社寺検分のすゝめ -伏見稲荷大社①-
お待たせしました、社寺検分のすゝめ!
お話していましたように今回は、京都市伏見区・伏見稲荷大社さんです(*’∀’)!
よくよく考えたら社寺検分自体が久しぶりなので、
なにをいきなり…と思われていたらあいすみません。
趣味なんです(*’ω’)
これまでnoteでUPした記事はこちらにまとめています
※長文・写真多め
それからこれをまず出しておこう。
けして足場の上で撮ったものではありません。
あくまでプライベート・いち参拝客の範囲です。
といっても今回の伏見さんはさらっとです。
さらっと2本立て(今回はお狐さんがメイン)。
それではさっそく。
7月某日、伏見稲荷大社に行って参りました。
伏見さんでは毎年7月に「宵宮祭」というお祭りがあります。
「本宮祭」の前夜、奉納の提灯や行灯に火が灯される万灯神事です。
その行灯には、依頼を受けた画家さんが献画をされる習わし。
その奉納画を毎年描かれている方が共同アトリエにいらっしゃいまして
せっかくなので見に行こうかな、と思った次第です。
描かれたご本人も一緒に行けるということ、
それなら18時くらいに待ち合わせますか…と相成りました。
しかし、せっかく行くなら社寺検分もしたい。
しかし、この暑い中そんな趣味に付き合ってもらうのも悪い。
ということで、ひとり早めに出発。
16時に伏見さんへ到着です。
子供のころから何度か行っているものの
こうして社寺彫刻目当てで行くのは初めて。
まぁそんなに彫刻がないのはわかっているのですが、
狐がたくさんいるであろう。
これは期待が高まるというものだな…と参道へ。
と、そこで灯籠発見。
暑いなぁ、おんも嫌だなぁ…と思いながらも
久しぶりの「イニシエのにおい」にテンションが上がります。
気が付くと参道だけで灯籠・商店の屋根瓦・道々のマンホールの蓋など
なんだかいっぱい撮ってしまいました。
おぉ、久しぶりの赤い建築物!
しかしここで誤算その1(その2もあるんです)。
お祭り仕様ですね。
なるほど、祭礼で検分するとこうなるのか。
人の多さと日差しの強さはもう折り込み済みとしていましたが、
なるほどねぇ、木鼻とかに紐かけちゃうよねぇ。
年に1度のハレの日、
建築部材とか隠れますわな。
大丈夫、心の目で紐くらい消去できる。
そう自分に言い聞かせていそいそ撮っていきます。
そして楼門。
ここで登場、お狐さまです。
やっぱり伏見さんは狛犬ではなく狐さん。
さすが楼門前。
威風堂々、綺麗にされています。
調べると1985年奉納、2023年に修復ということで納得。
ずんずん楼門をくぐって本殿へ。
お、次なるお狐さま。
きました、尾っぽの先の宝珠!
しかも火炎がちょっとニョロっと出ていてイイ(*’∀)
よく見るとヒゲもニョロめで、なにかこう、作り手の何かが感じられます。
奉納年代を見てくるの忘れましたが
台座の唐草が細かいところや全体の雰囲気からみるに、こちらも新しめですね。
そしてそして、
彫刻のお狐さん(*’∀’)!
やっぱり本殿正面ですねぇ。
いや正直、伏見さんって動物彫刻少ないだろうから
まさかの「狐彫刻なし」も想定していましたが、
やっぱり白狐いてくれましたね(*’∀’)!
興奮と安堵にひと息つきながら
他の蟇股彫刻も撮っていきます。
伏見さんはお社が多いのですが、
だいたい菊・桐・牡丹・宝相華・唐草・宝珠。
赤の塗りに白塗装でシンプルあでやか、そこにキリっと錺金具。
彫刻は王道なものを少しだけ、という感じ。
この時点で待ち合わせまで30分を切っておりました。
千本鳥居はくぐらない。
さすがに暑い。
そして奥の院に行くのは軽々な気持ちでは無理です。
鳥居手前まで…というのが今回のコース。
そうして進む先に、発見。
今回のカッコイイDE賞はこちらの狛狐(*’∀’)!
眉とかアゴまわりのヒゲとか、耳の中の毛彫りがイイですね!
肉付きが写実から離れず、しかしスッキリしたフォルム…
うーむ、これはイイ形。
ちと硬さはありますが凛々しい感じが素敵です。
奉納年代は明治。
やっぱり明治はこういう感じだな…とひとりごちながら満足。
その他にもお狐はたくさん出会えまして、
これだけ狐が配されていると「稲荷の神様=狐」と思われる方もいらっしゃるようで
伏見稲荷大社さんはHPで「神様じゃありませんよー」の回答も載せられています。
稲荷信仰のことは私も詳しくないので、
今回いい機会だからと調べようと思った…と、いつもなら「沼」に入る流れなんですが
稲荷信仰には手を出しません。
すくなくとも、個展が終わるまでは。
ゼッタイ(’∀’)!
いやもうムリ、ぜったいムリ。
なにかわかりませんし、
調べたら案外シンプル構造だったとか、もしかするとあるかもですが
「調べない」ということだけが考えるより先に立つんです。
これはきっとムリ。
龍とはまた違ったドキドキです。
わりとサラッといきました。
それでも2700字、読んでくださってありがとうございます。
とはいえ「誤算その2」を拾うべく、
お狐以外のモノも載せるべく、後日「伏見大社その②」をUPします。
さくっとサラッと(’∀’)
まだ龍カレンダーもやっていないんですけどね。
「この人、こんなことばかりでちゃんと描いているのかしら」と
もしかするとご心配をおかけしているかもしれませんが、
noteにあまりあげないだけで描いてます(`・ω・´)キリッ
Instagramでは逆に制作ごとばかりUP。
「こいつ・・・動くぞ!」と思って頂ける動画などなど。
またよろしければご覧ください。
それではまた次回、その②をお楽しみに。