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創作

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#恋愛

色づいていく想いと朝焼けと(詩)

特別なんだって言ってみた 君はなんて反応するかな、なんて こっそり思っている深夜2時 不思議な夢を見たんだよ 広い道路二つに分かれてさ、 片方明るい道に繋がってて 君を選んだ、そのことで突然に 未来が開けたような気がしたんだよ 行き先決めた、そのことで偶然に 扉が開けたんだと気付いたんだよ いつだったかな、君に話した古い恋 あの人に言いたかった優しい言葉 取っておくのやめて新しいの作るよ これからはずっとみんな君のために この想いが届くように おはようよねちゃんさん

密やかな恋、第二章(詩)

ぱっと見れば答えがわかる 自分の才能に酔いしれて 得意げだった少年時代 今じゃもう見る影もなく 凡庸で愚直な一般市民 足をひきずって家を出る 満員電車に揺られながら 思い出すのは君の言葉 意味深な単語の羅列に 何かを見たような気がして 頭の隅で転がしていく 鈍った頭を呪いながら だけど気づいたよ、君の寂しさの理由 そうなるともう後戻りはできないと 階段を駆け上がって息せき切って ぱっと見れば答えがわかる かつての才能を呪うけど 今見てみれば立派な武器だ 君の孤独を

貸し出し中?いえいえ、予約中です。(小説)

中学の卒業式の日。進学をきっかけに好きな人と離れることになり、私は告白をしようとした。けど待ち伏せた場所に彼は来なかった。公園でベンチに座って俯いていると、ランドセルを背負った男の子が目の前に立った。 「みーちゃん大丈夫?お兄ちゃんが何かした?」 「ゆうくん」 思わず私は苦笑する。 「かなとに会えなかった」 「うちに来ればいいじゃん」 「それじゃ意味がないっていうか」 「何それ」 ゆうくんはかなとの弟だ。そして私がかなとのことを好きだということをいち早く見抜いた。バレ

春めいていく想いが溢れたら(詩)

冬色の風と君の冷たい言葉 どこか似ているなって思った その裏側に別の顔があって すぐに違う心境になること 春一番に吹き飛ばされた秘密 遠く運ばれて行ってしまった 暖かくなった外の様子の代わり どれも君の心境あてはまらない ひとつひとつ 数え上げて 拾い集めて また探して 壊してしまった 心の窓を 繋ぎ合わせて それを返して 君が怖がらなければ全部言ってしまいたかった いつだって爆弾のような想いを持て余してる 君が望むならばすぐに会いに行きたかった 今だって発散されない行

それだけの恋、幸せの裏側(詩)

「どうしたらいいかわかんないくらい嬉しい」 って君が言うからそっと肩を抱いて 「何してもいいよ、好きなようにして欲しい」 ってできる限りの余裕醸し出して そんな瞬間をまた夢に見たよ もう何度目だって自分に呆れるけど 君も同じように感じてくれる? ティーカップの柄をその手になじませて 今日も台所 立ってくれる その後ろ姿を横目で確認して きっと同じように感じてるかな 背伸びをしてから出かける用意をする 思えばここにくるまではお互い傷つけあって疑って 誤解したり嫉妬させたり

彼方に光る(詩)

差し込む光はトワイライト 秘密の時間を彩る道 惑星の軌道を通りすぎて 天涯孤独の言葉紡ぐ この夕暮れを見ていますか いつまでも祈ってる 君の人生に幸あらんことを もし無理に笑うなら いつか眺めた空思い出して 支える飾りのアンドロイド 自分の役目を測りかねて 消えていく私はガラスのブーケ 何度も言葉を重ねたって まだこの愛を知っていますか そう ずっと忘れてた 近くにいると見えなくなるもの 遠ざかれば見えるのに きっと瞬く間に流れていく 幸せだった それで良かった

シャンパンくらいじゃ大して酔えないけど(小説)

今回は昨年の冬に開催された伝説の企画、「才の祭」にて小説部門に選んで頂いた作品「『もう好きじゃないよ』ってどういう意味?」のアフターとして書いた話です。 本当は昨年のクリスマスに投稿出来たら…と思っていたのですが、いろいろあって頓挫していました。 今年は何度か話題にして頂いたこともあり、思い切って公開しようと加筆修正してみました。少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 あの決死の告白をした日の翌朝。 「なあ、クリスマスどうする?」 「え?」 振り返った彼女は満面の笑みだ

ラストノート(詩)

いつでもあの音を聴いている 終わりがいつでも忍び寄ってくる 暗闇とともに訪れる感情 呼び起されるそれは三日月 君と同時に消え去っていく夢 すれ違いはそうだね、二か月前 初めて二人きりで出かけた日だった 距離が近くなるはずの日に 君は不満だったのか嫌味を言った ただそれだけ 終わらなかったやり取り 途切れ途切れ 初めて二人気持ち通じた日だった 今日を忘れてる この一年 君は機嫌よかったのか友達とランチ ただそれだけ 聞きたくない名前聞かされて 我慢しているのはお互い様 気

「夜の雫」+「夜に残る」(連作詩)

以前掲載した詩と関連しているので二つとも載せます。今回の「夜の雫」は編集前のオリジナル版です。新しく出す作品は下の「夜に残る」の方です。ちなみに「夜の雫」は女性視点で、「夜に残る」は男性視点となっています。よろしくお願いします。 編集版はこちらです。 「夜の雫」夕日が差し込む教室 またあなたはうつむくの 私の発した何のとりとめもない言葉から 驚くほど鮮やかな色を見せたりするの 青空を背景に快活に笑う君が好きだったと どうしてもう過去形の告白をしたりするの 私が見ていた景

夜の雫(詩)

夕日が差し込む教室 またあなたはうつむくの 私の発した何のとりとめもない言葉から 驚くほど鮮やかな色を見せたりするの 青空を背景に快活に笑う君が好きだったと どうしてもう過去形の告白をしたりするの 私が見ていた景色が間違いだというように 重なる視線 今日も結局そらされる真実 ペットボトルのミネラルウォーター 全部飲み下してもう帰ろうと言うの そんなあなたの聡明な眼差しなら 私が持っている邪な思いなんて きっと見透かされているんだろうと 掠れた声でバッグを肩にかけて 下

ようやく出会えたあなたは(小説)#夏の香りに思いを馳せて

出会いは図書館の自習室への階段だった。受験勉強の帰りに毎回何かしらの本を借りていたのがみおりで、そのみおりを目で追っていたのが図書館で土日だけバイトをしている大学生のせなだった。 みおりはどうやら恋愛小説が好きらしく、作家の中でも恋愛ものを選んで借りていく。それはカウンター業務をしていればおのずとわかってくることだった。そしてせなは今日も目の前のみおりに無愛想に対応してしまう自分自身に嫌気がさしていた。 この図書館はカウンター業務があるものの、基本的には接客業とは違うため

スピリチュアルレスキュー(詩)

どうして何も言わないの 落ち窪んだ二重まぶた ひりひり痛みありそうだ 熟れきったその赤み まるで頬を染めたよう 都合のいいよう考えて 突き飛ばして転がった 自分勝手 擦りむいて 疲れ切ってしゃがみこむ そうするとさ 気づくんだ 谷底に光差すように 全てが変わっていって 育ちきったその想い 何の言葉もなく始まったこの関係を いつでも終わるものだと思っていたよ だけど連絡なく終わってくこの恐怖より どうして勝るものがあるんだろう 「見た目で選ぶわけじゃない」 しみついた常

音楽とともに咲く(詩)/#置きポエム

メトロノームの音が過去に彷徨わせる あの音楽室でひとり戦っていた 一番遠くの影をじっと見つめていた カーテンが揺れるたび心躍った 隙間から見えるもの心に刻んだ 私の世界のすべて 私の生きている理由 きっかけはとても単純なこと 君がいる ただそれだけのことで 思いやりを教えてもらったよ おはようよねちゃんさんの置きポエム展に参加させて頂きました。 素敵な企画をありがとうございます。よろしくお願いします。 過去の作品を編集したものですが、自分なりに気に入っているので思い切