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煤けたる銀の器やライスカレー

皆さまごきげんよう。

突然なのですけれども「カレーライス」をもし歳時記に入れるとしましたら季節は「春夏秋冬」どれが似合いますかしら?

わたくしは「夏」のような気がしておりますの。
ですから表題の句は今のところ無季句ですけれども、カレーライスがもし未来で季語に採用されましたら、この一句は夏の句として発表したいですわ。

あるいはカレーライスだけで200句くらい詠むことが出来れば、夏野菜から冬野菜まで、果てはシーフードからチキンまで――、色々なお味の詰まったカレーライスの句集が出来ますわね。わたくしは作りませんけれども――。

ちなみに、一句にも詠み込んだのですけれども、わたくしライスカレーに関しましては、銀色の粗末な食器が一番似合っている気がいたしますわ。清楚な洋食器ではなくって、剥き出しの、飾り気のない、無機質なアルミの器だからこそ映える料理というものが世の中にはあるような気がいたしますの。

それにしましても、こうしてカレーのお話をしているとなんだかお腹が空いてまいりますわね。きっと不思議な魅力のあるお料理なのですわ。

あるいは、カレーライスには夢が溶け込んでいるのかもしれません。

だから一晩寝かさなければいけないのです。

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芙蓉セツ子
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