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本棚公開
唐突に本棚を公開してみます。
今日は一旦キリの良いところまで描いたので、
三連休最後、自由気ままに本について書き連ねるのです。
ここのところ自宅でソワソワする。
用もないのに出たり入ったりする一室がある。
そう、先日投稿の巣作りで、軽く触れました「書庫」。
書庫が我が家にはある。
これまで1K暮らしだった身には
本のための一室があることが非常に嬉しくて堪らない。
思い返せば実家を出て一人暮らしをさせてもらった19歳の頃から10年強。
引っ越す度に嬉しく頭を悩ませるのは、本の置き場のことばかり。
最初の部屋はロフトベッド付きで、
枕元から壁に沿ってL字に本に囲まれながら眠り
下段の押入はもちろん本を入れ、階段も本棚と化した。
何度目かの引っ越しでようやく大きな本棚を買い収納するものの
溢れた本はだいたい机やラックの上で不安定に列を成していた。
床に積み上げたり、本の上に布団を敷いて寝たりまではいかなかったが、
それはひとえにアトリエという避難場所があったからで
「本を売らない病」の私の蔵書はどんどん殖えていく。
引っ越しするにあたって渋々ながら心に決めた。
「とりあえず引っ越すまでは本を買わない」
どうせ増えていくので
今後も見越して本棚の大きいのを買おう、と。
越した先の一室は書庫にしよう、と。
だからその設営が出来るまでは極力買い控えよう、と。
まぁ無理なので
「美術系だよ」「図像系だね」という言い逃れでアトリエに置いたり、
紙派であるものの背に腹は代えられず電子書籍を買ったり
「文庫だから大丈夫だよ」「これ面白いよ!」と徐々にゆるんでいった。
そして晴れて先月、そんな我が家の書庫に本棚が到来しました(拍手)
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棚奥の本が隠れていない状態を久しぶりに見た。
だいたい奥行きのある本棚では、
ハードカバーが奥で、手前に文庫本がくると思うのですが
今は平たく見通しの良い本棚が展開されています。
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文豪方のコーナー
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おそらくこの春にはここから枝垂桜が臨める
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ガンダムオリジンと外国の美術関係書など
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アキラの置き場所を30分くらい模索しました、小憎いサイズ感である!
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とはいえこの量なので、鬼のように本を読んでいる方ではない。
私も頓着せずにパカパカ買う方ではありますが
極力書店で買うようにしていることと(自社比)、
極力古本を求めないようにしていることと(あくまで自社比)、
読み返すことが多いため、月に何十冊と買ったりはしていない。
余談ながら、実家は「本なら何冊でも買ってくれる」方針であった。
両親の深い愛情による信条であったのだろう、私も兄も感謝をしながら
問答無用でカゴに本を詰め込んでいた。
兄はそれなりに遠慮していたかもしれない。
私は中学後半頃に「ジャケ買い」(黒い表紙の本を買う等)をし出した辺りから、両親の警戒態勢を感じ出した。
そんな習慣が根付いているので、今後も本は順調に殖えていく。
一室の本密度が高まっていくなんて、
想像するだけで心、うち震えます。
さて、本棚のご紹介。
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野尻抱影さんの著作は星への愛情が深くとても素敵です
オリオン座があがる季節になると読みたくなる1冊『星は周る』
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知人からごっそり譲り受けた本で出会った澁澤さん
すこぶる好きです
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『王朝日記随筆集Ⅱ』は卒業制作時に川を描くにあたり、
『方丈記』が載っていたため実家から拝借したままである
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『沈黙』は最初読んだとき震えました
そして『ぐうたら生活入門』とのギャップでまた震えました(笑)
遠藤周作がかぶっている
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高村薫さんは間違いない
そして三浦しをんさんのエッセイでも愛が叫ばれており二度三度おいしい
(『白い巨塔』愛も三浦さんは叫んでいる)
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小川さんも私の中では間違いない作家です
秀逸な短編も多いので、どこか出かけるときのお供頻度高め
木地雅映子さんの『氷の海のガレオン』も名著
成人してから出会った本ですが、小学生頃に読んでいたらすごかったでしょう
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小学生は赤川次郎で、中学に宮部さんの『模倣犯』を読んで何かスイッチ入った感じでした
でも宮部さんの多彩な作品で一番光るのは江戸ものだと思う
一時ゲーム系の内容で書いていた頃はちょっと宮部離れしていた
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『日本の歴史をよみなおす』はいわずとしれた名著
内容的に古いものもあるだろうけれど網野さんすごいです
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どう合わせて良いかわからなかったので、とりあえず黒魔術系を隣り合わせる
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なかでも清水潔さんは別格ジャーナリスト
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ベタながら『言ってはいけない』で橘玲さんの著作に一時はまる
中央あたりに『我が道をいく中島義道さん』を配置するあたりは私の趣味である
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正直、マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』より切実に読むべし
またちらちら自己啓発本があるため、外山滋比古さんに隣にいてもらう
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まだ読んでいないものがあるのでそのうち拝借する
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『職業は専業画家』は発売時、私界隈で大いに話題となった1冊
ありそうで意外となかった「超有名になれなくても絵で食べていく方法」
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学生時分は書店の現代詩コーナーをうろちょろしていた
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時実新子『新子聚花』は友人が誕生日にくれたもの
笹井宏之さんは非常に透明度の高い現代短歌
俵万智さんの『プーさんの鼻』は出産祝いにとても良いだろう
でもやっぱり与謝野晶子がものすごい
おもむくままに紹介しすぎました。
好きなんですね、本がね。
あと本のある風景がそれだけで良いんですね。
『海辺のカフカ』かぶっているけれど…
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あと本棚に空瓶をブックエンド代わりに置くのが好きなようだと気付く。
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辻村深月さんも一時ハマった
最近の作も良質なものが多いけれど、初期はまた特別良い
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嗚呼、楽しかった。
あてどもなく本のことだけ書けて幸せです。
きっと人の本棚を覗くのが好きな方もいらっしゃると思うので
ここまで読んで頂いた方はきっとそういう性質の方だと信じ、
またアトリエにあるものでもやります。
長々と読んで頂きありがとうございました。
また次回の投稿で。
おまけ
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窓の白い鳥も本棚の馬さんも嬉しいいただきものです
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![巳白](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57476102/profile_a054e918414dbc7b0543cc2d3fac320b.jpg?width=600&crop=1:1,smart)