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あやめ祭り(第廿回俳樂會) 俳句募集

皆さまごきげんよう。季節の移り変わりは早いもので、八十八夜を迎えたと思いましたらもう五月も終わりに近づいておりまして、夏の蒸し暑さと雨の気配に梅雨の足音も感じるような時期になってまいりました。

さて、今回は毎月催しております俳樂會の第廿回目ということで、次のような形でお題で投句を募集させて頂きたく存じます。(下記に詳細があります)

・季語『杜若』
・季語『巣立鳥』
・季語『夏の灯』
・題材〔呉服にちなんだ一句〕
・折句《「あ・や・め」を上五・中七・下五の頭に使った句》
・当季雑詠(お1人5句迄) 

投句はこちらから
https://forms.gle/frVEeU12gj5fHrMW7

締切は6月2日(火曜日)の23時59分迄とさせていただいております。
皆さまのご投句、お待ちしておりますわ。

――さて、今回は「あやめ祭り」ということで下記のような形でお題出しをさせていただきましたわ。

今回の兼題は次の5つ

・季語『杜若』――菖蒲や渓蓀と紛らわしいのですけれども、花の付け根に白い筋模様のあるのが杜若(かきつばた)だそうでしてよ。『万葉集』や『伊勢物語』の頃から伝統的に詠まれている題材ですわね。

・季語『巣立鳥』――花とくれば鳥ということで、丁度鳥の巣立つ時期ですので兼題にしてみました。ここのところ、早朝になりますとよく鳥の声が聞こえるようになりました。

・季語『夏の灯』――夏の夜にぼうっと浮かぶ灯になんとも言えぬ情がありまして好きなので入れてみました。春秋冬とはまた異なった趣があるように存じますわ。

・題材〔呉服にちなんだ一句〕――5月29日が「ごふく」と読めるということで、それにちなみまして今回お題にしてみましたわ。呉服ですので何か和服をモティーフにした一句をお寄せくださいませ。

・折句《「あ・や・め」を上五・中七・下五の頭に使った句》
――伊勢物語の九段に次のような一節があります。

その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく、「かきつばたといふ五文字を句の上にすへて、旅の心をよめ」といひければ、よめる。

唐衣きつゝなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ

ということで、伊勢物語では「かきつばた」の五文字を頭に据えた「折句」というものを主人公が詠んでいるのですが、今回はそれにちなみまして俳句で「あ・や・め」の3字をそれぞれ頭に用いた句に挑戦してみようという試みとなっております。
具体的には、唐衣の一首のように「唐衣・きつゝ・つまし・はるばる・旅」とそれぞれの句頭の音に題材(例では、か・き・つ・ば・た)を読み込むという感じですわね。

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題材のお題のほうは少々難易度が高いかもしれないのですけれども、好きなお題1つからでもご参加いただけますので、皆さまのご投句をお待ちしております。

6月2日の締切後、3日・4日で選句を行いまして、5日に結果を発表できればと存じますので、そちらも併せてよろしくお願い申し上げます。

皆さまのご参加をお待ち申し上げております。

芙蓉セツ子

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芙蓉セツ子
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