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蛇紋岩に生きる植物たち

 今週半ば、花遠征に出かけた。愛知県の東の方にある比丘尼城址(丸山)という蛇紋岩でできた小山があって、その頂上にきっと比丘尼城があったんでしょうね、今はポールが立っているだけの笹山になっている。この時期になると必ず訪れる人は少なくない。私も待っていた一人だ。
 田園沿いの道に入って少し行くと駐車スペースがあり、そこからスタートだ。回り込むように道を少しずつ上がっていくと、そこには、お目当ての一つ、エンシュウハグマが咲いてるはず、目を皿のようにして皆んな真剣(^^)

直径2〜3センチくらいの花 エンシュウハグマ
よく咲いている こういうのは初めて見る

次に会いたい花はムラサキセンブリだ。展望台の東屋までの登りは、ちょっと勾配がある。ゆっくり登りながら探していく。

蕾を見つけた

まだ咲いてないのかな、、、と、少し気落ちしながら先を急ぐ。

昨年は沢山咲いてたヤマラッキョウ まだ蕾だ

東屋からの眺め、昨年と同じに見える。

笹薮を抜けて比丘尼城址の笹原を抜ける。ここで見つけたというピンクのオケラを探す。蛇紋岩地質の植物の花は少しピンクがかるそうだ。

ピンク色の花弁 ギザギザの葉
こちらは白、綺麗に咲いていた 葉が細いので、もしかしたらホソバオケラかもしれない
蜘蛛の捕獲

この蜘蛛、白い物体をクルクル回していた。多分捕獲した虫か何かに糸を巻き付けてるんじゃないかな、面白い。
ここにはキク科の花が色々咲いていたのだけれど、個性的な個体ばかりで同定はできそうにない。

シブカワシロギクみたい
ヤナギノギクかな
ヤナギノギクっぽい
カワラサイコを探したがオミナエシだった。
かわいい黄色

笹薮の中の道を下っていくと、少し開けたところに出た。ここでやっとムラサキセンブリが顔を出してきた。咲いてる。

最初の一輪
立派な株

あとはミカワマツムシソウに会いたい。空は曇り空になってきたが、、、

表れたミカワマツムシソウ 直径1.5センチくらいかな
上から
ウラナミシジミが吸蜜
こちらは普通のマツムシソウ 一輪咲いてる
小さめだけど5輪
大人っぽく咲いた
蛇紋岩

ここから少し離れた湿地にイヌセンブリを探しに行った。湿った草藪の中を結構歩いて、やっと2株、蕾を見つけた。咲いたところがどうしても見たい、皆の意見はまとまり、リベンジ遠征が決まった。

イヌセンブリの蕾

帰路の途中、シモバシラとヒキオコシが見れるからと、近くの治水池に寄った。

側がヒキオコシだらけの道だった
アップで見ると、面白い花
シモバシラの花 冬の方が人気らしい
ヤマハッカ ヒキオコシに似てる
ちらっと見えたアサギマダラ 降りてみたものの、、ヒヨドリソウの蕾を撮った

 朝4時起きで、夫の弁当を作り、6時に家を出ると、ものすごい朝焼けだった。車で通る高速道路では、ものすごい霧で、現地につく頃には真っ青な空。肌寒い朝からベタつく暑さの昼、30℃近くまで気温は上がった。一日が長かった。どうしてもムラサキセンブリが見たいと思って、電車で来れる旗頭古墳まで一人で観にきた日から4年目、ここ比丘尼城址でやっと会えた。
リベンジで、イヌセンブリの花が観れたらコンプリート。(^^)

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