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【 私 の 仕 事 遍 歴 】 ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト で の お 仕 事 。 3

【私の仕事遍歴 その1】
スーパーマーケットでのお仕事。

こちらの記事の続きをお届けします。

自分で「よし、書こう」と思えた時に書いている、私の仕事遍歴シリーズ。すでに、とんでもなく長くなりそうだな・・ と感じていて、あと、読んで下さってる方に、どんだけ転職してるんだ?って思われないかな?ってふと思ったりもした。
でもそう考えたときに、自分自身が「いろんな職場で仕事をして、いろんな経験が出来たこと」に対して、これで良かった。後悔してない。そう思っているんだな。ということを再確認出来たりもした。あるとき、派遣から社員にならないかと言ってもらえた職場があったのだけど、その時に「たとえ安定していてもその場所にずっといる自分」にすこし違和感を覚え、それを「おもしろくない」と直感で思い、舵を切った。(社員にならないか、という会社からの有難い申し出を断った。)そのときの判断に「わたしは人生をこう生きたい」という全てが詰まってたんだな、と思った。
「いろんな場所へ行って、いろんな体験をする」それが、わたしが人生でやってみたいことなのだ。おもいっきり地球で遊ぶ。そんな感じ。
それが分かっただけでも、この仕事遍歴シリーズを書き始める意味はあったと思った。

前回、スーパーの正社員の仕事に慣れてきて、恋愛もした。
というところで終わり、あれ、恋愛の話になりそうだ。おもいっきり脱線するな・・ と思って、そのまま自分のなかで泳がせていたのだけど。この仕事シリーズは、流れに任せて書こう。と思った。どこの何から何が出てくるか分からないし、どんなことに気づけるか分からない。「恋愛」っていまだに向き合い続けてる自分の中の大事なテーマのひとつなのだけど、そこもありのまんま綴っていこうと思います。

* * *

わたしのまともな恋愛は、社会人になってからだと思っている。
中学の時はかなり恥ずかしがり屋で引っ込み思案だったし、高校の時は商業高校で女子が多かったので恋愛のことってあんまり考えてなかった。
唯一、自動車学校で出会った先生のひとりに、勝手に片思いしてたりはした。そういや中学の時も隣のクラスの先生がいいなって思ってたんだった。手の届かなそうな人ばかりに憧れたり好きになる。

スーパーで働いていた時の恋愛。今思い返すと、たのしかったなあ、という気持ちになるけれど、当時はアップダウンが激しくてかなり振り回されて大変だったかも。
私が好きになったのは、私のレジをよく通ってくれるGLという部署(品出し)のバイトをしていたKくんだった。外見がかっこよくてスタイルも良くてジーンズが似合う。最初は私のレジによく来てくれるなぁーと思って気になってた。仕事前とかに買ってってくれる。気になってて社員の先輩に聞いてみたら、名前とか教えてくれた。何度もレジを通ってくれるから、一言二言話すようにもなった。で、いつの間にかちょっと仲良くなって・・ レジの正社員の先輩と私とKくんともう一人バイトの男の子の4人でボーリング行った後に居酒屋に行ったことがあったんだよね。
デザートにハニーバタートーストを頼んで。一番上に乗ってるものをアイスクリームと勘違いした私が思いっきり一口で食べたらバターで。うわっ、となって、それを皆に笑われたのが思い出。
Kくんのこと、いいなー、って思ってたけど、若い頃の私は外見重視だったため、カッコいいなって思える日は好きだったけど、あれ?今日はあんまだな・・って思うとドキドキしなかったりで、ずいぶん勝手な恋愛、片思いをしていた。あと「実は彼女がいる」という事も判明してしまった。なんでも、以前このスーパーでバイトをしていた年上の人らしく。
だから私は告白なんかせず、ひそかに「いいな」で止まってたんだよね。でも仕事の日にKくんもバイトだったりすると嬉しくてテンション上がった。たまに電話もしていた。
でももう何があったのかきっかけは忘れたけど、バイト辞めちゃったんだよね。気になって電話したけど、もう出てもらえなかった。上司の人とのトラブルか、無断で休むことが多かったとか、そんな感じだったかな。。

Kくんのことがいいなって思ってたけど、他にも私の中でいいなって思う人はいた。GLの部署の社員のIさん。Iさんとは音楽の趣味が合うので、CDを焼いたのをもらったり、私も渡したり、仕事が終わって帰宅した後長電話したりした。Iさんは独身だったんだけど、うわさではレジの部署のバイトの大学生の子に片想いしてたとかで・・ 私はIさんには恋愛感情は持ってなかったのだけど、話してると楽しくて、Iさんがこのスーパーにいてくれて良かったなぁ。と何度も思ってた気がする。

あと、スーパーで働いてる時に、初めて告白をされたことがあった。お魚の部署で働いている大学生のバイトのOくん。その人もよくレジを通ってくれてた。でもなぜか私は、自分のことを好きになってくれる人をあんまり好きじゃなくなる傾向にあって・・ 
仕事終わりに「あーなんか消化不良だなあ」と思って、真っ暗ななか駐車場でギターを弾いていたら、偶然仕事終わりっぽいOくんが登場して「誰かと思ったら◎ちゃんかぁ」と驚いてて。そのまま夜のドライブに連れていかれたような記憶がある。(だいぶあいまい)いろんな話をして、帰り際に髪を触られたような気がしたんだけど、好きな人だったらドキドキするようなシーンであるはずなのに「ひぇ~」としか思ってなかったような気がする。今思うと、せっかく好きになってくれたんだから、付き合っても良かったのに・・ と思う。私は選り好みしすぎだ。

他にも、Kくんと仲の良かったGLの子とか、いつもレジを通ってくれてたちょいヤンキーのお客さんとか、また別のGLの子とか、周りが「いいやん」とか言ってくれても、出会いはあっても、相手の人が思いを寄せてくれていても、頑なに付き合おうとしなかった。何を守ってたんだ私は。自分の求める理想の人像がはっきりしすぎてて、それ以外の人だと受け付けなかったんだな。かと思うと、Iさんが別のスーパーに異動することになり、その代わりにやってきた速水もこみち似の正社員Kさん(既婚)のことはいいなって思ったり。若いな、って感じの、人の想い方ばかりしていた。今は内面をちゃんと見るようになったとは思っているけれど、今でもそんなにあの頃と変わってなかったらどうしよう、こわい。

でもほんと、スーパー、楽しかったな・・
アットホームな感じはあった。年末年始とかGWとかお盆とか、忙しいけど皆が一丸となる感じがあったし。(男性社員さんは「いつ休んでるんだ?」って思うくらい毎日職場にいたけど。)

今でもまだ私は、あのときの「アットホームさ」を求めてるんだな。そりゃ「仲良くなりすぎない」という法則がある、適度な距離をとる職場が合わないはずだよ・・ 「和気あいあいと働きたい」という気持ちが自分の中にあるみたい。

わちゃわちゃしてて、たのしかった。いつだってなんかしらの事件があり、困ったお客さんがいたり、笑える出来事が起きたり。ドラマの中にいるみたいだったな。社員の誰かが泣いたり、店長と言い合ったりしてたり、バイトの誰かと社員の誰かがバトルになってたり。
ストレスを胸に秘めてウツウツとする、っていうより、思ったらすぐ言う!パーンとした感じがあった。そこが特に良かった。
自分も泣きながらサービスカウンターにいたこともあったし、先輩社員さんもロッカーのところで泣いてたり。でもそれであれこれ言われることもなかったな。皆仕事が忙しかったから、他人にかまう余裕なんてなかったのかも。事務所の中とかだと目立っちゃうけど、スーパーってひらけた場所だから。それが自分に合ってたのかな。

学校より、何倍も、楽しかった。
大勢で飲み会したりカラオケ行ったりもこの時が初めてだったし。
歌うことが好きだな、と感じたのもこの時期だった。

スーパーマーケットでの正社員をしていた2年間には、私の「遅れてやってきた青春」が詰まってた。引っ込み思案だったはずの私が、少しずつ開かれていった。自分は人とはちょっと違って変わってるんだな、と思いつつも、いろんな人と話すのがとても、楽しかった。

つづく。

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