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フリーランサーから代表ランサーへ

こんばんは。おはようございます。
私にとってはまだ深夜(だと信じたい)だけど、この時間(午前5時)を過ごしている人の多くにとっては早朝だろうか。

まさか39歳になっても仕事で徹夜をしているとは、29歳の私は思ってなかった。というより、30代前半はほとんど徹夜なんてしなくなってたと思う。だのに。

これはまたの機会に書き記していきたいと思うけれど、私は37歳でフリーランスを辞めた。今は小さな会社を経営していて(いや、小さすぎてこうして今も誰よりも実務をしているわけだけど)、肩書きとしては「代表取締役」なるものを身につけている。

会社を経営するようになっていろいろと変化があったけれど、中でもやっぱり、自分の肩書きを伝えた時の相手の反応が変わった。今週末に夫の実家に帰省する予定があって、ふと、初めて会う夫の兄弟の家族に、自分がどう受け入れられるのかと気になったことから、この文章を書き始めている。

私たち夫婦はコロナ禍に入る直前に結婚した。お互い再婚同士、夫の地元は遠くその両親も高齢なので、結婚式も挙げていない。入籍する前に挨拶に行ったきり、入籍後にコロナが流行して義実家の家族の人たちには会えないままとなってしまっていた。

結婚して数年が経ち、いよいよ兄弟家族に対面する。

私の最初の結婚は、29歳の時だった。大学時代の友人だった前夫は関西の人で、結婚を機に勤めていた会社を辞めて、私が彼の地元に引っ越すことになった。たまたま職種的にフリーランスでも仕事ができたので、私が辞めるのが当たり前みたいな空気に流されて、なんとなく独立することになった。

つまり、当時私が身につけていた肩書きは「フリーランス」。関西の田舎のほうに住む前夫の親戚からすると、その意味は「自由な人」みたいな印象だったと思う。稼いでるのかどうかもよくわからないし、時々仕事で東京に呼ばれて行ったりして、なんだか遊んでいるようにも見える。いやいや、「freelance」って、「自由な槍」ですよ。戦わないといけないんですからね、と思いながら、そのなんとも言えない眼差しから身を隠すように息を殺して、「私はこういう者です。こんな楽しい仕事をしてます」とは口にしないようにした(ちなみにモンハンは「双剣」派です)。

それがいまや、身に着ける鎧が「代表取締役」になった。小さい会社なので、「自営業」という意味ではなんら変わっていない。それでも、代表取締役、つまりは「社長」となると、そのインパクトはだいぶ違うらしい。周囲から向けられる目に、輝きがあることを確認できるようになった。

「社長なんてすごいねー!」

どこに行ってもそう言われるし、きっと、夫の兄弟家族も、そう言ってなんとなく褒めてくれるんだろう。怪訝な目で見られるよりずっといいし、その鎧は変われど相変わらず「よくわからん」と思われがちな自分の職種も嫌いじゃないので、今度は堂々と自分の話ができそうな気がする。

10年経って、「やってることが変わってないなあ」なんて思うこともあるけど、なんだかんだ、きっと自分自身もちゃんと大人になったんだろう。おっもい鎧を着て戦わないといけなくなったけど、それを着られるくらいには鍛えられてきたし、この時間に「私頑張ってるな」って自分を褒めてあげるくらいには日々をやりきっている(深夜や早朝かわからない4時とか5時まで仕事してることを全力で肯定するしかないからだけど)。

さあ、今日は膝でごろごろいってる猫のために動けなくなったとき、noteを書くといいんだなということも学べて経験値が上がった(寝ればいいのに30分もこの姿勢をキープできた)。

高額な社会保険料と戦うために、今日も代表ランサーは戦闘に向かう。夫の兄弟家族にも、そんな話ができたらいいなと思う。




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