【詩】魂のまほろば
小川のせせらぎに踊る陽光
その一粒一粒に
幾重にも連なる山々
その向こう側に
土手の花々に
辻の古木に
田園の稲の一本一本に
風に
風を受けてときめく我が心に
月に
同じ月の下に在る想い人の唇に
それは蒔かれている
名付けようのない無限
限りなく極小の無
すべての生命の源が
我々は何度めぐり逢い
これらの風景を眺めただろう
そしてまた別れゆく
盆の祭りのように
霞がかる幽幻の空間この日本
我々は一番近い場所にいる
すべてを産み
すべてが還る
ひとつに
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