして、
・通学路にある空き地に粗大ごみが投棄されている。
・主人公はその冷蔵庫の型が古いため、冷蔵庫だと分からない。
・祖父に投棄されていたのが、冷蔵庫だと教えられる。
・祖父から古い型の冷蔵庫には昔は鍵がついていたと教えられる。
・投棄された冷蔵庫で遊んでいた子どもが出られなくなったという話を聞く。
・冷蔵庫が投棄されて以来、通学路には水の匂いが時折漂うようになった。
・ある日、主人公は夢の中で鍵を拾う。その鍵が冷蔵庫のものだと確信している主人公は、冷蔵庫の鍵を開ける。
・主人公が通学をしている時に誰かが後をついてくることに気付く。
ある程度ストーリーラインらしくします。
この程度でネタ出しは終わります。
■ プロット作成の工程
この段階で登場人物の造形をしていきます。
ネタ出しの段階で登場人物のドラマから作っている場合は、出来事を肉付けてしてドラマの合間を埋めたり、人となりを描写するエピソードを作ったりします。
プロットは私にとって小説を実際に書く際の一番最初の地図です。
そのため、必要そうな情報を作成します。
・タイトル
・コンセプト(想定読者含む)
・締め切り
・登場人物
・設定(世界観含む)
・ストーリー(ざっくばらんな構成含む)
以上の項目を苦しまない程度に埋めていきます。
プロットを作ることを目的にしないように「あくまでも本文を書くための準備」と位置付け、頭の中にある情報の抽出と整理を心掛けます。
そして、書き終わったら添削して、人に読んでもらって意見を貰います。
その時に貰った疑問点などが、自分で気付かなかった抜けや新たな話の種になるので大切にします。
■ 本文作成
ブロットの段階では、かなりふわっとした構成しか私は作らないので、原稿にト書きを作ります。
ト書きでシーン割りをして、そのシーンで何を書くのかはっきりさせてから、やっと小説らしい文章を書いていきます。
こうなればあとは締め切りに間に合うようにキリキリと書くだけです。
私はこの段階になったら、「とりあえず書き終わる」を目標に前進を続けます。しかし、いつも途中で「本当に面白いのか」と疑問になり、修正をしたいという衝動に駆られるのでしんどいです。
書き終わったら一晩寝かせて添削し、人に読んでもらって必要であれば修正を加える。
そうしてやっと一応の脱稿ということになります。
今回は一度も添削をしていないので、お目に掛けたのは誤字脱字のチェックをしただけの代物です。それでもどこかに誤字脱字は潜んでいるかもしれませんが……。
今更ですが、こうしたいなぁとか色々と思っているので、いずれ改稿したいものです。
■ 後書き
ここまで個人的な忘備録じみたものを長々と書いてきました。
私以外の誰が読んで得をするのか。
「雨の日は振り返るな」を読んでくださった方にも、こちらの忘備録を読んでしまった方にも、本当に申し訳なくなってきました。
しかし、ここまで記事を作成したことで、漠然と繰り返してきた私なりの小説の作り方を明確に出来た気がしています。
ここまでお付き合い頂いた方は、本当にありがとうございました。
この記事はとりあえず一晩寝かせて、添削してから投稿致しました。
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